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奥又白池・徳本峠山行

【日程】2014/9/12~14、2泊3日
【メンバー】M、T、K 3人
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【行程】
9/12(金):新宿高速バスターミナル7:50発=11:00松本BT=新島々12:10=13:15上高地BT13:48~15:50徳沢園キャンプ場
9/13(土):徳沢園キャンプ場6:06~6:22新村橋~7:10 屏風の頭と奥又白池の分岐点~9:30奥又白池10:11~12:03屏風の頭と奥又白池の分

岐点~15:55徳沢園キャンプ場
9/14(日):徳沢園キャンプ場5:05~5:43白沢出合~8:10徳本峠8:45~9:30ちから水~11:20岩魚留小屋~13:40二俣~15:20島々バス停

【12日】新宿~松本~上高地徳沢園キャンプ場 天気:晴れ
新宿を7:50発の高速バスで松本に出発した。連休の渋滞を避けるため金曜の朝発とした今回の計画は、見事に的中して渋滞もなく松本に予定時刻に到着。松本電鉄、バスに乗り換えて上高地入りである。テン泊装備を担いでの乗り換えは、歳を取るごとにしんどい。新宿から上高地までの直通バスもあるが、連休前にもかかわらず満員で取れなかったのが残念である。しかし、天気も良くて、十数年ぶりの上高地に着くと気持ちが凛として足取りも軽くなる。やはり北アルプスはいい。早々に昼食を食べて、今日の目的地徳沢園に向けて出発。

歩き始めはいつものことながらシンドイ。テン泊のため装備、食糧をできるだけ軽くしたつもりであるが、8月ほとんど歩いていないせいか荷物が重く感じられる。今日の歩行は約2時間と少ないので身体調整には丁度良い。

3人で他愛のない話をしながら緑の歩道を弥次喜多道中。約2時間後、徳沢園に着くころには、身体もほぐれてきて、これなら明日以降も何とか行けるような感じになってきた。ところで30年近く来ていない徳沢園はリッチなリゾートホテルに様変わりしていたのにはビックリである。このテン場は、草地で水洗トイレ(紙あり)、水も地下水利用できれいな所。

早々にテント泊の受付を済ませ、2張りテントを張る、と言っても私はツエルト+フライの簡易テントである。荷物を整理して持ち込みの酎ハイ(新歓の残り物)で乾杯し、明日の行動予定を打ち合わせる。少しお酒が足りないので、物見遊山で徳沢園のレストランへ、徳沢園では夕食を予約すれば、指定時刻に立派な定食が出てくる(知らなかった・・・)。テント泊でも夕食は、ここで食べてもよかったなー。

横目で他人の定食を見ながらビールで2回目のお疲れ様乾杯をして、私は就寝した。隣のテントではMさんとTさんがお腹空いたと言って、何かもそもそ食べていたようである。

【13日】徳沢園キャンプ場~奥又白池~徳沢園キャンプ場 天気:晴れ
 この日は、4:30起床して6時に出発。徳沢園から新村橋までは、左岸の林道を進み新村橋で右岸へ渡る。橋は立派なつり橋である。渡ってしばらく林道を進むと左に登山道の分かれが見えてくる。この林道上には、上流の小屋の従業員用の許可車が数台止めてあった。

左の登山道を約1時間進むと涸沢に続く屏風の頭と奥又白池の分岐点が出てくる。我々は、分岐から左の奥又白池方面の中畠新道を進む。

急登始まりの遭難碑からは、両手を使った登りが始まる。道はよく踏まれており、所々に赤符もあり迷うことはなく歩きやすかった。松高ルンゼとの出合いからの最後の急登りは、3点支持の基本が必要な岩場もあり、「塾達者コース」で気を緩めることはできない。しかし、ホールドとスタンスはしっかりしているので慎重に、かつ高度に慣れていれば問題ない面白いルートである。

何とか約2時間登り切った所に、その池は突然現れてきた。正面の前穂高岳東壁、北尾根の山群を目前にして3人ともしばらく言葉もなく見とれていました。奥又白池は、長さ50m、幅30m位で周りには、テント泊もできる平場になっている(現在はテント泊禁止地区)。荒々しい穂高岳周辺にこんな長閑なところが有るとは・・・・。

東側に目を向けると眼下に梓川と朝渡ってきた新村橋を見ることができ、その向こうには、常念岳、明日登る徳本峠の峰々を望むことも出来た。奥又白池は、井上靖の小説「氷壁」の舞台となった場所で、アルパインクライミングをかじった者として一度は訪れてみたい場所であった。

いつまでも居たい気持ちを抑えて休息後、登ってきた道を引き返す。下りは登り以上に慎重に、岩場はクライムダウンで行動、ロープも用意したが使うことなく下山することができた。下山中に数パーティーに出会ったが、装備を見るとほとんどがテント持ちのようであった。

遭難碑まで下ると緊張もほどけ気持ちも軽くなり、Tさんのカラオケも始まった。
ところが、新村橋に着いた途端、一瞬緊張が走った。なんと新村橋をサル達が占領して、ヒナタぼっこしているではないか。それも十数匹の親子ずれ。しかし、この橋を渡らなければ徳沢園に帰れない。Mさんを先頭にソローリと渡り始めると、若いサルが歯をむき出して威嚇。

それと同時に河原にいたサル達も私たちの後ろから追ってくる始末。前後を20~30匹のサルに囲まれても渡らなければ帰れない。襲われたら・・・・どうする。それでも渡り始めると居座っていたサルもゆっくり動き始め、あからさまにいやな態度で我々を振り返りながら歩み始めた(我々もいやだ)。後ろから追ってきたサルの何匹かは、私たちの横を横目で見ながら悠々と歩いていく。さらに、その様子を橋の対岸の観光客や登山者達が面白がって写真を撮っている。教訓、サルに出会っても手出しをしなければ何とかなる・・・か???。

キャンプ場に戻ると一気に疲れが・・・とりあえずビールで喉を潤し、お疲れ様の乾杯。
このキャンプ場には、徳沢園の他に徳沢ロッジもあり、そこは日帰り湯を利用することができ、汗を流した後、食事をして早々に就寝。

【14日】徳沢園キャンプ場~徳本峠~島々 天気:晴れ
 朝3時起きの5時出発。今日の行程は約10時間の長丁場。ヘッドランプ明かりを頼りに徳本峠登山口にあたる白沢出会いまで戻り、約2時間の登り。出会いに着くころには、周りも明るくなりランプなしで登り始めることができた。途中に2か所の水場があり、ゆっくりとした登り。振り返ると明神岳に朝日が当って何とも言いようもない風景。

 徳本峠小屋には、約20張のテントが張ってあった。人影が見当たらないところから霞沢岳へ出かけたのかな?。徳本峠には展望台があり、そこからは、西穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳、北尾根などの峰々を眺めることができた。「次は霞沢岳へ」の思いを抑えて新島々へ下り始めた。

ここからは、ひたすら下り坂。途中の力水、岩魚留小屋を経て二股まで長い道のり。登山道は基本的に沢筋を下るため迷うことはないが、崩壊による迂回路あり、洪水による沢橋も壊れて、流木を橋に代用している個所などもあり、慎重に歩を進める必要があった。

 二股の林道に14:00頃到着。5時に出発して約9時間である。ここからさらに6.4kmの林道がある。さすがに皆疲れが出始め、林道を黙々と歩く。そして15:20、やっとバス停に到着、これで今回の山行がやっと終了した。

 その後、バスと電車を乗り継いで松本でお風呂に浸かり、18:20の高速バスで帰路に着いた、のはいいが、そこから最後の苦行が待ち構えているとは、誰が想像できただろうか。
 渋滞+事故である。なんと50km。本来なら21:30分に新宿に着く予定が0:40分着、3人共にすでに電車はない。Mさんは、日野Bで下車。
 さて、その後3人は、どうのようにして帰宅したでしょうか・・・。ご想像にお任せします。疲れた・・・。

今回の山旅は、以前から興味のあった奥又白池と徳本峠から島々への島々谷南沢を3人で完歩することができ、さらに徳沢園キャンプ場での温泉と酒宴も楽しく、記憶に残る山旅となりました。
登山中は初秋晴れ、この季節での景色も眺めることができ、無事に帰れたことに感謝しております。
ただし、最後のバス旅のオマケ付で、皆さん、本当にお疲れ様でした。

追記:Tさんのまたまたニョッキ+カレー美味しかったです。Mさん、リーダー役ご苦労様でした。また、一緒に行きましょう。




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