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春の雪訓

日 時:2011年4月17日 9:00土合駅集合
場 所:谷川 マチガ沢
参加者:15名
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参加者15名のうち10名は前夜泊。朝、当日組と土合駅で顔を合わせ、訓練場所へ移動。
10:00頃、マチガ沢で訓練開始。

<歩行訓練>
つぼ足、アイゼン装着での斜面の登降(直登/直下降、斜め登り/下降)、トラバース、耐風姿勢等
まずは河上さんの資料等を基に詳しく説明してもらい、それから実際の訓練を行った。
ピッケルの持ち方は、灯ではピックを後ろに持つ方式で統一する。
最初は意識しすぎてピッケルを刺すタイミングなど混乱してしまったが、
何度も登り下りを繰り返すうちに、少しはコツがつかめた。

--30分ほどのお昼休憩後、訓練再開。

<滑落停止訓練>
仰向け(空身)で斜面を滑り下り、すばやくうつ伏せになりピックで止める。
基本姿勢は理解したものの、なかなか止まることができない。
雪が粗目状ということもあるのだろうが、コツがつかみきれないうちに終了。

<弱層テスト>
まずスノーソーを使ってスコップ大の雪柱を切り出す。その上にスコップを置き、
手で5回、10回と叩いて確認する。この日は雪が硬くて崩れることはなかった。
本来であれば、斜面が変わるごとにこの弱層テストをやるべきとのこと。
しかし毎回切り出す雪柱の大きさは同じでないといけないだろうし、
何を持って進退を見極めるのか非常に難しいと感じた。
簡易な方法に、道具を使わず手で円柱を作ってテストする方法もあるそうだ。

<たこつぼ堀り>
弱層テストで堀った穴を利用し、たこつぼの説明を受ける。その後各自でマイつぼ掘り。
大きさは自分とザックが入る程度の小さなものだが、広い斜面でのマイスペースはなかなか居心地がいい。
強風を凌いだりするのに使うわけで、喜ぶべきものでもないけれど、嬉しくて思わず写真をパチリ。

<半マストでの下降の練習>
ハーネスを着用し、半マストで下降する。一旦下降したあと、同じロープで登りも試みたが、
自分でつくったムンターヒッチに問題があったのか、ロープのすべりが非常に悪く、とても自力で登れなかった。
ムンターヒッチとクローブヒッチの習得には恐ろしく時間を要したが、わかればすごく簡単。

<捜索訓練>
2台のビーコンを雪に埋め、捜索隊は斜面の上から下降し、ビーコンを持っている人が先導しながら捜索をする。
近くまで行っても、場所を特定するのがなかなか難しい。15分以内に救助しないと生存率は75%。
実際にはビーコンしか埋めていないが、緊張感のある訓練だった。

15:00訓練終了。白毛門をバックに記念撮影。ロープウェイ乗り場に戻り、解散。


当日は晴天で、暑いくらいの日差し。青空と雪山のコントラストが美しかった。
帰りの車中で、同じ谷川岳に連なるコマノカミノ頭で雪崩事故があったことを知り、ショックを受けた。
雪の多さや地震、気候の影響などを考えると、今後の雪山は一層の注意が必要と気を引き締めつつ帰宅。
みなさまお疲れさまでした。
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