月山・栗駒山 山スキー&テレマーク
日程 :5月3日(土)~5日(月)
参加者:5名

5月3日
朝6時、月山山麓寒河江市にある道の駅寒河江(通称チェリーランド)にて東京組と仙台人が落ち合う。近くのスーパーにて食料調達した後に月山へと車を走らせる。4日のツアー終点となる志津のネイチャーセンターに車一台をデポしたのち、ツアー出発地の姥沢に向かった。
姥沢ゲレンデは日本で唯一4月にオープンするスキー場で立派なリフトもある。今年は雪が少ないと言ってもゲレンデの積雪は9mである。体力に自信の無くなったおじさん5人組は560円という高額なリフト代を支払い一気に高度を稼ぐ。リフト終点でシールを付けて、月山山頂に向けてシール登行が始まる。空には雲ひとつ無い。おまけに風も無い。上半身はTシャツ一枚で汗だくだ。二時間もかからず山頂に到着。山開き後であれば拝観料500円が必要な山頂も本日は無料だ。百名山達成にもう一息というYさんの記録が更新された。
これからが本日のメーンイベントである。本日の宿泊地「清川行人小屋」目指して月山東南斜面の標高差600mを一気に大滑降するのである。とにかくでかい斜面だ。おまけに誰もすべっていない。シュプールのあともない。滑り降りる途中で後ろを振り返ると大斜面に5本のシュプールがくっきりと描かれている。チョ-気持ちい-!
やがて、清川行人小屋が見えてきた。積雪によってはこの時期、小屋の入り口を掘り起こす必要もあるのだがそんな必要もなさそうである。小屋は残雪から完全に姿を現していた。小屋に到着したのが2時前。早速ビールを天然冷蔵庫に埋めると、小屋の様子を観察。小屋には薪ストーブ(薪も大量に保管されている)が鎮座している。二階には寝具(毛布と布団)もある。そのうえ小屋の後ろには水道管から水が大量に噴出している。なんと快適な小屋なんだろう。
ビールが冷えると昼間からの宴会が始まった。その後3人組2パーティーが到着して、今晩のお客様は11人となった。宴会開始がなんと2時半。7時にはシュラフにもぐりこんでしまいました。
5月4日
朝起きると今日も快晴。本日の出だしは昨日の大斜面の登り返しである。真っ白な上り坂には目標とするものは無い。精神的にとっても辛い登りである。おまけに体はアルコール漬けになっている。やっと辛い登りが終わると、今日最初の滑りだ。月山から姥ヶ岳までの長い斜滑降が待っている。雪の状態が変化しまくる。スキーにブレーキが突然かかる。「前に飛んでいきそうになるな」と話しながらO尾さんの滑りを見ていると、あのでかい体が宙に舞った。長野オリンピックの船木を彷彿させる滞空姿勢で見事に滑空している。船木との違いは、スキーは踏み切り地点においてきている事である。
最後のシール登行で姥ヶ岳山頂に立つと、月山スキーツアー最後のロングコース石跳川大滑降の始まりだ。雪の少ない今年は滑り出しまで多少の薮こぎがあったが、湯殿山とのコルまでは、大斜面が迎えてくれた。コルからは沢のコース。左に一昨年飛び降りる様に滑った壁(ちなみに45度はあります)を見ながらのんびりとブナの樹林帯に入っていく。雪解けが早く川面の現れた石跳川の川岸を滑り降りネイチャーセンターにお昼に到着。全員足がピクピク。Yさんデジカメ紛失!本日の滑降標高差1000m!
その後、本日帰京のYさんを仙台駅近くまで送り届け、栗駒山に向かう。夜間通行止めのゲート前にテントを張ってテントの中で家庭用コンロを使った焼肉で晩餐。二日間の疲れに早めに熟睡!
5月5日
テントから首を出すと、周りは真っ白のガス。天気ワルー!速攻の協議の結果、本日の行程は中止とする。前半の二日間あまりに素敵な滑りをしてしまったため心残りがなんにもなくなっていた。前半不満たらたらだったら栗駒山頂を目指していたかも知れない。
中止が決まると行動は早い。鳴子温泉目指して車を走らせる。鳴子温泉にある「滝の湯」にて3日間の汗を流す。入湯料150円は激安だ。風呂の中では四人皆がバンザイして入浴していた。この異様な光景を作り出したのは、前半二日間の快晴山スキーの紫外線様だった。
仙台で東京組と解散。東京組は早めの帰京で渋滞に苦しめられることなく無事到着!3日間ご苦労様でした!Yさんのデジカメは、心優しきバックカントリーマン(何処の誰なの・・・・・・?)によって無事里帰りできたぞ-!ゲレスキから早く脱皮してバックカントリーに遊びに行こうね~!東北で待ってるよ~!!
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- 2008-05-12
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