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中央アルプス全山縦走

2007年9/9~9/14中央アルプス全山縦走

年休がとれることになったので、9/9~9/14、中央アルプス全山縦走に行ってきました。気まぐれやなので単独です。気まぐれは仕事のせいです。元の計画では、前夜9/7夜行発でしたが、残業で夜行列車に乗り遅れ、飯田のビジホ泊の一日遅れの行程となりました。中アは恵那山から経ヶ岳と思うのですが、両者は車道によって分断されているため、摺古木山~木曽駒ケ岳、分岐の三ノ沢岳、将棋頭山含み、入山は飯田から摺古木山、下山は木曽福島としました。飯田線から入って中央西線に抜けるのが鉄道利用縦走のマナーです。

9/9 朝7:00発、飯田駅前より林道車止までタクシー7200円、天候曇り、安平路山13:00着ここから笹バトル開始。笹アレルギーの方は入山をお控え下さい。身長153cmの私は完全に埋もれ状態、顔面に笹の葉がありました。掻き分けると、足元の踏み跡はけっこう明瞭ですが、時々なくなります。それは、踏み外したのではなく、ないのですから踏み跡を探そうなんてタイムロスはやめましょう。皆が同じところを踏まないと踏み跡はできません。正しい方向に行けば踏み跡は復活します。正しい行い、正しい方向をしていれば、神はあなたを見捨てません。バイブルとして2.5万図と磁石と使い方は必携です。笹漕ぎはクロールかバタフライの遠泳なので、腕が筋肉痛になりました。キャンプこだわり派の私は、気持ちよいキャンプ地を求めましたが、平地かつ笹のないところは少なく何箇所か行き過ぎ、雨が降り出したので、適当に笹を押し倒しツェルトを張りました。キャンプ装備は、ツェルト、テントシート、半身マットです。防寒衣と雨具を着て、レスキューシートを被って寝ました。ツェルトは雨漏り、結露当然なので、雨具、レスキューシート必要です。シュラフ、シュラフカバーは邪道です。笹のマットが豪雨の床からの濡れを防いでくれたし、フカフカで気持ちよかったです。

9/10時計も見ず、適当に出発。山に入ったら時計は邪道です。捨てましょう。昼ごろには藪をぬけ、南越百山でした。雨は午前中たいしたことはありませんでしたが、観天望気、土砂降りになりそうなので、宿泊地、越百山荘へ急ぎました。越百山から20~30分下り、昔ながらの素朴な小屋ですが、圧力鍋で炊いた飯は超一流、山菜のてんぷらも逸品です。ここのてんぷらは有名らしいです。
小屋泊が嫌いで中アは今まで行かなかったのですが、小屋泊もいいものです。平日に限りますが。

9/11 越百山へ登り返し、しばらくすると止んでいた夜中の豪雨が復活。宿泊地、木曽殿山荘まで降られ、靴の中までビチョ濡れ。本命の空木は視界乏しく残念でしたが、百名山の登り甲斐はしかと体で感じました。木曽殿山荘は清潔で、食事はおでんと山菜炊き込みご飯で美味でした。

9/12 東川岳、熊沢岳、檜尾岳、と越え、千畳敷を経由して宝剣山荘へ。途中、岩場ややせ尾根があり要注意です。朝から雨の中へ出て行かねばならず、憂鬱な気分で出発しましたが、檜尾への登りにかかるあたりで、突然晴れました。ちょうど真ん中あたり、今まで歩いて来た道、これから行く道、御嶽山や南アルプス、何もかも最高の展望です。檜尾の山頂で2時間ほど、ザックの中身をぶちまけて、濡れたツェルトなどを乾かしながら日光浴をしていました。これこそ、のんびり山旅、最高の休日です。でも、日焼け止めを持ってこなかったので、白髪と真っ黒な顔が本物の山姥のようになりました。宝剣山荘のお兄さんが頂上小屋は閉めたというので、宝剣山荘に連泊することになりました。

9/13 朝、宝剣岳へ登ると、すばらしい日の出が見られました。天候快晴。この日は宝剣岳を越えて三ノ沢岳を往復する予定です。地図のコースタイムで見ると、宝剣岳を越えるのに片道1時間10分、三ノ沢岳往復が3時間20分なので、全部で5時間30分、それでこの日はおしまいにしようと思っていたのですが、実際7時に小屋を出て、かなり景色を見たりゆっくりしていたつりですが11時ごろには小屋に戻ってしまいました。宝剣岳を越えるのは片道30分、三ノ沢岳は2時間くらいで往復しました。重いものは小屋に置いてきたからでしょう。小屋でビールと牛丼の昼食をとり、将棋頭山と木曽駒ケ岳を周遊してくるとちょうど夕食となりました。最近の山小屋は飯の盛りが少なくなったようですが、若者?は遠慮なくおかわりしましょう。(他の宿泊者から、若い人は食欲旺盛ね、といわれました)

9/14 全山縦走終了し、いよいよ木曽福島へ下山です。朝から雨、せっかく乾いた装備が濡れました。気分も湿りがちで、途中の七合目避難小屋で長い休憩をしました。きれいな避難小屋で、調味料まで置いてあり三ッ星・宿泊お勧めです。麓に到着すると突然快晴となりました。人気のない車道の脇に濡れた装備を広げ、ゆっくり昼食。おかげで本数の少ないバスに乗れず。4kmしかないので原野の駅まで歩き、電車で木曽福島へ。下山連絡を済ませ、安宿を探し、翌日は木曽観光の予定です。中央アルプス全山をのんびり歩いた充実感、なかなか良いお山でした。でも、来年の年休はマイナーな小屋も人もいないところに行きたいと、もう次の計画が浮かんでいます。
木曽観光はいろいろ見所あるのですが、やはり御嶽山。黙って行ってしまいましたが、雰囲気は高尾山。ロープウェイを使って、山頂までノンストップ飛ばし1時間20分ですが、高尾山との違いは、3000m峰。山頂は強風と霧で荒れていました。そそくさと下山。またノンストップでロープウェイ駅まで1時間足らずで下ってしまいました。天気が良ければ楽しめたのですが、トレイルランのトレーニングのようになってしまいました
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