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2022 谷川岳雪上訓練

s_2022 谷川岳雪上訓練

【日程】2022年12月17日 天気(曇)
【集合】9:00 土合山の家 
【メンバー】23名

講師による雪山装備の話の要点
●120㎝スリングでの簡易ハーネス作り方
●アイゼンベルトの締め方
●手袋のサイズ感(指先が余らない程度)
●軽量化の勧めブーツ、アイゼン、ピッケル
●凍傷の危険について

3班に別れチェーンスパイクとトレッキングポールを用いて西黒尾根鉄塔まで移動
以前に参加した雪訓では鉄塔付近まで雪が少なくブーツが泥んこになったが、今回は雪に覆われていて汚れる事が無かった(まだ少ない方らしい…先輩談)

鉄塔で手袋をしたままアイゼン装着練習
タイム計測は2'50"でしたー
装着後は実践歩行訓練として登山道を歩き、時折耐風姿勢を織り交ぜながら登って行く

ここまでで靴紐の締め付け不足と靴下消耗の為かブーツ内で踵が浮き、靴擦れの予感があり更に確信に変わる前にリーダーに報告
皆さんの親切のお陰で靴擦れグッズや励ましを頂き、早期に対応出来ました 感謝!

鉄塔まで戻り、講師によるロープワーク講習
ヨーロッパでの結束方やムンター懸垂下降など教えて頂きました
終了時間となってロープウェイ乗り場まで戻りそこで解散と集合写真

貴重で実際的な技術や知識経験からの助言など大変お世話になりました、講師の方に感謝申し上げます。
幹事さん 大変な準備や計画に感謝いたします
リーダー、サブリーダーの方々も講習や重い装備の負担もありがとうございました
参加者の皆さんもお世話になりました。ありがとうございました
参加出来なかった方やこれから雪山を目指す方も、また来年の雪訓でお会いしましょう〜!!
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歩荷訓練

s歩荷訓練

【日時】2022年11月27日(日)
【行程】大倉バス停〜大倉尾根〜塔ノ岳のピストン
【天候】晴れているような曇っているような。山頂到着時はガスで富士山は見えず。
【メンバー】18名

【報告】
〇計画出発時間:7:30〜8:30。7時台のバスが混雑の印象。臨時便が出ていました。
〇点呼:出発時(大倉)、尊仏山荘到着時、下山時(大倉)の3か所にて確認。
〇出発:大倉バス停(先発7:30頃発~ラスト8:39発)
 山頂:尊仏山荘(事前に電話連絡し、奥の休憩室を借用)
 下山:大倉バス停(先発14:19着〜ラスト15:40頃着)

〇コースは例年通り。
〇グループを組まず各自マイペースで登山する。
〇ルートの途中にチェックポイントは置かない。
〇希望者は、各自で問合せて尊仏山荘のリクエスト品を歩荷。荷受けは4名、品目は黒ラベル1ケース、スッパドライ3ケース。前日に問い合わせた人は「間に合っている」と言われたとのこと。品物の歩荷は達成感はあるが、途中でつらくなったとき放棄できない(できないこともないが捨てる勇気が相当必要)ため、基本は水で良いと思います。お水も喜ばれます。

【おまけ】
前日の土曜日は、大倉ちかくのモミソ岩でアイゼントレをする予定だったので、神奈川県山岳トレーニングセンターに泊まれることを調べて予約を取りました。
2日間大倉満喫プランの予定でしたが、雨予報により残念ながらアイゼントレは中止に。トレーニングセンターでの前泊のみ実施したところ、これがなかなか◎でしたのでおすすめとして記します。
和室と洋室があり、我々は和室(4人部屋)に宿泊。1人1泊3,140円也。火力ばっちりの厨房には基本的な調理器具があり、冷蔵冷凍庫完備、電子レンジ(最新型)、電気ポットもありました。食べ物や飲み物は渋沢駅の小田急ストアで買い出しできます。お風呂はシャワーのみ。センターを宿泊利用していた神奈川岳連の講習会の方々とも交流できて、楽しかったです。消灯は22時。
立地が大倉バス停まで徒歩約5分ということで、ギリギリまでグースカ眠って体調ばっちりで歩荷訓練にのぞめました。おすすめ。

s_高柄山

【日程】2022年11月13日
【メンバー】12名

【行程】
四方津駅8:00~川合峠8:23~大丸10:00~千足峠10:42~高柄山10:57~千足峠11:52~四方津駅13:26

【報告】
この日は、午前中までは晴れのち曇りで昼過ぎから雨風が強くなる予報のため、リーダー判断で当初の四方津駅から上野原駅までの6時間コースから四方津駅まで戻ってくる周遊コース(約5時間)に変更しての決行となった。

8:00ジャストに意気揚々と出発。しばらくは舗装された道路をロストしないように気を付けながら23分ほど歩いて川合峠からやっと登山道に切り替わる。

川合峠からは山の紅葉がちらほら鑑賞出来るようになったが、まだ色づきを褒めるには程遠い、晴れていてもそのまぶしさを投影することが困難な紅葉であった。
久しぶりの登山のためゆっくり歩く人のためにリーダーをはじめとした先導隊から女性陣が入れ替わり進むことになった。徐々に道のアップダウンを繰り返していることに気づき始める。特に下りは勾配がきつい上に枯れ葉が無数に落ちており、登山道が不明瞭なためとても神経を使いながら歩かざるを得ない状況の中歩を進めるうちに大丸を経て千足峠に到着。

この千足峠は高柄山に続く道と帰路となる道との別れ道で、まずは目的地の高柄山へ行軍する。千足峠から高柄山までは約20分の行程だが、あの頂が山頂と思いきやまだ先があるということを2回ほど繰り返して程なく到着した。ここまでの行程ですれ違う登山者は皆無であったが、さすがに山頂には誰かいるはずと思いきや、誰もいないというまさかの山となった。山梨百名山なのに・・・?

この山頂、すごい風が吹いており、昼食を摂るには寒すぎるため、全体写真をさっさと撮ってすぐに下り始める。風が少しは緩和された場所で20分の休憩とし、銘々食事となった。この場所、人通りを避ける場所がない細い登山道だったが、山頂で誰一人いないというあまりにも以外な事実から、誰一人すれ違う人が現れるはずないといった妙な自信があり、そのまま食べ続けた結果、その通りとなったのであった(このまま誰も会うことのない奇跡の山行となるのか?・・)。

食事をとって落ち着いてから再び出発。千足峠まで戻り、そこから四方津駅方面の別のルートを下り始める。ここから更に細い道となり気を付けながら下っていくと、なんと、途中で人影が・・・。
第一町人発見!!と、誰かが叫ぶ(って、それは私)。その人はトレランの人で、これから高柄山まで行くのだそう。この時間昼過ぎで、普通に登るには遅い時間だと思うも、トレランだから大丈夫かと思いなおす。ここから間もなく林道に入り、約50
分で四方津駅まで到着。その間駅まで誰とも会わず、あのトレランの女性が唯一すれ違い人となった。

ハイキングのためのロープワーク講習

s_ロープワーク講習

【日程】2022年10月15日
【場所】青梅丘陵
【メンバー】5名
【訓練内容】9時青梅駅集合、訓練場所まで移動後実習。
① ロープの張り方: カラビナ無し、カラビナ有
② 簡易ハーネスの作り方
③ 岩場、ガレ場、悪場での補助ロープの使い方
④ お助けロープの使い方(初心者などのための補助) 
⑤ 鎖、梯子の代用の作り方 
⑥ 簡易懸垂下降の作り方(本格的な空中懸垂などはしない)
⑦ 荷揚げ(1/3、1/5)、レスキュー実技

【報告】
訓練当日、青梅線の運休で電車は河辺駅まで、そこからはバス代行運行していた。混んでるかと思って気合入れてたらバスはガラガラ、拍子抜けである。
青梅駅で全員集合したら雨がぽつり。訓練場所まで移動途中の東屋で雨宿りしてる間にロープワーク講習を開始した。

まずは東屋の柱を使ってロープのみでロープを張ってみる。使うロープワークはクローブヒッチと柱に巻き付けて末端処理。柱に巻き付ける時、巻き付けはじめをかぶせるようにロープを巻き付けるのがコツ。
次にカラビナを使用してロープを張る。スリングで支点をつくりエイトノットでつなぐ。反対はカラビナ2枚使ってガルーダヒッチ。これがまた締まること!
これを覚えると、チェルトを張るとき、避難小屋などでちょっとした物干しなどに使えて便利。

実際のハイキングの途中で足場が悪いところではロープを張ってセルフを取り安全に歩くこともできる。水平のところでは中間支点をクローブヒッチでとってロープのたゆみ防止するとよい。
簡易ハーネスを装着してロープとたどりながら水平歩行と登り歩行。登り歩行の時は簡易ハーネスにカラビナを2枚つけておくと途中支点があった時に付け替えができる。急なところはオートブロックで安全確保。クレイムハイストは締まりすぎるのでお勧めしません。
インラインエイトノットを教えてもらう。これは手がかり足掛かり(梯子替わり)にもなってすごく便利。
登りの次は下り、懸垂下降。ビレー器を使うパターン、木に巻き付けて降りるパターン。
足場の悪いところでの補助ロープの出し方、肩がらみ腰がらみ。これは自分が苦手とするところで、どうも姿勢がなってない。ロープは絶対に手から離さないこと。ロープを引くタイミングはリズムに合わせるとよい。これは繰り返し体で覚えないとできない気がした。

そして荷揚げ、1/3、5/1! 今日教えていただいたすべての技を屈して引き上げる。

講師を引き受けていただいた川住さんには「どうしてこうした方がいいのか」、「どういう場面で使えるか」など一つ一つ丁寧に教えていただきました。とても分かりやすく勉強になりました。ありがとうございました。
参加いただいた皆様、一緒に学べて楽しかったです。ありがとうございました。
初めはチンプンカンプンだったけど、何回か繰り返しやってきてだいぶ覚えられたかな。
ロープワーク楽しいです!

御正体山

s_御正体山

【日程】2022年9月25日(日)
【メンバー】5名
【集合】富士急行線都留市駅 8:10am
【往路】富士急山梨バス 8:15都留市駅前発→ 8:33御正体入口着
【行程】8:40御正体入口ー中河原橋ー11:25峰宮跡展望台11:35ー12:07御正体山12:25ー前ノ岳ー13:24中ノ岳13:34ー送電鉄塔ー奥ノ岳ー石割山分岐ー山伏峠ー15:13山伏峠登山口
(行程中、売店、自販機、水場、トイレ、いずれも無し)

まずは、御正体入口バス停すぐそばの三輪神社石段を昇り、参拝。
別荘らしい小さな集落を過ぎた所にある菅野林道ゲートを通り過ぎ、舗装道路が約30分間続きます。
地味に急登、ガスって眺望なく、曲がりくねった登りが延々と続き、ぼ〜〜〜っと歩いていたら、足元に大きなでっぷりとしたガマガエルが!きゃ〜〜〜 ただの大きな石かと思ったら… 
カエルさん驚かしてゴメンなさいです。
取りつきから山頂まで、トレランのお二人とすれ違った以外は他に誰とも会わず、静かな山行が楽しめました。

暫くすると、沢が林道を横切って流れ落ちており、前日まで連日かなり雨量があったせいで普段より水量が多く流れも早そう… 靴を濡らさずにどう渡るか?…少し上手にトラロープが渡してあり、なんとか無事渡れました。

菅野林道終点から右側の上り坂の舗装道路は道路上を上から下へ水が流れ落ち、
浅い沢のようになっています。そこを通り抜けるとすぐ左手に登山道入口があります。辺り一帯、ススキが生えていて、道標も入口もススキに埋もれてわかりづらいです。あまり人が通らない登山道のようで踏み跡なく、私たちの背丈以上に背の高い朝露で濡れたススキを掻き分け掻き分け、数分でなんとかクリア!

この後は樹林帯の中、登山道らしい登りが続きます。
ひたすら登って登って、特に足場の良くない急登数カ所にはトラロープあり。
お天気であれば木々の間から富士山が見えるはずですが、この日は一度も拝めず…
峰宮跡の分岐点を過ぎるとようやく下りも出てきて、急登も緩やかになります。

そして、この日、2匹目の立派な貫禄のカエルが登場!山頂へ向かう登山道はトリカブトがたくさん咲き、大小いろんなきのこがニョキニョキ生えていました。

御正体山頂到着。
木製テーブルとベンチ1箇所に男子2名の先客あり。同席させていただき、ランチ。

この跡、御正橋の方へ下る予定でしたが、時間に余裕もあるので、リーダーさんご提案でより面白そうなコースの山伏峠登山口へ下山。
15:36道坂隧道反対側にある、山伏峠発バス乗車、
15:49温泉に最寄りの紀文寮前バス停で下車予定でしたが、バス乗車時、リーダーさんが運転手さんにリクエストして下さり、石割りの湯に最も近い場所(ローソン山中湖石割店前)にて臨時停車、そこから徒歩2分で楽々、石割りの湯へ。

石割りの湯
http://www.ishiwarinoyu.jp
17:40 山中湖平野発高速バス乗車(満席、リーダーさんご予約ありがとうございました)
20:10 新宿バスタ着予定が自然渋滞で約2時間遅れ、22時くらいに到着。

白馬鑓温泉~不帰ノ嶮~五竜山荘~遠見尾根

s_不帰ノ嶮_2峰北峰

【日程】9月9日(金)、10日(土)、11日(日)
【メンバー】4人

いつかは歩きたいと思っていた不帰ノ嶮、手ごわい岩場だけでなくアップダウンも多く、唐松岳に着くころには緩やかな唐松岳への山道を歩くころにはけっこう消耗していた。登りごたえのある大満足のコースだった。
天気は稜線に出てからも曇りがちだったが、時折雲が切れると眼前は鋭い不帰ノ嶮、右手前方は劔岳。左手側の雲海の向こうには高妻、妙高、火打、雨飾りが見える素晴らしい稜線歩きだった。

■ 9/9 小雨のち強雨
白馬9:50-タクシー10:17猿倉10:30―(道間違い)11:07鑓温泉分岐―13:30小日向のコル―15:13白馬鑓温泉

天気予報は午前中1mm弱雨、午後から晴れのはずだったが、止むどころか激しい雨になった。途中岩場もあり足元に気を付けながら進む中、多くの花が咲いて気持ちを和ませてくれた。午後鑓温泉に到着する頃に僅かにガスが晴れて、流れる水が美しい沢や遠くの雪渓が見えてきた。

鑓温泉に近づくと、山道を横切る溝にも湯が惜しげもなく流れている。雨はまた強くなり軒下の屋根をたたく音が賑やか。とにかく温泉に入り身体を温める。女性専用の囲われた露天風呂は想像しているより広く、白濁して丁度よい湯加減。炭酸の泡が湧きだす部分に手をかざすとパチパチする。いつまでも入っていたくなる名湯。

温泉に自炊コーナーはないが、広い軒下で十分に炊きしながら寛げる。ハンガーはあるが、乾燥室はない。濡れた服は着たまま乾かした。テン場の水はけはよかったが、張っている間に水浸しになるほどの雨だった。

素泊り\9,500(入湯料込)、天泊4,000円(テント1張、1人、入湯料込)。

■ 9/10 曇り一時晴
白馬鑓温泉6:07―8:35稜線―9:05天狗山荘9:30―天狗大下り―11:30不帰ノコル―12:05 1峰の頭―13:05 2峰 北峰13:13―南峰13:30―14:30唐松岳山頂14:37―14:50唐松山荘

鑓温泉の宿の後ろからの山道は急登で、鎖の岩場がしばらく続く。1時間ほど行くと広い場所に出てここで一休み。チングルマの群生、紅花イチゴ、黒豆の木の実などを積んで楽しみながら頑張って登るとようやく稜線へ。
しばらく下ると天狗山荘、ここで大休止。山荘は増築して新しい木の香りがする。ココアをオーダーして温まる。

天狗山荘は標高2,800m、ここから2,411mの不帰ノコルまで400mのガレ場を下る。途中滑りやすく長い一枚岩もあったが鎖があるので難しくはない。

先ずは1峰で一休み、ここまでは普通の山道。ここから2峰の北峰まではトラバースや鎖場の連続で登りごたえのある岩場。途中、鎖が頼りの高度感のある岩場も何か所かあった。2峰の北峰で核心部は終わり。一同ホッとして記念写真。2峰の南峰、唐松岳までは普通の稜線歩き。ここまでアップダウンの連続だったため、思ったより消耗していた。唐松山荘からは雲海に劔・立山、左手に大好きな五竜が・・月夜、朝焼けの劔とずっと楽しめた。

唐松山荘は、素泊まりでも本館は11,000円、別館なら10,000円でお高め。自炊用にステンレスの台が小屋脇にある他は食事をするスペースがなく谷からの風が吹き上げるベンチ以外に食事をするスペースがなかった。ヘリが1か月来ていないとのことで、飲み物はビールのみ。

■ 9/11 曇り時々晴
唐松山荘5:41―牛首―8:00五竜山荘8:35―遠見尾根―9:41西遠見尾根―10:04大遠見―10:44中遠見―12:00地蔵の頭12:20高山植物園

唐松に朝日が当たって美しい!牛首から岩稜線を行くと次第にハイマツの高山帯へ。五竜山荘で休んでいる間にへりが何往復もしていた。
遠見尾根の長い下り、途中西遠見の池では晴れ間が出て、逆さ五竜の映りこんだ写真を撮れた。
時折休みながら12時頃には地蔵の頭に着いた。テレキャビンでスキー場まで下って入浴予定だったが、コロナの為エスカルプラザの風呂営業は無し、急遽徒歩15分程の十郎の湯まで歩く羽目になった。
そこからはタクシーで白馬五竜の高速バスのバス停へ。バスは20分ほど遅れたので長野からの新幹線を予約する際は要注意だが、今回は蕎麦を楽しむ時間を十分に確保できた。

頼りないリーダー・幹事で先輩方にはご迷惑をおかけしましたが、鑓温泉も、不帰ノ嶮も、五竜への稜線歩きも、帰りの遠見尾根も、充実していてとても楽しめました。花の名前も沢山教えていただきました。楽しい山歩きをありがとうございました。

乾徳山(ビバーク訓練ツエルト泊体験)

20220730_ビバーク訓練_s

【日程】2022年7月30日31日
【メンバー】9名
【行程】
1日目 11:00 登山口集合~11:15乾徳山登山口~13:15高原ヒュッテ
2日目 5:50 高原ヒュッテ~6:22月見岩~7:35乾徳山~高原ヒュッテ9:25~10:05錦晶水~10:40銀晶水~11:12乾徳山登山口~11:37バス停
【持ち物】
ツエルト、スリング60×2、スリング120×1、安環カラビナ×1、変Dカラビナ×2、補助ロープ(7ミリ10M)、ストック2本

【1日目】
バス停から2時間程歩き高原ヒュッテの広場でツエルト講習を開始。

今回は2種類のツエルトの張り方を教えて頂きます。

講師からストックを使ってツエルトを立てる説明をして頂きました。
お勧めは「計画的ツエルト泊」
要はテント泊をツエルト泊にして装備の軽量化を図り、快適に山で過ごす方法です。

① ツエルトを張る場所を探す。
  水平な場所で石や木の根がない平地が良い。
② グランドシートを先に敷いて、ペグダウンする。
③ ツエルトの入り口は風下にする。
④ ツエルトの底の紐は結んでおく。
⑤ ツエルトの四隅をペグダウンする。(ペグがなければ小枝や石で代用可)
⑥ ストックを逆さにしてツエルトの入り口側の張綱に巻く。
(四隅が留まっていれば、片方だけもツエルトは倒れない)
⑦ 逆側にもストックを立てて、同じように張綱を巻く。
⑧ 巻きつけた張綱を両方ともペグで地面に固定しテンションをかける。
(なるべくツエルトにしわがないように張る)
⑨ 中にレジャーシートを敷いて完成。

ストックを使用して設営する場合は、ツエルトに張綱2本が付いていないと立てられない。

次にロープを木に巻きつけてツエルトを張る方法も教えて頂きます。
ロープの結び方3種類の方法のレジュメを配布してくださいました。

① 先ほどと同じで、地面は平地を選ぶ。
  ロープ10メートルが巻けるくらいの距離の木を2本探す。
② 木に巻きつける時はフィクッスロープまたはクローブビッチ。
③ クレイムハイストでスリング60とカラビナとツエルトの左右を繋ぐ。
④ 四隅をペグダウンする。(木の枝で代用可)
⑤ 底の紐を結ぶ。
⑥ 中にレジャーシートを敷いて完成。

中を広くして使用するために、ツエルト用のインナーポールを持参してくださったので中に入れてみます。
テントと同じくらいの広さになって、2,3人で宴会ができそうなくらいの快適な広さになりました。
折り畳み傘を中に入れてもツエルト内のスペースが広がります。

他にも小石を使用して広げるなど、アイデア次第で色々な方法があるとのこと。

説明の後は、それぞれ平地を見つけて、自分のツエルトを設営開始します。
複数の講師がマンツーマンで指導してくださいましたがしっかりロープワークを覚えていないと一人では設営できないと感じました。

時間があったのでロープワークの講習をしてくださいました。
クローブビッチ、(木に巻く方法と、カラビナに巻く方法)
エイトノット、ダブルフィッシャーマン、
ブーリン(絶対に覚えておくべき結び方)。
ロープの太さと強度についての説明。

一通り終わると、天気も怪しくなってきたので、一旦避難小屋に避難して宴会と夕食の始まりです。
明日の集合時間を確認し、ツエルトで寝るか、避難小屋で寝るか自己判断し就寝します。

せっかくの訓練なので、私はもちろん初ツエルト泊です。
ヘッデンを付けながらツエルト村に戻ると、暗闇の向こうに光るものが2つ並んでいます。
シカや小動物の目がこちらを見ているようです。

ツエルトの中に入ってみると、地面には木の根がありデコボコしていたり、少し斜めになっていたりと、場所はきちんと選ばないといけないと反省しました。

最初はシュラフカバーで寝ていましたが、
夜中、寒くなったので持参したシュラフを出してしまいました。

【2日目】
早朝5時にお湯を沸かしてくださり、各々朝ごはんを食べます。
朝食に温かい物を食べられるのは本当にありがたいです。
重いのにジェットボイルや大きなお鍋を持参してくださりありがとうございました。

乾徳山はベテランの方は昔登ったことがあるが、10年以上前のようです。
皆さん懐かしがっていましたが「覚えてないな~」と言いながら登っていました。

国師が原十字路から樹林帯の中をゆっくり登ります。
だんだん急登になり月見岩の大きな岩からは夏の黒い富士山が雲海の上に浮かんでいるのが見えます。

扇平を過ぎるとさらに岩を縫う急登となり、高度を上げていきます。
巨岩が真っ二つに割れた髭剃り岩を過ぎると2か所の鎖場が出てきます。
1つ目は7メートルほどの旗岩。
2つめは鳳岩の1枚岩。20メートルくらいはあるでしょうか。
ほぼ垂直でクラックや足場はあるので、鎖を補助的に使用すれば登れますが、
私はほとんど鎖に頼って登ってしまいました。
久しぶりの岩にドキドキでした。
早朝だった為、私達以外はおらず、岩登りも待ち時間ゼロでラッキーでした。(巻道もあります)

頂上は狭いですが360度の展望。
富士山、北岳、甲斐駒、本当はこの日に登るはずだった鳳凰を見ながら各々景色を楽しみ下山します。
ツエルト村に到着し各自ツエルトを撤収、錦晶水で水分補給しながらバス停まで2時間ほど歩きます。

6月例会山行 日向山

20220612_日向山例会山行_s

【日程】2022年6月12日(日) 曇りのち晴れ
【メンバー】20名
【行程】
9:05長坂駅改札—タクシー及び自家用車―尾白川渓谷駐車場(準備運動等)9:57登山開始―矢立石10:58―日向山頂上到着12:40(昼食及び記念撮影)14:00下山開始―矢立石15:12―尾白川渓谷駐車場陣16:00下山 希望者で尾白の湯へ

前日まで、あまり天気が良くないのではないかと心配していたが、12日は朝から晴れて、登山日和となった。都内から集合場所の長坂駅までは約3時間前後かかるが、全員が無事集合し、タクシーと参加者の車で尾白川渓谷駐車場へ向かった。

3班に分かれて登山開始。尾白川渓谷駐車場から矢立石までは樹林帯に囲まれた緩やかな山道を歩いて行った。ゆっくりと歩き始め、適度に汗をかきながら1時間ほど歩いていると矢立石に到着した。下山してきた人たちから鹿がいたという話を聞き、私たちももしかすると鹿に会えるかもしれないと期待しながら登って行ったが、結局出会うことはなかった。

矢立石からは、ずっと緩やかな登り。10-2、10-3といった印を確認しながら登って行く。登山の途中ギンリョウソウやツツジを眺めながら、ときどき清々しい風が吹いて汗が一瞬乾いたような気分になることもあったが、見晴らしのいい場所はそれほどない。樹林帯を歩いていくと約2時間40分ほどで頂上に到着。そこは、それまでの様子と全く違い、雄大な山々を背景に白い砂で覆われている場所だった。左の方を見ると残雪の甲斐駒ヶ岳がはっきりと姿を現していた。滑り落ちないように足もとに注意しながら白い岩の先端の方まで歩いていくと、ますます景色は雄大で、怖くなるほどの高度だ。右手の方には山々の麓の街がはっきりと見えた。また、頂上は風が強く、寒かった。

ゆっくりとお昼ご飯を食べてから登ってきた登山道を下山。日向山は、頂上が砂浜のようになっていて、奇妙な形をした白い岩とその周りの山々の様子とのコントラストが印象的な風景。

この度は私のリクエストした日向山に登ることができてとても嬉しかったです。お天気にも恵まれ、素晴らしい山の思い出がまた一つ増えました。ありがとうございました。

5月例会山行 倉見山

20220508_倉見山_s

【日程】2022年5月8日(土) 
【メンバー】8名
【行程】
三つ峠駅8:40 ―倉見山登山口9:20―さすの平10:05―倉見山11:15―倉見山南見晴台11:25/11:45―相定ケ嶺見晴台11:56―堂尾山公園12:45/12:55―クマガイソウ群生地13:40/14:00―三つ峠駅14:35 (休憩含むCT5:55)

準備を整えて三つ峠駅を出発。住宅街を抜け整備の行き届いた桂川公園を通って登山口へ向かう。途中で渡る桂川は富士山の雪解け水を運んでいて、透き通った豊富な水の流れが清々しい。神社の横に登山道へ取り掛かる舗装道が続いている。登山口からはいきなりの急勾配。途中には「落石注意」の看板が何度も出てくるので休むことなく登る。頂上まであと半分ほどのところで一旦なだらかになり、街を見下ろすビューポイントで休憩。周りは新緑の眩しい木々に囲まれて、この時期限定の風景を楽しむ。残り半分の登りもなかなかの急登。1,256mの頂上はとても狭くて休憩には向かないのでランチは少し下ったところにあるベンチのあるところで取ることにする。

空模様は翌週へ向けての下り坂。雲間から日が差し込むハイキングにはよいお天気だが、富士山が大きく見えるはずの南の空には厚い雲がかかっていて、富士山は裾野だけが見えていた。分岐を堂尾山公園へ下りる。長いがなだらかで歩きやすい道。堂尾山公園は、広めの原っぱで「公園」のイメージはないが、水仙を植えたりして地元の人が美観を保っているようだ。

さらに緩やかに、コンクリートブロック工場を横に見ながら平坦に下って行き、本日の第2の目的であるクマガイソウの群生地へ向かう。枯れた川に朽ちかけた丸太の橋がかかっていたが、標識にはその方向にトラテープが貼ってあり、何も案内はないものの「この先行けません」を示唆している。気になりながらもまっすぐ陸橋をくぐり進んだが、どう見てもクマガイソウ群生地は道路の向こう側。やはりあの橋を渡るのではないかということになり、来た道を戻る。橋の状態は良いとはいえないものの、太い丸太はしっかりかかっており、上に載せてある横木が固定されていないために浮いている程度だ。「一人ずつ渡りましょう」とリーダー。そろりそろりと慎重に渡る。やはりその先に踏み跡のついた道があった。群生地はシカに荒らされないようにフェンスで囲まれ守られた斜面にあり、散策できるほどの広さがある。地元の保存会の方々が寄付を募っていて、案内をしてくれる。クマガイソウは絶滅危惧種に指定されているラン科の花で、奥多摩や陣馬~高尾の従走路で運が良ければ出会うことができる。咲いていると大抵人だかりがあったり、すれ違う人が「咲いてますよ」と教えてくれたりする珍しい花だ。群生地を謳うだけあって、おびただしい数のクマガイソウが皆同じ方向を見て咲いている。動物の顔にも見える花が揃って咲いている姿はなんともユニークで見事。暑さに弱く、一度咲いたところからは翌年は生えずに別のところから芽が出るそうだ。たっぷり鑑賞したあと分岐を街へ向かって行くところで、先ほど渡ってきた橋方向に「この先下山できません」の張り紙があった。群生地には車道を回って上がってくるのが公式ルートのようだ。

朝歩いた道に戻り桂川を渡ると、オレンジ色の屋根の三つ峠の駅舎に到着。途中のお店に売られていた「もろこしまんじゅう」に後ろ髪を引かれていたメンバーもいたが、電車の時間を優先してまたの機会の楽しみとなった。

白毛門

20220410_白毛門_s

【日程】2022年4月10日(日) 快晴
【メンバー】5名
【行程】
土合山の家5:10→5:30登山口→9:00松ノ木沢ノ頭→(ルート探索)11:12白毛門頂上11:35→12:50松ノ木沢ノ頭→(休憩複数回)15:30登山口

春の雪訓の翌日だったので土合山の家に宿を取った。温泉棟ができてから初めての宿泊。夕方16時の露天風呂は37度ほどで、21時位にはちょうど良い温度になっている筈とのことだったが夜もさほど熱くなかった。露天からの星空はきれいだった。嫁女将が元気に世話をしてくれて感じがよい。

前日から気温が高く、4月初旬だというのに前橋は真夏日の予報が出ていた。雪崩が怖いので予定を早めて土合山の家を朝5時過ぎに出た。山の家周辺は雪がなかったが、白毛門駐車場からは積雪がありすぐにアイゼンを装着した。

5:30に登山口の橋に到着。しばらく雪はたっぷりあったが途中からはアイゼンを履いたまま泥と木の根の山道を登る。前日教えられたように、しっかり足を踏み出して体重を乗せてから前に進むことを心掛けた。途中からはほとんど稜線の直登になる。皆暑くてシャツ一枚で登る。だんだんと傾斜も増す中をひたすら登っていると左手に谷川岳が間近に見えてくる。素晴らしく美しい。

日陰を見つけて少し休憩を取り、まずは松ノ木沢ノ頭を目指して樹林帯をひたすら登り、気づくと景色が開けて頂上が見えてきて松ノ木沢ノ頭に到着。開けて持ちよくここで休憩を取る。ここからはクラックが目立つようになる。雪庇を避けながらツリーホールに足を取られないよう、踏み抜き跡をよけながら、低木沿いを注意してそっと歩く。緩やかなアップダウンを超えて頭を上げると溶けかけた頂上が目の前に現れた。

2m~3mほどもある分厚い雪の層が恐ろしいほど口を開けて崩れている。割れ目の端から地面を挟んで向かい側の雪面に飛び移ることもあった。リーダーが慎重にコースを選んで進んでくださる後ろを4名が続く。デブリが大きな塊になっているところを左に避けて登っていくと雪が溶けてかなり急斜の笹薮が広がる。夏道はその先を右に回り込むはずだが、分厚い雪の壁に阻まれる。進む方向が分からず立ち往生する。頂上直下は分厚い雪のクリームが垂れ下がって今にも落ちてきそう。よく見るとそこに張り付くように降りてくる2名の登山者がいる。あそこを登るの?そして下るの?怖すぎる・・・。

仕方なく、背丈より高い雪の層の下をトラバースするが、倒れこんだ長い笹の枝をつかんでアイゼンで歩くのは容易ではない。諦めかけたが頂上直下で戻るのはいかにも惜しい。リーダーがさらに笹薮をトラバースして偵察して下さった。かなり無茶だが何とか左に回り込むと雪のある所に辿り着き、しばらく行くと先ほどの雪のクリームの上部の稜線に出た。ありがたい!

目の前の小高い岩場を越えれば頂上だ。角度は40度位の岩が3mほどあるが雪が溶けていたので鎖を使って登ることができる。土が崩れそうだが岩を回り込む道もあった。そこを過ぎてしばらく行くと広い頂上に出た。谷を挟んで谷川岳を間近に臨む絶景だ。反対側は笠ケ岳、朝日岳への縦走路が続く。苦労して登った達成感と絶景に一同ずっとここに居たい気分になる。 ほどなく到着した柏崎登山会の一行に写真を撮ってもらい下山開始。

気温はぐんぐん上がっている。正面の南側から太陽が照り付けて、松ノ木沢の頭に着いた頃には厚さもピーク。思わずヘルメットを脱いで雪に頭を突っ込んだ。ヒンヤリ気持ちよいのでメンバーに勧めたが誰も続いてくれなかった。ジップロックに雪を詰めてヘルメットの内側に入れて頭を冷やしながら歩いたら快適だった。お勧めしたい。

登りの際時折谷川岳から聞こえていた地鳴りのような雪崩の音が、下山時には15分おきに聞こえてくる。恐ろしい・・。登山道はますます雪が溶けてクラック、ツリーホール、踏み抜き跡だらけなので慎重に下る。樹林帯に入ってからはシャーベット状の雪をサクサク降りることができた。高度が下がると木の根が張り出した土の山道が交互に現れ、アイゼンを付けたまま慎重に下った。ようやく登山口へ。

リーダーの粘りのお陰で皆頂上に立つことができた。素晴らしい景色だったことは忘れない。前月白毛門に登られたのに我々に付き合ってくださったことに一同心から感謝した。

帰りは土合山の家で泊り客優待500円で温泉に入り、荷物をまとめて帰路についた。途中水上温泉で美味しい焼き肉屋を発見。チャーシュー麺がまた絶品だった。

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