日程:2012年1月15日
メンバー:5名

平成24年1月15日、今年も恒例の新年餅つき山行がやってきた。A~Eの5班に分かれて、思い思いのコース取りで目的地をめざす。我が属するはE班、リーダーの言によれば、「イー顔」の人ばかり集めたそうだが、それが僅か四人しか灯会にいないというのは嬉しいような、寂しいような。
間もなく本国に帰国するという王さんを加えて総勢5人が午前7時35分相模湖駅に集合。駅から数分、大月方面へ線路伝いに細い道をたどり、中央自動車道を陸橋で越えると、そこは高野山真言宗の金峰山慈眼寺。なかなか立派な寺である。その傍らに寄り添う与瀬神社の鳥居をくぐり、山腹の長い急な石段を上がる。社殿で初詣?をすませ、社殿向かって左の孫山南尾根コースに入る。中央道を眼下に見下ろしながら、いきなりの急登だが、今年初歩きの僕にも適度な足慣らし程度で長くは続かず、1,3kmほどで孫山桂北コースが出会う尾根上に出る。そこからはゆったり穏やかな道となり、孫山頭を越え、孫山、大明神山のピーク下をまき、幾つか起伏を繰り返しながら林道出会いをよぎって明王峠へ。駅から景信山まで9km弱の行程のほぼ中間地点、ここからはおなじみの高尾~陣場縦走コースとなる。陣場山コースのメンバーと出会えるはずだが、それらしき姿はない。さらに先へ歩を進め、底沢峠を経、堂所山をピストンして、11時半の集合時間に早すぎないよう時間調整をしながら淡々と歩き慣れた道をたどる。景信山頂上近くの路傍にはたくさんの霜の花が咲く。植物の吸い上げた水が枯れた茎の割れ目からしみ出して、いろいろな形に結晶したものだが、その造形と白さが美しく、幻想的だ。
頂きには一番乗りと思っていたが、O組が一足早かった。時を移さずつぎつぎにほかのグループが到着、見る間にアルプスの予約席の卓上は酒肴品で埋め尽くされ、賑々しく山上の宴が始まった。清酒、濁酒、ワイン、ブランデー、甘酒の大盤振る舞い、加えて色とりどりのおつまみ、よくぞまあこれだけ担ぎ上げるものだ。僕などは自分用のカップラーメン一つだけ、お恥ずかしい。
去年は強風で山上に落ち葉が舞い、つき上がった餅は草餅だったが、今年はさいわい無風、ふっくらした柔肌の、まばゆいほど白い(何を想像しているのか!)餅がつき上がった。あんこ、きなこ、なっとう、ゆず、だいこん、しょうが、どれも美味で、懸念された味見どころか、たらふくいただいて、このうえない口福を味わった。
宴もたけなわの頃、祝のセレモニーが始まった。一月誕生のお人、Mさんの無事帰国が祝われたまではよかったが、三人目に僕の名が呼ばれたのには度肝を抜かれた。会長の御前に引き出されて、アルプスの四十七士(奇しくも今日の参加者は同数だった!)に取り囲まれたときは、正直、首を召されるのかと思ったが、ゆくりなくも僕の山梨百名山完登の愚行を会をあげて顕彰してくださる仕儀となり、あたたかい言葉の表彰状、祝のケーキを頂戴し、今更に会の先輩、諸兄諸姉の厚いご好誼にいたく感じ入りました。日頃例会はサボルし、山行のリーダーもやらず、不義理を重ねるだけで何の貢献もしていないのに、この厚遇ーありがたいやら、申し訳ないやら、この場をおかりして深くお詫びと感謝を申します。
響宴も果て、後片付け、記念の集合写真撮影のあと、1時半過ぎ班ごとに下山。我が班は「イー顔」に惹かれて加わったお二方とともに、小仏峠、城山から相模湖と反対側の日影をめざす。道中事もなく、3時半頃バス停に到着、待つほどもなく来たパスで高尾駅へ。本年もどうぞよろしく。
スポンサーサイト
- ▲
- 2012-01-17
- 日帰りハイキング
- トラックバック : -
コメントの投稿