3月30日(日)
参加者: 5名

■歩程:5:45駐車場 →7:10平元新道入口 →9:30=10:00尾根上標高1776地点(撤退) →10:45=11:45標高1300付近(休憩) →13:00駐車場
■前夜:
桶川駅に集合し、黒のフォレスターで前泊地の湯沢健康ランドへ。
天気予報では、夜間は緩やかな高気圧に覆われ、明日は午後から低気圧が近づいてくる模様。途中「関越トンネルを出ると霧だろう」という灯お天気お兄さんの予言が的中して拍手喝采。放射冷却により飽和水蒸気が霧になるそうだ。明日は午前中が勝負である。
湯沢健康ランドは2200円で快適な一夜が得られるが、スノーボードのヤング達で結構混んでいる。
■当日:
4:30に健康ランドを出発し登山口駐車場へ。すでに明るくなった林道を歩き出す。雪融けが思いのほか早く林道の雪は薄い。途中ヤカイ沢付近を登るトレースがあるが、予定どおり平元新道入口まで行き山に取り付く。先行のトレースは無く、我々の後にトレースができる。雪山の醍醐味だ。
夏道を辿る予定だったが、すぐに夏道は判らなくなる。されば夏道には拘らずに尾根とおぼしき辺りを登っていく。だんだん右側が低くなり尾根がはっきりしてくる。やがて右手に別の尾根があらわれる。夏道より1本北の1776に突き上げる尾根を登っているのが確認できた。雪崩の心配もあるので、夏道に拘るよりこの尾根を登る方が安全だろう。
標高1600付近で休憩。目指す平標の山頂付近も見えてくる。メンバーの一人が指差す方を見ると、山頂直下の尾根の下で、雪が切れて絨毯のように地面が見えている部分がある。面発生の全層雪崩の跡である。今年は雪融けが早いために雪崩も早いようだ。不安が頭をかすめる。
ほどなく、南北の尾根上1776付近に突き上げる。左に平標山頂、正面に仙ノ倉が見わたせる。すぐ右には平標山の家が見える。ここでリーダーが一言。
「ここまでにしましょう」
山頂への尾根には、左側に先程の全層雪崩の跡、右側にも無数の亀裂がある。その真ん中の尾根筋を登っていくのはロシアンルーレットのようなものかも知れない。リーダーの素早い決断に拍手。
景色は綺麗だが長居はせず、来た道を引き返す。だんだん温度が上がって来て、アイゼンに雪がダンゴになる。やがて下から何組かのスキーヤーが登って来るのとすれ違う。みな我々のつけたトレースを追って来たようだ。
だいぶ下って傾斜がなだらかになったところで、時間があるので、ひと遊びする。雪を掘って、スコップによる弱層テストをやってみる。雪はしっかりしているようだが、さらに力をいれていくと斜めにスパッと雪柱が切れた。切り口はザラメ状になっており明らかな弱層とわかる。弱層テストの後は、雪にテーブルを掘って、リーダー持参のチーズフォンデュをする。暖かい日差しの中、春山の幸せなひと時。
林道に出て下山。
とても良い山行だったが、今回一番良かったのは頂上まで行かないというリーダーの判断だった。
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- 2008-04-08
- 登山
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