Kです。 こんにちは。
今回は日本山岳協会の上級指導員検定講習(試験)を受けてきました。
その報告をいたします。 ただ初日につまずいてしまいました。
一日目の講習が終わろうとした時の事です。
講習場所は五合目・佐藤小屋近くの傾斜地で行いました。スタンディングアックスビレー講習が終わり、私はロープを回収してザックに入れ、今日の講師・Nさん(検定員)から何も指摘される事が無かったので、ルンルン気分で跳ねるように下って行きました。下では私と同じ講習生1人とNさんが待って居ます。 10m程に近着いた時でした。 私はアイゼンのツアッケをスパッツに引っ掛け、みごと顔面から転倒・滑落。 下で待っていた講習生に止められ、難を逃れました。 講師のNさんの目は冷たく光っていました。
私はバツが悪く、いま直ぐにでも東京に帰りたい気持ちになりました。なんでこんな時に転倒するのだ!! 今まで転倒なんかした事なかったのに、格好悪いー・・・・・ あ~あいやだ、恥ずかしい、みじめ、帰りたーい。
と言う、こんな事がありました。(11月に岡山県で岩登りの検定講習がありますが、なんとなく心配で行きたくなくなって来ました)
さて、講習会内容の報告を致します。
今回は一般募集の氷雪技術講習生9名と、検定員になる為の受講生7名、上級指導員になる為の受講生2名(K参加)、日山協から講師(検定員)とスタッフの10名、合計28名が富士山五合目に集まりました。
富士スバルラインは開通しており観光客で賑わっていました。殆どが中国、韓国の人達です。
第一日目の講習は富士山五合目・佐藤小屋内で14:00から開始です。
T講師からスタンディングアックスビレーの動作、ロープワーク、スリングの巻付け結び方(プルージック、マイナーノット、ムンターヒッチ、プローブヒッチ、ミュールノット、中ヌキ、エイトノット)等々、
T講師からは、君達はプルージックを片手で結べるように・・・、と、全員に活が入りました。
講習生の全員は上級クラスの為か、T講師からの指導は非常に厳しかったです。
その後、外に出て佐藤小屋近くの傾斜地で、それぞれ各部門別に分かれ実技講習です。
私と他1名はN講師と一緒にスタンディングアックスビレーの講習です。8年前に習ったスタンディングアックスビレーとは型が変わっていました。 改良されたのでしょう。 ビレーの他に自己脱出も同時に講習です。
こうして初日の講習は問題なく終了しました、と思いきや・・・ その後に私のアクシデントがありました。 何度も報告するとやり切れないので、省略いたします。
二日目(最終日)は朝5時に起床、6時朝食、7時から机上講習です。 上級指導員は私と他1名でN講師から講習を受ける。 講習の内容はスポーツクライミング、レスキュー、登山医学、登山計画、沢登り、登攀技術、積雪期の登山、遭難対策、指導者の役割、後輩やリーダー育成の為の指導方法、等々。
3時間の講習で、私はトイレに5回も行って来ました。 疲れました・・・
11時から屋外で実技講習です。 上級指導員の役割は人に技術を指導する立場なので、講習の時はN講師を生徒さんに見立て、話かけながら指導し、講習を進めて行きます。
歩行訓練、滑落停止、スタンディングアックスビレー、支点の取り方、足場の確保、ピッケルの刺し方、等々。
その後は、ピッケル無しでのスタンディングビレーです。
つまり、肩がらみだけのビレーです。 私は1回飛ばされましたが、とめる自身が有ったので、飛ばされた時は、それはそれは凄い屈辱でした。 もう1人の方は3回も飛ばされました。 その方は講習会が終わって東京に向かう電車の中でも、飛ばされたショックが大きかったのか、しきりに悔しがっていました。
実技訓練の中ではダブルロープ操作もやり、久々のロッククライミング気分を味わいました。ちなみに私はリードをしました。つるべ方式で登りました。
そしてN講師(検定員)からの、二日目の上級指導員検定講習(試験)はこれで終了しました。
午後2時に佐藤小屋に集合し、日山協のNO総括リーダーから挨拶が有り、これで講習会は無事終了致しました。
最後にこの二日間は天候に恵まれました。 印象に残った講習と言えば、ただ緊張と疲労と屈辱でした。 まあ、最終講習のダブルロープクライミング登攀もどきが一番楽しかったです
・・・ が・・・体はガタガタになって富士山を後にしました。 終わり
スポンサーサイト
コメントの投稿