3月30日(日)
参加者:2名
前日の陽気とは打って変わって寒い、花冷えの朝。東京は桜が身頃というのに、桜とは無縁の縦走路。コースタイムの3/4(75%)あるいは2/3(66%)に短縮して縦走という目標を掲げての、無人駅・笹子からの早足縦走、またの名をトレイル「ウオーク」である。
日頃からリーダーのエネルギュッシュかつ超人的体力の山行記録に圧倒されていただけに、付いていけるかどうか、いささか不安なところもあった。(2人きりのみならず、実は、リーダーと山にご一緒すること自体初めてである) 案の定、登山口から笹子雁ケ腹摺山までのいきなりの直登、リーダーの早いペースにやや間があき、差をつめるどころか、じりいじりと離される。急登のため、ふくろはぎは伸びきりっぱなし。途中でリーダーに迷惑かけねばいいが、と案じる。しかし、思いがけず、頂上に到達、ホッとした、の心境。笹子駅から頂上まで最新2008年版昭文社「山と高原地図」のコースタイム2時間45分のところ、ここまで1時間35分。コースタイムの58%で、とりあえず、まずまずの出足である。あいにくの曇り空で、富士山は見えない。1357メートルの三角点を撫で、足で踏み、両足で乗っかる。腕時計スントの高度を合わせる。
笹子峠までの下りは、いきなりの急坂である。ふだんほとんど単独行のため、「人の後について歩くのが新鮮」というリーダーの、暗黙の自分のペースで歩いてよいとの配慮で、ここから、以下最後までトップを歩かせていただいた。笹子峠までも、コースタイム1時間のところ、35分で到達。ここも58%のペース維持。
笹子峠から中尾根ノ頭まで、登り。昨年秋の台風直撃の跡が所々にあるものの、赤布や指導標もあり、迷うことはない。天気が午後から下り坂の予想でもあり、降りだす前に、なるべく距離を稼いでおきたい。コースタイム50分を、25分。50%、調子が出てきた?
カヤノキビラノ頭(地名意味不明)までも同様の道の状態。しかし、コースタイム45分を、35分(ややペースダウン?疲れか、シャリバテか?)
ここから「山と高原地図」お点線(登山道・難路)表示となる。次の地点は、「山と高原地図」には、京戸山(ナットウ箱山)、つまりイコールのように記載されていたが、実は別であった。京戸山の標識は頂上らしくない、ほとんど傾斜のないところにあり、あやうく見過ごすところであった。しかし、道は難路ということはなく、一応整備されており、登山者もけっこう入っていると思われる。コースタイム1時間のところ、40分。休憩後、10分歩くと、「ナットウ箱山」(納豆?これも意味不明の地名)の標識があった。リーダーはここまでは以前来たことがあり、ここの風景に見覚えありとのこと。
「笹子峠~達沢山は夏にいったらクモの巣だらけ、冬に行きたい」というのも、今回の山行の目的でもあった。葉が落ちている分見通しもきき、夏に来たときと印象が全く異なるとのこと。
その達沢山は、山梨百名山のひとつ。リーダーはすでに達成済だが、会員でも目指す人が相次いでおり、HP会員限定サイトでも赤丸急上昇中である。自分も、本日の山行で、笹子雁腹と合わせ、2座ゲットとなる。リーダー曰く、身延線沿線とバス路線がない山が最後に残り、曲者とか。これからはまるかどうかは、??だが、とりあえず、興味は沸いてきた。
達沢山から旭山は、「山と高原地図」では線なし、よってコースタイム存在せず。リーダーにとっても初めてのルートである。地形図には点線ありだが、道はいよいよ荒れ、ところどころ慎重にコンパスで読図、2回ほどやや戻りながら方向修正したため、歩くペースも落ちる。旭山山頂らしきピーク、なんの標識もなし。達沢山までピークには必ず親切な標識あったのに。しかし、地図と高度計付腕時計スントで絶対ここしかないと確信。(登山にGPS等の精密機械の積極的利用に疑問を投げかけるリーダーだが、スントの地形図への補完性には心動かされた様子) 少し前から小雨パラ突き出し、下山急ぐ。所々赤布あるものの盲信すべきでない、作業道に騙されるなと自らの読図力を信じたところ、思いも拠らぬ果樹園の有刺鉄線に突き当たる。人ひとり通れる穴を抜け、犬に吼えられながら、人里に出たのであった。前半目標を大きくクリアしていたが、達沢山から先のロスもあり、ほぼ当初予想とおりのタイムとなった。充実度満点の山行、最後の下山ルートさえ間違えなければ、パーフェクトな早歩き縦走・トレイルウオークであった。なお翌日の筋肉倦怠感は通常山行の数段上であったことを付記しておく。
笹子駅8:35-10:10笹子雁ケ腹摺山10:15-10:50笹子峠10:55-11:20中尾根ノ頭-11:55カヤノキビラノ頭-12:35京戸山12:50-13:00ナットウ箱山-13:15達沢山13:25-14:40旭山14:50-15:35下山-16:00ももの里温泉
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- 2008-04-08
- 縦走
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