日程:11月23日(祝)
場所:星穴岳(表妙義)

コース:9:10中之嶽神社~西岳~11:30石小屋~12:30星穴岳山頂~射抜き穴~13:30むすび穴(星穴)~
14:50中之嶽神社
メンバー:4名
リーダーから山のお誘いがあった時、どんな所かよく解らなかったが、話を聞くうちに「空中懸垂がある」
とか「切り落ちたフェースを登るのが怖かった」とかいろいろ脅かしてくれるので、さすがの私も
下調べをすることにした。ネットで調べてみるといくつか記録が上がっていて、表妙義にその山はあった。
星穴新道からのコースは確かに恐ろしいように書かれていた。しかし、今回私達が入るコースは、神社から
西岳を越えて星穴岳に行く短いコースで問題ないと感じた。
前日の天気予報は雨のち曇り。レンタカーを借りての計画だったこともあり、リーダーは決行するかどうか
さぞや悩んだことであろう。雨の中家を飛び出した。始発電車に乗り集合場所へ。関越道を北上するも
雨雲は垂れ込め、雨の止む気配はなかった。失敗したかなーと思いながら、しばらくすると前方に雲の
切れ間が見えてきた。松井田妙義ICを下りる頃には、雨は上がり青空になっていた。
中之嶽神社の第二駐車場に車を止め(第一駐車場は時間になると閉じられてしまう為)、出発。
まずは神社で無事帰還を拝み、金洞山方面の石段を登って行く。道は雨上がりで濡れているのと、落ち葉が
積もって歩きづらかった。途中東岳と西岳の分岐点西側に立入禁止のテープが下がっており、この中に
入っていくという。立入禁止内に入るのは、やはり緊張する。ハーネス・ヘルメットを装着し、
リーダーは慣れた足取りでスタスタと歩いていく。その後ろを、I嬢、F嬢、私と続く。
道を見失いかけるも、古い赤テープや踏み跡が残っていてコースを大きく外れることはなかった。
また、トラロープのフィックスもあり助かった。気がつけば西岳に居た。
そして、星穴岳が近くに見えていた。下る道を探し、足を滑らせないよう慎重に下りていく。
更に道はアップダウンを繰り返し、迷路のようにくねくねだった。1カ所泥付きの嫌らしい下りがあり、
懸垂したが手もロープもドロドロになった。その後、目の前に石小屋が現れた。ここで1本小休止。
焚き火の跡がある。誰かがビバークしたのだろうか。寝れるけれど、高さがなく座ることはできないよう
に見えた。「もうひと頑張り!」リーダーの一声で出発。岩稜帯のヤセ尾根を通過し、最後は岩を登り
星穴岳山頂に着いた。標識はないものの、その辺りで一番標高が高いので、皆ここを山頂としているよう
だった。記念写真を撮り、ヤセ尾根まで懸垂下降した。ヤセ尾根には2カ所懸垂ポイントがあるのだが、
手前の懸垂ポイントから下る。そうすれば、射抜き穴とむすび穴(星穴)の両方を見ることができるという。
最初自分達のいる尾根下に穴が空いているのか解らなかったが、よくよく下を覗き込むと山の影になっている
谷に1カ所だけ日の光で輝いている所があった。正しく、そこに穴があることが伺えた。思わぬ発見に
驚き嬉しくなった!そして空中懸垂の準備にとりかかった。皆慎重に下りて、射抜き穴に到着。うわ~感動!
と思っている間に、今度は南側に50m懸垂となる。ここには立ち木と岩に打ち付けたハンガーボルトに
残置スリングがあったが、ハンガーのスリングは切れかかっていた。危ない、危ない。50m下り、
西へトラバースしてむすび穴に到着。射抜き穴より数段大きく、周りの山々が良く見える。穴の真ん中に
立ち感無量!誰か上空から私達の写真を撮ってくれたらなー、と思ってしまった。
後は下山するだけなのだが、特に道はなく本日の核心はここからだった。落ち葉を払いのけながら、
慎重に下りていく。にもかかわらず、私はI嬢に2回も落石を当ててしまった。(ごめんねー)
駐車場が見えていたので、できるだけ東寄りに進路をとった。枯れ沢を渡り、1度尾根を登り返し、
ふと見ると登山道に出た。思ったより早く、それも中之嶽神社にドンピシャで帰ってきた。
気を良くした私達は神社でお礼参りして、下仁田ネギやお土産やらを購入し、温泉に立ち寄り帰路についた。
リーダー、ありがとう。緊張しつつも、充実した楽しい山行でした。ところで、下仁田ネギは
美味しかった?
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