日程:2014年5月24日~25日
メンバー:KA(L)、KW、E

行程:
<1日目>調布駅前 -(中央道)-(富士スバルライン)-富士五合目~佐藤小屋(泊)
<2日目>佐藤小屋5:07~11:04富士吉田口山頂11:30~15:13佐藤小屋15:48~16:20富士五合目
7月のモンブランに向けてのトレーニングとして、富士山に行ってきました。
【5月24日(土)】快晴
12時30分に調布駅に集合し、川住号で富士五合目へ。
中央道を快走し河口湖のスーパーで買い出しする。このスーパー、目の前にドカーンと富士山が!
その姿を見るためか、駐車場の車はほとんど富士山を向いて前方駐車していた。
新緑の富士スバルラインは、何となくヨセミテ国立公園の中を走っているような気分にさせられるところもあった。
15時頃、五合目の駐車場に到着。満車に近い。観光客が大勢、外国人が多いようだ。身支度を整え、馬を横目に佐藤小屋に向け出発。
ルート上はきれいに除雪されている。観光客が雪の壁をバックに記念撮影している。30分ほどで佐藤小屋着。
幕営料500円/人を支払いテント設営。風もなく暖かいので外で食事しようと用意していると「Eさん?」という声が。
ふと見るとなんと「どんぐり」のYさんだった。きょうはガイドの仕事で佐藤小屋泊、お客4人を連れて明日アタックだという。
小屋の夕食まで、まぁ一緒にやりましょうと宴会が始まった。
実はきょうはKWさんの誕生日。ケーキでも用意しようかと思ったが、それよりもとスパークリングワインをこっそり持参。
到着後すぐにビールとともに雪に埋めておく。サプライズでハッピーバースデー!!
バゲットにトマトとバジルのクリームチーズを塗りカナッペに。ブリーチーズも添える。KWさんはチーズが好きだというから良かった。
ポトフにはスモークソーセージを入れ、ジャーマンマスタードをつけて食べる。ビールが美味い!
Yさんが小屋に戻ると入れ替わりのように、小屋のオヤジが宴に参加。なんと佐藤小屋が空き巣に這入られたという話を聞く。
佐藤小屋の他にも何件かやられたらしい。こんなところで、とんでもない輩がいるものだとびっくり。
そうそう、この日は「きりん座流星群」が見られるとかで観測に来ている人がいた。明るいうちでも見えるというがよくわからなかった。
残念ながら暗くなる頃には雲が出てきてしまって流星を見ることはできなかった。
【5月25日(日)】晴
3時30分起床。5時過ぎに出発。六合目辺りまでほとんど雪はない。その後、雪は出てくるもアイゼンの必要はない。
7時15分七合目の小屋の前でアイゼン装着。小屋脇の急登を登る。この時期、頂上を目指す人々は山ヤよりもスキーヤーやボーダーが多いようだ。
中には北海道からツアーで来ているパーティーもいた。
八合五勺のあたりから傾斜がきつくなる。アイゼンの効きはいいので気持ち良く登れる。KWさんの足取りが重くなる。かなりしんどそうだ。
九合目の鳥居がすぐそこに見えているがなかなか近づかない。KAさんがKWさんの様子をみて、少し休もうという。その場で立ったまま休む。
下を見るとYさんたちの姿が見えてきた。小屋の朝食をとって6時に出発すると言っていたから、我々よりかなり早いペースだ。
小屋を過ぎたところでアンザイレンしコンテニアスで登ってきた。ガイド1人に客4人、富士山でコンテをするのか。。。
さらに下方にはクロワッサンのような形をした山中湖がくっきりと見えている。ここで滑ったら一気に下まで行くだろうなと思う。
我々も慎重に歩を進める。九合目の鳥居は半分くらい雪に埋まっていたが、ぎりぎりくぐれた。
その上方で休憩しながらYパーティーが登ってくるのを見守る。お客4人は全員男性で比較的若い。彼らは休憩もそれほど取らずに歩き出す。
さて、いよいよ最後のワンピッチ。頂上に行く途中、60代半ば位と思われる女性スキーヤーが斜面に座っている。
どうやらアイゼンが片方外れて難儀しているようだ。KAさんがさっと近寄り、アイゼンを付けるのを手伝ってあげる。さすがKAさん!と感心する。
11時過ぎに頂上に着く。小屋もまだ半分くらい雪に埋まっている。スキーヤーとボーダーが続々と登ってくる。
登ってくる登山者をほとんど見かけない。この時期の富士山はスキーのゲレンデと化しているようだ。
下山後スキーヤーから、そのうち富士山でのスキーは禁止になるのではないかという懸念の声を耳にした。それほど多いのだ。
驚いたのは人数だけではなく、その年齢層だ。ボーダーは比較的若い人が多かったが、スキーヤーはほとんど中高年。
自分たちのことは棚にあげ、そんな年齢でわざわざスキー担いで富士山に登ってまでスキーをしなくてもと思う。
11時30分下山開始。下りは登りよりさらに慎重になる。私のアイゼンのアンチスノープレートが全然効かない。
下駄をはいた状態になってしまうので、ピッケルで叩いて雪を落とす必要がある。それこそ一歩ごとに落とさなければいけないほどだ。
出発までに取り替えなければ。少し後から下山開始した柳瀬パーティーに抜かされる。
頂上直下から九合目、八合目と雪質が変化するとともにアイゼンに雪がつかなくなってきた。
斜度が緩やかになってきたこともあり快調に下り、Yパーティーに追いつく。
登りでアイゼンをつけた小屋までの斜面でYパーティーは尻セードで下る。
オーバーパンツを穿いていないので濡れるのが嫌な我々はその様子を見届けてから歩き続ける。
アイゼンを外し雪のないところまで下る。佐藤小屋に下るまでの広めの登山道でモンブランのクレバスを想定してコンテニアスの練習をする。
3人がトップ、セカンド、ラストの位置をすべて行い、それぞれが落ちた場合の確保方法を確認する。現地でもさらに体に覚え込ませるように練習をする予定だ。
15時過ぎに佐藤小屋に戻るとすでに主たちは下山していた。トイレも戸締りされていて使用できない。テントを撤収して五合目駐車場まで歩く。
吉田口の登山口から続々とスキーヤーたちが下りてきた。その中に登りの途中で会った人たちもいた。北海道からきたツアー客だ。
そのツアー会社は、なんとKAさんの知り合いの会社だった。しかも同行のガイドも知っているという。駐車場で先に戻っていたガイドに河上さんが話しかける。
何年ぶりかの再会だったらしい。
今回の山行は二つの不思議な出会いもあり、トレーニングとしても満足のいくものとなった。来て良かったと3人の意見は一致した。
できればモンブランのメンバー全員で来たかった。出発前にもう一度、富士山でのトレーニングを予定している。次回も全員揃わないのは残念だが仕方ない。
現地でアタック前のトレーニングをしっかり行いたい。
KAさん、KWさん、ありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いします。
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