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荒沢山

【日時】2010年3月6日(土)-7日(日)
【メンバー】6名
【コース】土樽駅~1010m尾根(テント泊)~荒沢山頂上往復
arasawa.jpg

 6日(土)午前9時に、土樽駅に集合ということで、車組4名は前夜から駅に泊まり込みで、寝たのは午前2時過ぎだったそうです。Mは越後湯沢経由で8時24分に、リーダーのYさんは、高崎経由で8時38分着の電車で到着しました。
 Mは、朝、3時半に起き、4時46分橋本始発の電車に乗ったのですが、駅でピッケルを忘れたのに気づきました。でも、時すでに遅しで、この電車しか間に合いません。ストックだけは、ザックに入れておいたので、それでやることにしてピッケルは諦めました。忙しいと、いろいろと忘れてしまいますね。カメラに電池を入れておくのも忘れました。ほんとにアホですね。
 朝の土樽駅は雨でした。雪山に雨は最悪ですよね。リーダーのYさんとサブリーダーのTさんが相談の上、取り付き点の遠いタカマタギは止めにして、もっと近くの荒沢山に変更しました。
 9時少し過ぎ、荒沢山に向かって雨の中を出発しました。

9:25 土樽駅出発
13:00 テント設営地に到着(1020m前後)
15:00 飲み始め

 先頭をYさんが登っていきます。木の根本は雪が融けて地肌が見えています。最初は、ツボ足で登っていましたが、途中でワカンを装着しました。とにかく雪が少ないので、登るための雪面を探さなければなりません。でないと、雪ではなく土の上を歩くことになってしまうのです。
 途中で、再度、ワカンをはずしツボ足で登ることに変更しました。Yさんの判断ですが、さすがだなと感じいりました。経験が物をいうのでしょう。なかなか判断の難しいところで、自分だったら、ずっとワカンを着けて上り続けていたに違いありません。
 雨で体の中はグショグショ。下着もビショビショ。でも、着替えは持ってきていないとくる。どうなるんだ、この先は、と多少不安になりました。そうこうしているうちに、広々とした尾根筋に出ました。ここで今夜は泊まることになりました。雪洞を掘ることは諦めて、テントを張ることに決定。7人用の大きなテントで、6人には、充分な広さがありました。
 テント設営後は、Tさんの指導のもとビーコン捜査の訓練をしました。ピープスのビーコンの難しさよ。なかなか上手くはいきません。でも、ちょっと真面目な時間を過ごしました。
 テント脇にトイレも作りました。階段付きのけっこう立派なトイレが出来ました。ちゃんと棚まで付いています。
 会の7人用のテントのフライは、テントとの間に空間を作ってくれません。テントの屋根にピタリとくっついて、そのまま雨粒を、テントの中に染み込ませてくれます。テントの入り口では、弛んでいたフライのせいで、並べて置いておいた登山靴が、ポタポタと落ちる雨の滴のせいで濡れてしまいました。
 YさんTさんのご尽力で、どうにかフライをテントから離すことが出来ました。一安心。
 後は、テントの中で飲んで食事をして寝るだけです。
 テントの外は、まとわりつくような細かい雨。持ち寄った酒とつまみに、歓談の花が咲きます。
 夕飯は、食事担当のYOさんがキムチ鍋を用意してくれました。ほんとうに美味しくて、体も心も温まりました。
 夕食後も、楽しい話は続きます。山の先輩や仲間との、雪山のテントの中での語らいは、雪山冥利につきます。ここでしか聞けない話が続きますが、酔っぱらった頭には、ほとんど入ってきません。でも、それも良しです。
 夜になると、雨は細かい雪にかわりました。
 寝たのは、何時だったでしょう。

 翌朝は、5時半に起床しました。雪が降り続いています。
 雪が、フライに積もり、テントを押しつぶしそうなので、テントの中から、フライを押し上げて雪をたたき落としました。
 でも、テントの下に位置する私の寝床辺りは、水浸しの状態でした。まあ、体は濡れませんでしたから、大したことはありませんでしたが。
 朝食は、棒ラーメン。私は、大好きです。

5:30 起床
6:30 朝食
7:32 テント出発
8:12 小休止
9:02 荒沢山山頂到着

 必要のない荷物は、テントにデポして身軽になって、荒沢山をめざしました。急な雪道を登っていきます。「山渓」か「岳人」の雪山の写真のような風景が広がっています。見事な雪山の眺め。登るつらさを全く感じません。
 沢の向こう側に、ナイフのエッジのような痩せ尾根が見えます。その尾根が足拍子岳に続いています。まさに冬山の厳しさを感じさせる景観で、いつか行ってみたいなという思いに捕らわれました。
 9時少し過ぎ、荒沢山頂上に到着。雪の頂上には、誰が取り付けたのか、樹の幹に「荒沢山1303m」の標識が打ちつけてありました。曇っているので、遙か遠くまでは見渡せませんが、近くにある周辺の山々が迫ってきます。そのせいなのか、かえって、高山にいる錯覚を覚えます。

9:15 荒沢山山頂出発
10:07 テント着
11:02 テント撤収後下山開始
12:18 土樽駅帰着

 みんなで記念写真を撮ったり、風景を眺めたりして10分ほど頂上にいた後、テント設営地に向かって下山を開始しました。50分ほどでテントに到着。早速、帰り支度を開始しました。テントを仕舞い、各自、共同装備を分担して持ち、土樽駅に向かって出発したのが11時少し過ぎ。
 Mは、ザックの調整が悪いせいといい加減な歩行から、雪の中に何度もひっくり返りました。Tさんが見かねて、ザックを調整し直してくれました。緊張感が足りませんね。反省しております。
 土樽駅で、車組4人は、Tさん運転の車で一足早く出発してしまいました。後に残されたのは、YさんとMです。12時16分に水上行きが出たばかりで、次の水上行きは15時21分でした。越後湯沢方面は14時ちょっと前。Mは、越後湯沢経由で帰ることにしたので、大したことはなかったのですが、Yさんは3時間以上も列車の到着を待つはめになってしまいました。列車の本数が、少ないのは、もうどうにもならないのでしょうかね。
 とにかく、とてもためになった楽しい雪山でした。私は、雪山でのテント泊は、初めての経験だったので、色々と勉強させていただきました。不思議ですが、ずっと前から何度も、雪山でテント泊をしているような感覚があります。みなさん、また、雪山に一緒に行きましょう。私を、雪山に連れてって!、です。ありがとうございました。
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