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北アルプス縦走:表銀座~東鎌~槍~西鎌

【日程】 2010年8月6日(金)~8月9日(月)
【メンバー】 2名
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【コースタイム】〔8/6〕 22:30竹橋…(翌)6:00中房温泉
〔8/7〕 6:20中房温泉→7:20-25第1ベンチ→8:20-28富士見ベンチ→10:09-21燕山荘→11:09大下頭→13:37大天井→16:45西岳ヒュッテ
〔8/8〕 5:05西岳ヒュッテ→5:30-35休憩→6:30-40休憩→7:40-8:00ヒュッテ大槍→8:50槍岳山荘→9:00槍山頂→9:45-10:10槍岳山荘→15:15双六山荘
〔8/9〕 4:45双六山荘→6:25-35鏡平山荘→9:00-20ワサビ平→10:20新穂高温泉

〔8/6〕 夜 竹橋の毎日新聞社ビルにて集合。夏山に向かう人でごった返す中、西穂・焼岳組と出会い「お気をつけて」と言葉を交わした。それぞれ毎日アルペン号に乗り込み、こちらは中房温泉へ。

〔8/7〕 早朝中房温泉着。登山口までバスが入ってくれるのがありがたい。既に団体バスやマイカーの人々で大混雑している中、朝食とトイレを済ませ、早速出発。二人ともテント装備を無理やり40Lのザックに詰め込んできたものの、やはりなかなかの重さ。時々トレラン姿の方が横を駆け抜けていくのを眺めつつ、ゆっくり進む。途中合戦小屋名物のすいかで元気を充填し、燕山荘へ。ほとんどの人々はまだお盆前の普通の週末なので、燕往復の方が多いようだったが、我々の先は長い。昼食も早々に表銀座を進むことにする。大パノラマを堪能しながら楽しく進むが、疲れと寝不足のせいか、Yさんの足取りがだんだん重くなってきたようだ。後で聞くとこのころから頭痛がしていたのだそうだ。大天井ヒュッテで少し休憩するが「とりあえず今日は西岳までがんばろうか」ということでゆっくり進む。
ようやく着いたヒュッテ西岳のテント場は稜線上にあり、常念や槍が間近に見渡せ、素晴らしい眺めだ。風が強い、と聞いていたが、風もなく穏やかな日だったので、上部のテント場にテントを張る。ただ、Yさんは「テント張ったら少し休ませて」とそのまま少し横になられ、その後の晩御飯もほとんど食べていないようだった。「暑い中無理して進みすぎたかな」と気にはなるが「たぶん一晩ゆっくり寝たら元気がでると思う」と言ってくれたので、明日のことは明日決めようと早めに就寝した。

〔8/8〕 起床時間を予定より1時間ずらし、4時に起きて朝食。昨晩よりは食が進んでいるようで安心する。朝5時、せっかくなのでモルゲンロートに輝く槍を堪能してから出発。「無理そうだったら水俣乗越で槍沢に下山してもいいからね。無理せず行こうね」と声をかけて東鎌尾根を進む。途中鎖場や梯子もあるが、怖いというほどではない。元気を取り戻したYさんが、水俣乗越で「槍は登らなくてもいいから、双六まで行きます」と言ってくれたので、とりあえず東鎌・西鎌は制覇することにした。水俣乗越を過ぎると梯子の連続。大槍ヒュッテまでくると槍は目の前だ。槍沢を登ってくる人たちをはるか下に見下ろしながら大岩がゴロゴロとした道を一歩一歩進む。肩の小屋(=槍ヶ岳山荘)までくるといきなりの人だかりだ。渋滞というほどではないが、空身の人々が続々と穂先に向かっている。あいにく今まで見えていた山頂がガスにかかってしまったが、Yさんも「空身でいいなら行こうかな」というので、私たちもカメラと貴重品を身につけ、ザックはデポして穂先へ向かう。山頂で記念写真を撮りながらしばらく待機してみるが、ガスが晴れそうもないので、諦めて下山。小屋の前でお腹を満たし、エネルギーをつけて、いよいよ西鎌に突入。
西鎌はいきなり下っているが、東鎌のような岩場・鎖場はそんなに多くない。長々と続く尾根を進んでいくと雪渓がまだ残っていて、その周辺はお花畑。今日は無理せず双六泊まりと決めたので、花を愛でる心の余裕もでき、写真を撮りながら楽しく歩く。その頃にはガスもまた晴れてきて、鷲羽や薬師、笠に焼、乗鞍、と北アルプスらしい素晴らしいパノラマが広がり、遠くなった槍を見つめて「あんなに歩いたんだよねえ」と感動しながら縦走の幸せを味わう。ペースは上がらなかったものの無事に到着した双六小屋のテント場は広くてきれい。水は蛇口から無料という素晴らしいところだ。「なるべく高いところに張らないと水浸しだって聞いたよ」とYさんが言ってくれたので、建物に近い高めの場所を選んでテントを張った。張り終えて一息ついたころから雨がぱらぱらと降り出した。
夕食を食べながらこれからのことを話すが、台風が沖縄に発生したという情報もあり、東鎌・西鎌で結構満足できたので、「明日はさっさと下山して温泉と観光にしよう!」と意見は一致し、新穂高に下山することに決定した。夜中結構雨の音がしていたが、先輩からお借りしたゴアのテントはとても快適で、水漏れも結露もなく、ぐっすり就寝。

〔8/9〕 いよいよ今日で下山かと思うとちょっと寂しい。小雨の中テントを撤収し、雨具を着て出発するが、歩き出すとほどなくして雨は止んできた。私は次回挑戦する大キレットの稜線を目に焼き付けて帰ることにする。鏡平まで来ると鏡池は本当に鏡のように美しく透き通り、逆さ槍がきれいに映し出されていた。そこから先はもう下るだけ。ゴロゴロとした岩の道をひたすら下る。道はいつしか登山道から林道になり、下界はもうすぐ。ワサビ平小屋の冷え冷えトマトで元気を追加して、新穂高温泉へと下った。
BTではいつの間にか共同浴場がトイレに変わっており、その代わりにすぐそばにりっぱな日帰り温泉が。きれいなお風呂で汗を流し、併設のレストランでご褒美の飛騨牛ステーキ定食をいただき、大満足で旅を終えることができた。

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読売新道にはいけなかったけれども、夏山を堪能できてよかったです。東鎌・西鎌には学生さんの合宿組もたくさんいらして、でかザックの若者たちががんばっている姿がとてもさわやかで頼もしく思いました。
まあ、槍の穂先への途中では若いカップルの女の子のほうが「この岩もうごくぅー」と亀裂の入った岩をつかもうとしているので、近づくのをご遠慮しましたけど。。
今回いろいろアドバイスをいただいた先輩方、ありがとうございました。特にテントを快く貸してくださったOBさんには大感謝です。とっても快適でよく眠れました。
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