35周年記念としてインドネシアのロンボク島最高峰リンジャニ山(3726m)とバリ島最高峰アグン山(3142m)に登ってきました。前半10月2日~9日にロンボク島を7名で、後半10月9日~12日にバリ島を10名で楽しんできました。
★★★★★ ロンボク編 (2010年10月2日~9日)★★★★★
メンバー:7名
10月2日 AM8時にほぼ定刻に成田に到着したが、すでに他の方は受付の一番前に並んで待っていた。どの顔も、明日からの登山の期待に胸をふくらませて、ニコニコしている。
成田からバリ島のデンパサール空港に飛び、乗り換えでは時間が少なく、なかなか出てこない荷物に焦ったが、国内線のフライトがかなり遅れたおかげで、余裕たっぷりで乗り換えできた。
ロンボク島のマタラン空港に到着すると、空港では今回ロンボク島滞在を手配してくれたMさんのご主人が出迎えてくれた。
ロンボク島での第一印象は、バイクの物凄く多い事だった。車の前も後ろもバイクに埋め尽くされている。一人乗りあり、後ろに彼女らしきを乗せて、三人乗りはざらで、中には小さなバイクにオンブにダッコの四人乗りまであって、おびただしい数のバイクで溢れかえっている。道路の両側にはびっしりと停めてあって。土曜日ということもあり、歩道の奥の広場に敷物をしいて、宴会?をして楽しんでいるのがたくさん見られた。
取りあえず、空港近くのM邸にお邪魔して、夕飯をご馳走になる。ハナちゃん、アイちゃん、エミちゃんの3人のお嬢さんとおっとりした猫3匹の他、イヌと山羊を飼っているといっていた。
5~60センチもある大皿にアグン山の様に盛られた味付け御飯の裾野にエビ、魚、肉、卵、野菜、ポテトフライや焼きそば等がふんだんに盛られていて、見るだけでも綺麗で、箸を付けるのが惜しい程でした。冷蔵庫のビールを飲み尽くして、「ご馳走様でした」と言っただけでは済まないように思いました。
送っていただいたホテルはスンギギビーチにあるホリデイリゾートで、広々とした庭の中に点々と立てられた二階建ての部屋に2,3人ずつ分宿した。
10月3日 朝早く起きて、散歩してみた。芝生が綺麗に刈り込まれていて椰子の木の下にはハイビスカスやブーゲンビリヤが花を咲かせている。モヤとも言えぬ薄いガスに椰子の葉を通して放射状に太陽の光が当たり、大変すがすがしい気分にしてくれる。ビーチの砂浜には小さなカニがいて、人の影におびえて右往左往しているのが見られ、海の向こうにアグン山が見えた。
庭にはプールがあり、従業員が掃除をしいていた。とても愛想がよく、何か話しかけてくる。何処に行くのかと聞いているらしい。「トモロウ、Mtリンジャニ」といったら通じたらしく、私の顔をみて、足をたたいて何か言っている。「マイフット、ベリベリ、ストロング」といってズボンの裾をあげてみせたら、「オーオー」と納得したようにうなずいていた。まるで笑い話のようです。
ホテルでの朝食はバイキングで、時間もあり、ゆっくりと味わいながら食事した。
午前中に両替とスーパーでの買い物を済ませ、迎えの車で韓国料理店に寄り、昼食を取っている内に雲行きがおかしくなってきた。怪しい風が吹いてきて、大粒の雨が落ちてきたと思ったら、すぐにドスゴイ降りになってきた。これがスコールというらしい。
車に乗り込み、登山基地に向かうが、傾斜した道路は川の様に水が流れていて、低いところが冠水していて通行できなくなり、引き返して山越えの迂回路に回る。曲がりくねった道の、モンキー フォレストでは、小形の猿がたくさん道端に出ていて、自動車を見物しているようだ。
海岸通りに出て暫く行くと、ロンボク名物、魚の挽肉焼き鳥風「サティー イカン」を、道路端で焼いて売っている。今晩の酒のつまみにしようと注文した。
海岸道路には、バナナや椰子の木の畑の中に、椰子の葉か何かで葺いた屋根の小さな家が点在して居て、女性は頭に荷物を載せて歩いているのが、いかにも南国に来た気分にさせてくれる。赤、白、黄色の花が、鮮やかに咲いていて、大抵の家に4本柱だけの高床式四阿屋があり、強い日差しを逃れて集まり、井戸端会議の場になっているようだ。
途中、車が混み始めたと思ったら、結婚式があるようで、楽隊が行列をつくり、大勢の見物人が道の両側を埋め尽くしている。新郎新婦はとても若そうだった。
海を離れて、山道になると、両側にはカカオの実を付けた木やマンゴウなどが多くなり、赤く色着いた野生のポインセチヤ等が見える。かなり激しいアップダウンがあり、車はあえぎながら登っていく。車の中では、女性陣が「アーヨ アーヨ」と頑張れの声援を送っているが、ついに登れずに、止まってしまった。一端バックして、助走をつけて、ようやく登り切った。
リンジャニ山(3726m)の登山口にあるホテル スンバルンでは焼きめしと焼きそばの夕食だった。勿論、明日からの山行安全を祈りビールで乾杯した事はいうまでもない。
10月4日(リンジャニ山トレッキング初日)
宿7:30~8:00登山口(1,156m)~9:55/Pos1~10:45/Pos2昼食12:20~13:30/Pos3~16:30/PlawanganⅡ(2,639m)
前泊のスンバルンホテルにて朝食後、ガイド1名、日本語通訳1名、我々7名、そして今回同行する現地旅行社の日本人M女史の計10名全員がトラックの荷台に乗り込み、ポーターの集合&荷造りしている登山口近くの家屋へ。ポーターの人数と水ボトルの数が契約と違い、クレームする。M女史は15年近くロンボク在住のため、現地語は◎。さっそく助かった。ここのポーターは太い竹棒の両端に籠をつけ、そこに分担された食材・幕営道具一式・登山者の荷物などを括り付けて荷揚げする。上半身は裸で足にはビーチサンダル。これでどんなところもサクサク上がっていくのだから人間離れしている。準備が整い、ガイドのO氏を先頭に出発。ほとんど平地の牧草地帯をこれから登るリンジャニ山と放牧された牛の群れを見ながら進む。懸念されていた天気だがとても良く、荷物もほとんどポーターにお任せで我身は軽く、ピクニック気分。Pos1を過ぎたあたりから地割れた地形を楽しむ。Pos2にて昼食。食事も全てポーター任せ。第1回目のメニューは、言ってしまえば煮込みインスタントラーメン。しかしニンニクと香辛料、野菜もたっぷり煮込まれて、更に、ゆで卵・トマトのトッピングで立派な一品。他にご飯とパイナップル。ポーターと我々の到着時間に大差無かったことで準備に時間がかかり、昼食には2時間を要し昼寝つきのシエスタ。最近の山行、昼は行動食ばかりだったので、こんなにまったり&のんびり&満腹になってしまっていいのかしら?と心配する。登山再開。傾斜がだんだんキツくなる。通訳のZul氏とM女史が遅れはじめる。我々にもペースがあるので、先に行くことにする。同じホテルを出たシンガポールチームと何度も追い抜き、追い越され。やっと稜線に出る。ここは火山によるクレーターの縁にあたる部分で、湖とリンジャニ山が見えるはずだが、ガスっていて眺望は悪い。そのまま稜線を歩いて本日のテン場へ。すでにテントは張られており、ポーターが夕食の準備中。我々はビールと日本からのツマミで乾杯。インドネシアといえども標高2,500m以上で寒い。ダウンジャケット持参は大正解。約1時間後にZul氏とM女史到着。夕飯はナシゴレンと鳥の素揚げ。食事は毎回楽しみだ。そしてどれも珍しくて美味しい。明日は3時出発なので、早くに就寝。次の日へ続く・・・
10月5日(リンジャニ山トレッキング2日目)
2:00 起床。
2:15 クラッカー・紅茶の軽食を摂り出発準備。
3:00 星が明るい、ヘッデンをつけ出発。
3:50 稜線に出る。防寒着を脱ぐが、登るにつけ風が強くなり、寒くなり途中で防寒着を 着る。
5:00 風ますます強くなる。岩陰で休憩。ザレを登り始める。「ドッグフード地獄」とはよく言った。尾根が狭くなり、風が強くなると飛ばされそうになる。この風で飛ばされ亡くなった登山者もいるらしい。
7:15 後発、山頂着。全員揃って写真を撮る。
7:30 下山開始。
8:55 分岐、休憩。
9:30 テント場に着く。
朝食。サンドイッチ、ピサンゴレン(バナナのフリッター)、ココア。量が多いがおいしかった。
10:25 テント場出発。
途中、ここから人が落ちましたという所を通過。
13:40 スガラアナッ湖畔のキャンプ地に着く。
全員、温泉へ。源泉のため熱いところと丁度よいところがある。
16:00 昼食兼夕食となる。
湖で魚釣りをする。糸を入れるとすぐ釣れる。淡水魚でフナに似ている。餌はミミズ。でも、この魚どこから来たのか?「スガラアナッ湖は1千年前の火山爆発後、雨水がたまってできたという。すると一体魚はどこから?」
18:00 寝る。
10月6日(リンジャニ山トレッキング3日目)
6:00朝食、7:45出発、8:30~35休憩、9:05~17休憩、10:09~14休憩、10:40~57稜線、11:23~28EX.POS、11:58~12:15休憩、13:30~14:40昼食(POS3)、15:30~40休憩、16:17POS2到着
Lake Camp Areaで3日目に朝を迎える。目の前には湖面が広がり気持ちいい朝を迎えることができた。昨日はGunung Rinjani登頂後、このサイトに移動し野趣満点の露天風呂に入り、ビールで乾杯し砂岩粒と汗まみれの体をさっぱりと流すことができたからだ。
朝食の支度(バナナパンケーキ、パイナップルのカット方法、クラッカーの天ぷら)を近くで見て、その後アツアツをいただいた。湖畔の散歩後、出発準備だ。
7:45出発。右手に湖畔を見ながら進む。昨日登頂したGunung Rinjani(3726m)とGunung Baru(2363m)がくっきりと見える。今日も晴天だ。シャッターポイントが続く。キャンプサイトでない場所でゴムボート、マウンテンバイクを見た。リッチなお客様もいるものだと感心していたら、CM撮影があるらしい。湖畔から稜線へ向け、徐々に急坂が始まる。
チュマラの木々の中を高度を上げる度に風景が素晴らしく、Tさんが「ニュージーランドのようだ」と言った。やっと稜線に到着。休憩しリンゴをいただき集合写真撮影。その後ゆっくり草原の坂を下る。野牡丹の花が咲いていた。ゆっくり写真撮影しようとしていたその時、ポツリポツリと雨が…「雨じゃないよ~樹の雫だよ」と日本語ガイドのZ君が言った。しかし雨が降りそう。昼食が準備されているPOS3へ急ぐ。到着と同時にすごいスコール。1時間降り続いた。私たちラッキー!ゆっくり雨宿り&昼食タイム。お猿さんも時々現れ楽しませてくれた。雨があがり、しっとりとした樹林帯を玉シダ、鞍馬ゴケ等の植物を観察しながらゆっくりと進む。2時間で今晩の宿POS2へ到着。今日の夕食はカレーだ。たっぷり食べて、焚き火で体を暖め就寝。
10月7日(リンジャニ山トレッキング4日目)
天候 晴れ、一時 ドシャブリ
起床5:30、朝食6:20、出発7:28、pos extra 8:04、pos1 8:50、森林終点9:27、リンジャ二トレックセンター 10:40、公園 11:15、滝11:33、ホテル 18:00
朝食は紅茶とトマトと玉子のサンドイッチ、パイナップル入りクレープ、家で食べている倍はある量をなんとか胃袋につめる、女性達は軽く収める健啖家で体力の有るのを納得、今日はリンジャ二登山の最終日、天気も良く昨日降ったスコールで山道も湿っていて歩きやすい、ビールも待っているので足取りは軽い、登山口からキャンプ1までの高原状道と違い熱帯特有の森林帯の道、セミやカエルの声、その上、昨日のうち結成された女性合唱団の声が高らかに鳴り響く、ちなみに得意な歌は、カエル(帰る?)の歌である、約30分でpos extraに着く、キャンプした所がpos2で概略図には書いていないがpos1とpoa2の中間との事、相変わらず休憩時間が長い、又ガイド、ポ-タは必ず煙草を吸う、若い人も、ポーターの仕事は15歳からしていると言っていた、pos1へ下山中日本のキノコにそっくりな物を見つけたがキノコじゃなくて丸い木の実だった、 Pos1には約1時間半、このposと言う所には必ず屋根のある床上式の4メートル四方の休憩場所でどの場所でもゴミとキジの匂いが鼻につく、pos1からの下山中女性が遅れたので待っていると黒いサルを数匹見つけ見物していたらしい、(この黒いサルはラッキーでないと見られないらしい) 今回の山行のキャンプ場には必ずサルが現れ餌をあさっていた、
山行に参加されていたMさんが此処で森林地帯は終わりだと言う所には休憩所と売店があり可愛い猫2匹が出迎えてくれた、売っていた青いバナナを購入まだ青臭いと思って食べて見たが美味しく日本で販売されている黄色のバナナと同じ味だった、此処からはなお緩い下りの山道だが色々な植物が有り、ガイドとMさんが教えてくれるが、なんせ耳と発音が聞き取りにくいこちらあまり理解できなかった、それでもココナツの実が成っている様子や、これがバニラエセンスを作る木、これがコーヒーの実だとか色々な事を教わった、
又ポツリ、ポツリ有る民家の藪でヒヨコを連れた鶏が餌をあさっていた、
この植物通りはのんびり時間をかけ下山した、車の見えた所が山行の終点で、リンジャニ・トレックセンターの売店でリンジャニ登山のコースがプリントされたTシャツを売っており1000円(日本)を850円まで値切り買った人もいた、車で移動中ガイドとは家の前でお別れ、公園の落差と水量のある滝を見物、女性陣は40米位から落ちてくる水にうたれオオハシャギ、男性は影が薄いねえ、いつもの時間帯にポツリ、ポツリ雨が、あわてて昼食を作っている東屋に入ると同時に土砂降りの雨、狭い所で皆集まって食事(焼きそばと卵)あとはホテルに、ホテルは庭付、プール付、部屋は3部屋、塀に囲まれた豪華な敷地、夜はしこたま仕入れたビールと町で買い入れた食べ物で乾杯、御苦労さんの声で下山日は終わった。
今回の山行はゴミとキジの匂いが無ければ最高に楽しめた山行だった。
10月8日(休養日)
今日は皆それぞれに、近くの小島へシュノーケリング、ホテル内のビーチ散策などで過ごす。夜はマタラムのシーフードレストランにて食事となったが、缶ビールを大量に買い込み持って行き、とりあえず店にはビールを注文しその後店員に聞くと持ち込みOKとの事で、早速取り出したがこれならもっと持ってくればよかったと残念がる事しきり。
帰りに近くのショッピングモールへ行き、みやげ物を物色し、タクシーでホテルに帰った。
10月9日(ロンボク島~バリ島移動日)
ロンボク島からバリ島へ移動し、バリ島に滞在中のYさんの友人宅で昼食をご馳走になる。白飯を具と共にバナナの葉に包んだおにぎり状のものでおいしく、約30円。
食後はコーヒー豆、バテイック等の製造過程を見学(お決まりの製品の販売アリ)しながらウブドのホテルに向かった。
どの車も椰子の若芽で作った飾りをつけている。今日は‘金属の誕生日’とかで金属製の車も飾りをつけ、メタルセレモニーなるものをするらしい。
ホテルは傾斜地にあり、夜は薄暗いトレイルをそれぞれの建物まで歩いていくので迷いそう。深夜に後発隊が到着した。
今回、リンジャニトレッキングおよびロンボク島でのホテル手配と国内航空券手配はすべて現地旅行代理店ランガ・ウィサタ・ツアー&トラベル(http://jalan2lombok.com)にお世話になりました。細かい配慮をしていただき、とても満足のいく旅となりました。もし、ロンボク島に行かれる場合は一度問い合わせてみることをおすすめします。
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