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守門岳・浅草岳

[日程]   2010年7月2日(金)~2010年7月4日(日)
[メンバー] 8名
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【7月2日(金)】 曇り
参加者4名ずつ2台の車に分乗し、W号は松戸21:30集合(WS、WK、T、S乗車)、M号は新宿22:00集合(M、O、F、Y乗車)で今夜の宿となる舞子スキー場に隣接する豪華リゾートマンションを目指す。

最初の計画では今夜は幕営のはずが、明日合流する予定の会員Tさんのご好意により所有のマンションを使わせていただけることになる。”リゾートマンション”に泊まれるので、みんなワクワク!もしかしたら、雨の中ビショビショになりながらテント設営しなければならなかったところを屋根があるだけでもありがたいのに、なんと”リゾートマンション”に宿泊できるとは…。

サッカーWCのオランダ・ブラジル戦が終わった1時半頃にマンション着。早く寝ようというメンバーが多い中、S・F・Yの女性3人組は24時間OKという最上階の広い温泉に入る。さすが、”リゾートマンション”!

【7月3日(土)】 曇りのち雨
マンション(6:30)==大原登山口(8:10)--水場(10:00)--守門(袴)岳(11:15~11:55)--雪渓(12:40)--水場(13:00)--布引の滝分岐(14:25)--布引の滝(14:50~15:00)--大原登山口(15:25)==浅草山荘温泉(16:10~17:00)==ネズモチ平駐車場(泊)

数時間前に温泉に入ったばかりだというのに、3人組は起床時間より早目に起き朝風呂も満喫する。やはり明るいときに入るとまた気分がいい。大きな窓ガラスからは新緑に覆われた山々が見渡せる。朝から極楽々々…。

天候は曇り。朝食は摂らずに部屋を簡単に掃除してからマンションを出発。途中のコンビニで2日分の食料、飲料、酒類を各自で仕入れる。入山前に買い出しする機会があるとついつい買い過ぎてしまうのは私だけではないらしい。中にはあとで売れるほどの食料を買い込んだメンバーもいた。

関越国際大原スキー場のリフトを左に見ながら通り過ぎ、曲がりくねったやや悪路を進む。右手に数台の車が停まっている。左手には登山口の標識。身仕度を整え、「山菜団地 山菜育成中 立入禁止」という立看板と両脇にロープが張ってあるルートを歩き始める。ロープの内側には、わらびやフキなどが生い茂っている。かなり育成しすぎているものもあるがいいのだろうか、山菜団地…。径は多少ぬかるんでいる。始めから急登が続く。曇りだというのに暑い。風がほとんどなく汗が滝のように噴き出してくる。晴れていればかなり眺望が期待できそうだが、この暑さでは曇りで良かったのかもしれない。歩きながら「アレアレ詐欺」や「○△詐欺」などの話で大爆笑し、暑さも少しは気が紛れる。

急登ではあるが緑が眩しいブナ林が元気付けてくれる。しばらく行くと右前方に大雲沢の大雪渓と滝が見える。マムシに2回出くわしたというおばちゃま2人が先を譲ってくれる。私たちを露払いにした訳だが、その後マムシに出会うことはなく、ヒメシャガ、ウラジロヨウコウ、ウツギ、アカモノなどが目を楽しませてくれる。途中数ヵ所ロープがある悪場を越えると広い窪地状の草地に出る。雪渓がありカタクリがまだ可憐な姿を見せてくれている。雪渓から冷気が漂い天然のクーラーとなっている。それまでの暑さを吹き飛ばしてくれるほどの最高に贅沢な眺めと涼しさの贈り物だ。雪渓はスプーンカットで歩きやすい。

「アレアレ詐欺」に騙されそうになりながら、やっと袴岳に到着。晴れていれば越後平野が一望でき日本海、佐渡ヶ島まで望むことができるらしい。登る途中少し青空も出たのだが、山頂では何も見えない。集合写真を撮ってから、温泉3人組とTの4人は青雲岳までピストンする。袴岳をガクンと下ったところから青雲岳まで緩やかな登りの木道が続く。途中ヒメサユリとニッコウキスゲが少し咲いている。青雲岳は広々とした草原のお花畑になっているが、期待したほど花はない。10畳ほどある木のデッキでゆっくり休んでいるおじさま方によると、ここからさらに大岳方面に10~15分進むとヒメサユリとニッコウキスゲの群落があるという。時間がないので行っていられない。おじさまのデジカメ画像を見せてもらっただけで泣く泣く袴岳に引き返す。

袴岳から登ったルートを下る。布引の滝分岐で「急降下20分」という看板あり。滝は一見の価値があるらしいので、見にいくことにする。登山口から登り返すルートもあるが、時間的には変わらないとのことで急降下を選ぶ。しかし、本当に急な下りだった。トラロープがずっと張ってある。滑らないようにゆっくり慎重に下るが、皆一度以上はズルッと滑ったようだ。苦労の甲斐あり、布引の滝は素晴らしかった。滝幅はそれほどないのだが落差がある。豪快な迫力はないが、華麗さのようなものが感じられる。幾筋もの細い流れが整然と壁をつたわり落ちていく様は、よくぞ布引と名付けたと思わせる。名瀑百選のひとつになっていてもいいのではないか。守門岳に来て余裕があれば必ず寄ってほしいポイントだ。その見事な姿を写真に収めようと、しばし撮影タイム。紅葉の時期もきっと素晴らしいに違いない。

布引の滝から少し登り返して大原登山口に下る。こちらのルートはトラバース気味で楽なものだった。滝だけ見るならこちらがおすすめ。山菜団地の少し手前でSさんがフキを摘み、今晩のツマミを一品増やしてくれる。滝からは30分足らずで登山口に帰りつく。

さあ、いよいよ宴会すべく浅草岳のネズモチ平に車で向かう。途中、あまりにも汗だくなので温泉を探す。16時頃に問い合わせた浅草山荘は、日帰り入浴の受付は16時半まで、入浴は17時までだという。丁度いいタイミング。今回もLUCKY!入浴料は600円。源泉かけ流しでなかなかいいお湯だ。お湯は2種類。無色透明のお湯は暖かく、鉄分を含んでいると思われる赤っぽいお湯はかなりぬるい。ぬるすぎかと思ったが、いつまででも浸かっていられる。このぬる湯、気に入ってしまった。今日の幕営地で合流するはずだったterryさんは、忙しくて来られないそう。残念です、またの機会に。

ネズモチ平の駐車場は100台以上のスペースがありそうだ。奥には立派なトイレもある。先客が何台かいるがテントはない。彼らは車中泊のようだ。7人用と4人用のテントを設営する。今晩のメニューはWSシェフのスペシャルカレー。肉には下味までついている。玉ねぎと肉を炒めただけで、もうそのまま食べたくなるような匂いが漂う。あとはニンジン、じゃがいも、舞茸とともに煮込む。ルーを入れてから、豆乳を投入。さらに野菜ジュースも。カレーが出来るまでのツマミには馬刺し、鮭トバ、豚スモーク、ししゃも、新鮮トマトにSさん特製フキ炒め…などなど。すべておいしくいただきました。カレーを食べ終わる頃に雨がパラつき始め、せっかくWSシェフが用意していた花火はできず終い。立派なトイレは管理棟も兼ねていて、ちょうど8人が横になれる程のスペースがある。テントを撤収し、そこで寝ることにする。昨夜はみな寝不足だったので、ほどなくして寝息の合唱が始まる。おやすみなさ~い。

【7月4日(日)】 曇り時々雨
ネズモチ平駐車場(6:25)--浅草岳(8:45~9:30)--林道合流(11:25)--ネズモチ平駐車場(12:00)==帰京

5:00起床。昨夜のカレーを食べきって出発。小雨が降っていたが歩き始める頃には止む。今日は昨日ほど暑くはない。昨日に比べれば楽勝の登りだった。やはり上部に少し雪渓が残っている。少し登ってからトラバースとなる。雪渓が終わると木道が続いている。その両脇には湿気でフワフワではなくしっとりと水分を含んで重そうなワタスゲの群落をみることができた。そこからはすぐに山頂。山頂付近では昨日より多くのヒメサユリを見ることができた。またしばし、撮影タイム。

下りは桜ゾネに向かい、林道経由でネズモチ平へ。桜ゾネから登ってくる登山者も多い。小雨が降り出し、降ったり止んだり。駐車場に戻ると車の数がかなり増えているのにびっくり。ちょうど見頃なお花を求めてきているのだろう。車が走り出してからすぐに雨が激しくなる。ラッキーなタイミング。そして、帰りもリゾートマンションの温泉に寄らせていただく。なんとこの3日間、温泉三昧…。

新緑と雪渓が混在するこの時期、カタクリからニッコウキスゲまで春から夏までが一度に楽しめるという贅沢なコースでした。お花・温泉・宴会そして素敵な仲間たちと今回も何拍子も揃った山行でした。リーダー及び参加者の皆様、そしてTさん、本当にありがとうございました。

今回期待していた花は、ヒメサユリ・シラネアオイ・ニッコウキスゲのほかに国民宿舎浅草山荘の登山情報によるとショウジョウバカマ・ムラサキヤシオ・チゴユリ・イワイチョウ・イワカガミ・タムシバ・マイヅルソウ・ミヤマカタバミ・ゴゼンタチバナ・ギンリョウソウ・アカモノ・カタクリ・コンジオウレン・ヒメシャガ・ウツギ・ウラジロヨウコウなど。そのほとんどを見ることができた。
(参考:浅草山荘HP http://park22.wakwak.com/~asakusadake/onsen/index.html ←「登山情報」で、お花のきれいな写真が見られますよ)
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