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信越/ 火打山・焼山・金山・天狗原山

日時   : 7月16日~18日
メンバー : 5名+2名(高谷池ヒュッテより合流)
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【1日目】 笹ヶ峰登山口11:00~黒沢12:07~富士見平14:00~高谷池ヒュッテ15:00

長野駅に集合しタクシーで笹ヶ峰駐車場へ。快晴で文句なしのお天気だが思ったより気温が高く少し歩くと汗がにじんでくる。整備された木道を緩やかに登るとしばらくて黒沢に到着。沢の水を補給して小休止の後、橋を渡り十二曲りに突入。急坂を12回曲がると尾根にたどり着けるらしく、1/12の標識が現れる。実際歩いているといつ曲がっているのかサッパリわからず、標識も見逃したのか気づけば4/12そして7/12・・・。(行かれる方がいましたら1/12~12/12まで全て揃っているか確認お願いします!)
急坂も終わりしてしばらく林の中を緩やかに登ると富士見平に到着。ここからは樹林帯を抜け平らで快適な山道、会話も弾む。やがて左手に火打山と共に三角屋根も見え始め、湿原の木道を進むとヒュッテに到着。ふとベンチを覗くと妙高より来たSさんMさんペアが寛いでいる。受付を済ませると早速合流し青空の下で宴会。目前に高谷池、その後ろに火打がどーんと構え素晴らしい景色!持参のワインや焼酎に加え、ヒュッテで購入のビールもじゃんじゃん並ぶ。しかしこのヒュッテ、購入した缶やペットボトルも全て持ち帰らなければいけない。Nさんがプレス機のように缶を潰し続ける羽目になり大変だった。
ヒュッテは完全予約制で1人のスペースが広く快適、年齢層高め。(テン場は山ガール&ボーイ率高し!)コンロも5台ほど用意されていて自炊者には便利だ。夕食はカレーとハヤシのセルフサービス。 食べ残しは厳禁だがお代わり自由なので、付け合せのパインをデザート代わりにたらふく食べる。
明日は3時起きの4時出発の長丁場、身支度を済ませると皆7時半にはzzz。

【2日目】 高谷池ヒュッテ4:00~天狗の庭~火打山5:40~焼山9:17~泊岩11:00~
      富士見平11:15~金山13:20~天狗原山14:3.0~金山登山口18:45

まだ薄暗い中ヘッデン装備で4時に出発、高谷池に靄がかかる。池に沿って木道を進み天狗の庭に差し掛かるとちょうど明るくなってきた。そして噂には聞いていたが、お花の多さと素晴らしさにビックリ!先を急ぐべきなのだが写真を撮らずにはいられない。道の左右にキヌガサソウが群生したかと思えばツガザクラ、ミヤマキンバイ、ハクサンチドリもお目見え、 逆さ火打を池(池塘?)に移す天狗の庭ではハクサンコザクラやワタスゲのお花畑がお見事!と全てあげると高山植物辞典の半数は出てきそうな勢いなのでこの辺でストップ。
火打山の登りに入ると背後に妙高山が見え、雷鳥平付近には雪渓も現れる。左手にお花の群生を見ながら木の階段を登り詰めると山頂に到着。ちょうどガスが上がってきて周りの山々は全て雲の中に隠れてしまった。残念に思っているとMさんがうっすらと光る虹に気づた。しばらく見ていると虹がまるーくなり、そして自分の影がその
中に・・・、ブロッケン現象だ!!人生初、貴重な体験に手を振ってみたり写真を撮ったりもう大興奮。結構な時間を費やす。

興奮冷めやらぬまま焼山を目指す。ここから金山までが点線ルートで人もまばら。ハイマツをかき分けて一旦下り、コバイケイソウのお花畑を抜けて影火打山へ。
広い草原のお花畑が広がり景色に気持ちは和むが、道は細く草がお腹の高さまで茂り朝露で洋服がびしょびびしょになる。あざみも多く葉がささって痛い。影火打ちから胴抜切戸まではいっきに標高差330m下る。藪漕ぎしながら滑りやすく浮石がごろごろした急斜面を慎重に下る。 が、やはり滑る!途中ロープが出てきたり、両側や片側が切れ落ちた狭い尾根になったり、傾いた尾根道に草の根が張り片足を踏み外しそうになったり、穴凹があいていたり・・・とにかく気が抜けない。ふと前を見れば焼山が目前にそびえ立ってている。随分下ってしまったと実感。鞍部から焼山への登り返しは標高差400m、これ登山道?と聞きたくなる程の直登だ。足元は滑りつかめる石や岩が無く、しょうがないから頼りない枝や草をつかんで四つん這い状態で必死に登る。前に出した膝がぶつかる程の急坂が続き たまらず1回休憩を入れる。頑張って更に登るとやがて草原になり、イワカガミのピンクのお花畑が広がっていた。雪渓の雪解け水もあり喉を潤す。
上部は火山灰の広い斜面となり、赤ペンキをたどって頂上稜線へ。三角点の先に山頂を示す小さな看板があった。(チョットわかりにくい。)

焼山を後にし金山を目指す。火山口を見ながらガレ場を下る。
ロープを使って岩場を下りさらにガレガレの道を下る、かわるがわる滑って転んでどんどん下り灌木帯に入る。雪渓を少し登り裏金山への登山道へ。下草は刈りたてのようで道は細いが分かり易い。富士見峠から先はニコウキスゲの大草原が広がり、何度も繰り返されるアップダウンの辛さも忘れさせてくれるほど素晴らしい景色が続く。裏金山を
巻き、直登のアップダウン繰り返すこと4回、雪渓をトラバースすると金山の山頂に到着。みんなヘロヘロに疲れていた。

金山から天狗原山までの間はチングルマの群生、その先もハクサンフウロやクルマユリなど常にお花が登場し癒してくれる。雪渓が多く途中キンキンに冷えた水の補給ができ助かった。長丁場で疲れがピークに達する頃の長い下りはとても辛い。ガレ場の急坂には梯子やロープつけられ1人ずつ慎重に下る。長いガレ場の後は狭い沢道になり
足を水に浸しながら急な道を恐る恐る下る。滑る所だらけで踏ん張りどころだ。
やがてブナ林に入りジグザグの下りになると沢の音が聞こえてくる、こうなる皆ビールや温泉が恋しくなり、最後の力を振り絞って全員無事にゴール!
本来ならここから宿まで1.5時間の林道歩きだが、予定より遅れ気味だった私たちを宿の車が迎えに来てくれた、涙が出るほどうれしい!Kさんが車内で、この迎えが無かったらもう歩くの嫌になって林道でビバークしてたね、なんて冗談を言ったが本当にそうなっていたかもしれない。

雨飾荘は立派な旅館で汗臭く泥だらけの体が不似合だった。
ビールで乾杯し、豪華な和食に舌鼓。よく頑張って歩いたと皆自分で自分を褒めて
あげた。かけ流しの温泉に浸かりさっぱりすると宴会も忘れ皆ふかふかの布団の上で爆睡ZZZ。
長い長い山行、お疲れ様でした。
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