【日程】7/13(土)~15(月)
【メンバー】9名
【1日目】7月13日(土) 雨のち晴れ
7:00盛岡駅前→8:15早池峰山小田越登山口→ドライブイン→『あさ開』蔵元→石割桜(裁判所)→買出し→焼走り溶岩流→14:10焼走りの湯→15:30岩手山焼走り国際交流村(泊)
7月12日(金)22:45東京駅南口のマック前に集合、23:10発のデラックス深夜高速バス2台に分乗して出発。途中、池袋にてJ嬢をピックアップし、盛岡に向かう。盛岡の手前から天気は雨に変わる。
駅前のコンビニで朝食等を購入し、ジャンボタクシーに乗り込み、出発してもらおうとすると、運転手さんの「人数が1人足りないのでは」との指摘。2号車に乗ったT嬢をすっかり失念しており、危うく置いてきぼりにするところであった。
市内を流れている北上川はこのところの雨で水嵩を増し、両岸まで広がり、薄茶に変色した流れは非常に速く、この先を暗示しているような流れである。さらに悪いことに、当初、早池峰で合流予定であった『晴れ女』の誉れ高い0嬢より行き先変更のメールも入る。
河原ノ坊登山口では地元の係員から「沢の水量が多くて渡渉できない」と言われ、小田越登山口に向かう。途中の狭い山道で大型シャトルバスとすれ違うが、バス正面の宝くじの広告を見て、Mさん曰く「私は人生に大当りしている」から5億円などいらないようである。うらやましい限りである。
風雨も強まっている。小田越登山口でタクシーからザックを下ろし、雨具を付けようとすると、リーダーより「風雨が強いので中止にしよう」との声。異を唱える者は誰もなく、内心ホッとする。早速、降ろしたザックを乗ってきたタクシーに戻し、登山口を後にする。
休憩に立ち寄ったドライブインで新鮮で廉価な野菜などを見つけ、急遽、買い物ツァーに変更し、夕食のための野菜や米等を購入。盛岡市内では、『あさ開』の蔵元に案内してもらい、酒造りの工程を見学の上、無料や金賞受賞酒・大吟醸などの有料の試飲を楽しむ。試飲の場所からなかなか離れない者もいる。店員の口車に乗せられたのか、Mさんの豪快な買いっぷりに煽られたのか、皆、気前よく高価な酒などを購入して宅配便の手続きをしている。裁判所にある天然記念物の『石割桜』を見学し、城跡などを車窓から眺め、スパーで夕食用の上等の国産牛肉やビール等を買い足しし、荒々しい『焼走り溶岩流』を見て、『岩手山焼走り国際交流村』にある温泉施設の『焼走りの湯』に入り、温泉のマイクロバスで施設内にある宿泊先のバンガローに送ってもらう。天気も回復し、日差しが眩しい。明日は期待できそうである
夕食はMさんの指導の下、筍ご飯、焼き肉、サラダ等を作って食するが、あれほど大量にあった食材、残ったらどうするのかと思っていたら、全て、皆さんの胃袋に収まってしまう。翌日の朝食や昼の行動食のおにぎりを作ることになったが、買ったはずの塩がない。誰かの宅配便に紛れ込んでしまったようである。そこは百戦錬磨、臨機応変に対応できる皆さんのこと、焼き味噌、刻み梅干し等のおにぎりを作ってしまう。
翌朝3時半起床、4時半出発を確認し、19時過ぎには床に入る。本日は、完全に観光モードの一日であった。
【2日目】7月14日(日) 曇り時々雨
3:30起床 4:50焼走り登山口→6:30第2噴出口跡→8:50平笠不動避難小屋→10:00岩手山頂上→10:45不動平避難小屋→13:25草鞋脱場→14:35御神坂駐車場→16:00藤七温泉彩雲荘(泊)
予定通り3時半に起床し、朝食を摂って出発。東の空は晴れている。
登山口では山口県から来たという一行が準備体操をしている。その脇を通って、林の中の小路を進む。林は広葉樹林の原生林で一歩踏み入れたら出て来れなくなるのではないかと思えるほど深い樹海である。
第2噴出口跡の見晴台からは昨夜泊まったキャンプ場や牧場、きれいな形をした山などが見渡せる。林の中の路沿いにはハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ヤマハハコなどが咲いている。突然、沢の音かと思ったら雨の音のようであるが、樹林帯では濡れることもない。
林が切れ、がれ場に出るとコマクサが顔を出し始める。徐々に増えだし、登山道の両側は一面、見渡す限りコマクサ、コマクサだらけである。あまりの多さにびっくり。大きな株も多く、花もちょうど見頃のようである。雨は霧雨に変わり、天然ミストが火照った身体をクールダウンしてくれる。コマクサも真珠の髪飾りを付けているようである。
また、樹林帯に入り、花があれば、何々と教えていただくが、一向に覚えられない。
平笠不動避難小屋で小休止し、樹林帯に別れを告げ、火山礫の小路を登り、頂上に到着。残念ながら霧の中で、火口の中さえ見ない。お鉢を巡って不動平避難小屋に下り、昼食タイム。小屋はまだ木の香も残り、真新しい。おにぎりに乾いた海苔を巻いておいしくいただく。
小屋を出ると登りになるが、周りにはコバイケイソウ、ミヤマアオイ、エゾツツジなどが咲き乱れている。
御神坂コースはハイマツの中の小路であり、焼走りコースとは趣がだいぶ違う。雨も強くなり、雨具を着なければならないほどになる。一瞬、霧が晴れ、立ち昇る霧と緑の山肌が見事に見える。樹林帯の路は滑りやすく何度も足を取られ、靴も泥まみれにしながらも、ほぼ予定の時間にタクシーの待つ御神坂駐車場に到着。
タクシーにて、途中ビールを購入し、宿泊先である藤七温泉の『彩雲荘』に向かう。同館は秘湯で有名な宿とのこと。宿の前は多くの自動車が並んでいる。早速、汗や雨で濡れた身体を流すために温泉に入る。白濁した硫黄の香りのある温泉である。
夕食は川魚の塩焼きや山菜、きりたんぽ、てんぷらなどのバイキングで料理の種類も豊富である。朝が早かったこともあり、19時半には床に入る。実はこの後、ハプニングがあったようである。
【岩手山で見た花々】
ハクサンシャクナゲ、コマクサ、ベニバナイチヤクソウ、ミヤマハンショウヅル、ハクサンチドリ、マイズルソウ、ミヤマカラマツソウ、ヨツバシオガマ、ウコンウツギ、ヤマオダマキ、ギンリョウソウ、シラネアオイ、タマガワホトトギス、ツルアジサイ等々
【3日目】7月15日(月) 晴れのち曇り
8:15八幡平頂上駐車場→8:40八幡平山頂→10:45茶臼岳→11:25茶臼口
4時に目覚る。久しぶりの長寝である。昨夜は入れなかった露天風呂に行ってみる。山肌に段々に湯船がある。葦簀で囲ってある女性用以外は混浴であるが、夜1時間は女性専用になるとのこと。一番上は温めで下の方はちょっと熱い。湯船の底には板が敷いてあり、板の隙間から泡が出ている。一応、全部の湯船に入ってみる。リーダーも入ってくる。
湯上りにリーダーと昨夜の残ったビールで乾杯。食事までに時間もあるので、もう一度、露天に入りに行く。空は晴れたり曇ったりと忙しい。
ところで、昨夜の『ハプニング』について、未確認情報ではあるが、21時過ぎ頃、女性の一団が露天風呂から男子風呂、男子の脱衣場を走り抜けて行ったとのこと。女性はタオル一枚、中には桶で前を隠しただけの女性もいたようである。浴室や脱衣場にいた男性は、突然の女性の乱入に目は点になり、体は固まってしまったようである。さぞかし驚いたのではないだろうか。しかし、どこの女性陣だったのだろうか。
朝食後、宿の車で、頂上駐車場まで送っていただき、朝日の中を頂上に向かう。0嬢から情報のあったキヌガサソウが早速、出迎えてくれる。鏡沼にはまだ、雪がだいぶ残っている。メガネ沼を過ぎると頂上である。ガマ沼と八幡沼の間の展望台からの眺めは素晴らしく、北欧の景色を思い出させてくれる。湿原にはチングルマ、イワカガミ、ショウジョウバカマなどのほか、今年は当たり年と言われているコバイケイソウが盛りを迎えている。湿原の中の木道を進むにつれて雲や霧が出てくる。歩くのが遅いと言っていた先頭を歩いているK子さん。どこが遅いの?全然追いつかない。源太の森、茶臼岳を経由して茶臼口に向かう。呼んでおいたタクシーに乗り、出発するとカモシカがあたかも見送ってくれているかのように頂に立っていた。
【八幡平で見た花々】
キヌガサソウ、カラマツソウ、イワカガミ、チングルマ、ショウジョウバカマ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ミズバショウ、シラネアオイ、ワタスゲ、サンカヨウ、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ等々
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