
◆11月例会山行/日本国 (555.4m)
◆日程:2012年11月4日(日)
◆メンバー:会員11名、お試し1名
◆コース:池袋=(新潟駅前)=小俣登山口~松ヶ峰~沖見休憩所~蛇逃峠~日本国~蛇逃峠~蔵王堂~蔵王堂登山口~小俣登山口=(新潟駅前)=池袋
池袋発の深夜バスで新潟の地へと乗り込んだ。
新潟駅からは2台のレンタカーに乗り換え、夜明け前のハイウェイをかっ飛ばす。
日本海沿いの一般道では、無数の奇岩、絶壁、洞穴が連続する〝笹川流れ〟と呼ばれる景勝地が私たちを出迎えてくれた。
車は一路、山間の道へ。
小俣集落、かつての宿場町。日本国への入り口は、まさにここにあった。
日本国という名の山が存在するなんて全く知らなかった。日本国山でも日本国岳でもなく、そのままズバリ〝日本国〟
新潟と山形の県境という東京からは彼の地にあるが、わざわざ出向いていく価値はある。
早々に朝飯を済ませ、身支度を整え、『 いざ!日本国の頂点へ 』
標高555mという数字だけを見ると、なだらかな里山かな?と思ってしまうが、それがどうして傾斜もキツければ、谷も深い。だが、登山道はしっかりと整備され、つづら折れを軽快に登らせてくれる。
紅葉前線はこの里山にまで下りて来ていて、前日の雨で濡れたもみじが、枝の先や地面の上でつやつやと輝いている。今日は生憎の曇り空だが、これはこれで趣があっていい。
沖見休憩所からは日本海と粟島が見える。蛇逃(じゃのげ)峠、鷹待場へと快調に歩を進める。
麓からその頂までは2時間たらずで着いてしまう。移動距離と時間を考えると何だかもったいない。もっともっとこの山を楽しみたい。
そして… とうとう… その頂点へと…
日本国リーダーM氏率いる12名は、ついに日本国をその手中に収めたのであった。( 「天下取ったどぉーーー!」 )
山頂にはチビッコ砦みたいな可愛らしい展望台と小さな休憩小屋、その中には登頂記念スタンプも置いてある。登山道にしても、道標にしても、子供からお年寄りまで楽しめる憩いの場って感じが伝わってくる。
「日本国はみんなに愛されているんだなぁ」なんて、おセンチになっている自分にこれから起こる予期せぬ出来事を、この時はまだ知る由もなかった。
それは、記念写真を撮ろうとカメラに注目していた自分に突然訪れた。
いきなり周りのみんなが隠し持っていた炭酸水を勢いよく振り出した。♪ハッピバースデートゥーユー♪と口ずさみながら…。
「えっ?!まさか、かけるの?」
と思う間もなく、頭から背中から足から、冷たくも嬉しい炭酸の泡が自分へと注がれた。
ちょっぴり手荒いけど飛びっきり嬉しい祝福に大感激した。
場所を蛇逃峠の東屋に移動し、今度はケーキとローソクとワインでお祝いしてもらった。ケーキはOちゃん手作りのパウンドケーキが2種類。お店に出してもおかしくないくらい、とっても美味しかった。
日本国の頂で誕生日をお祝いしてもらえるなんて…、一生モノの思い出をみんな本当にありがとう (T_T)
蛇逃峠からは行きとは違う登山道を下りていく。あっという間に麓まで下りてしまった。
集落の家々には屋号が掲げられている。かつて小俣宿として栄えた事の証であろうか。
途中、抱えきれないほどの渋柿を貰ったり、渋の抜き方を教わったり、漬物を買えばその分以上のお土産をもらったり、本当にここの人たちは気さくでいい人ばかりだ。
ここでは豊かな時の流れが感じられる。
たくさんのお土産と思い出を車いっぱいに詰め込んで、私たちは日本国を後にした。
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