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ドピーカンの空木・南駒・越百

日程:2014年9月20日(土)~23日(火)
天気:すべて快晴
メンバー:4名LK、M、T、O
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行程:
9月20日(土)新宿16:00(高速バス)19:28駒ヶ根インター19:30(タクシー2800円)19:55池山尾根登山口(三本木)20:00-20:20林道終点20:25-20:48野生動物観察棟(泊)

9月21日(日)野生動物観察棟7:00-下の水場分岐7:19-7:40池山小屋水場7:53-7:55池山小屋7:58-8:30尻無8:39-マセナギ8:47-地獄入口の小広場9:15-休憩(9:27-9:37)-迷い尾根標識10:00-休憩(10:20-10:35)-稜線に出る10:42-2415メートル標高点の南11:00-11:28空木平東側の分岐11:43-12:17駒石12:30-休憩(12:55-13:06)-13:16駒峰ヒュッテ14:40-14:50空木岳15:10-15:16駒峰ヒュッテ(泊)

9月22日(月)駒峰ヒュッテ6:57-7:05空木岳7:14-遭難プレート7:30-8:06鞍部8:15-8:21赤梛岳(あかなぎだけ)8:30-摺鉢窪避難小屋分岐8:42-9:11南駒が岳9:45-10:36鞍部手前10:43-鞍部10:30-休憩(10:36-10:43)-仙涯嶺小広場11:01-仙涯嶺11:03-休憩(11:24-11:45)-12:21越百山北峰12:28-12:34越百山(こすもやま)頂上12:49-13:25越百小屋(泊)

9月23日(火祝)越百小屋5:55-6:36上の水場分岐6:40-見晴台6:53-上のコル7:17-やせ馬の尾根標識7:30-シャクナゲ尾根標識7:32-7:36下のコル7:45-7:53下の水場7:55-8:13福栃橋登山口8:15-関西電力インクライン8:37-今朝沢橋ゲート8:53-8:57駐車場9:35(タクシー5400円)10:05須原駅10:50(普通列車)11:09木曽福島(入浴 いわや旅館)13:03(普通列車)13:47塩尻13:56(あずさ20号)16:34新宿

9月20日(土)
 土曜日発だが、新宿15:40集合のため、前日は深酒・・・出発時もまだなんか酔っている感じ。
 進行方向に富士山や南アルプスなどが見える。明日も天気がよさそうだ。
まだ酔っている私を除き皆さんまずは高速バス内で軽く燃料補給。バスも順調に走りほぼ定時に駒ヶ根インターに到着。バスの到着とほぼ同時に、伊那インター通過時に予約したタクシーが到着。
タクシー運転手氏曰く、今日の千畳敷へ上がるロープーウェイはすごい混雑で、池山尾根も自家用車がいっぱいでUターンが大変だったとのこと。山の上の混雑を覚悟する面々。
工事のため、池山尾根登山口の林道終点までは車は入れず、終点のひとつ下の登山口である三本木で下車。
夜空の星が美しい。それに思ったほど寒くない。さっと準備をして出発。
1時間弱で野生動物観察棟へ到着。今晩は相客なし。ログハウス調のなかなか立派な建物で、詰めれば15,6人は泊まれるか。木の床の上に備え置きのブルーシートを敷いて、ちょっと燃料を補給。22:15就寝。

9月21日(日)
 夜中寒くて目が覚める。一気に冷え込んだようだ。東の空にはクレセントムーンが昇ってきた。シュラフを頭まで被って朝までウトウト。朝に気がついたのだが、この建物の床は板一枚だったので、結構寒さが上ってきたようだ。
 5:45頃起床。各自朝食を済ませ、快晴の空のもと7時出発。既に下から登ってきた登山者がどんどん通過している。
下の水場をパスして、小屋前の水場で給水と休憩を取る。
 池山小屋も見学。こちらは水場とトイレが完備され、なかなか居住性が良さそう。
 食料と水がずしりと重い・・・私は何を血迷ったのか今晩の食事は湯煎の「おでん」約500グラム・・・本当はマーボ春雨にしようと思っていたのだが、1パック3人前では多すぎると判断。スーパーでふと目にした「おでん」に手が伸びてしまい。重さに苦しむ事に。
 皆さん、ズシリと重くなったザックを背負い、標高差1千メートルに挑む。M女史は、暫く山を離れていたため、訓練も兼ねているという。皆、黙々と重荷に耐える。ただ、真夏と違い風は涼しく、時折、千畳敷カールが望め、高度を徐々に上げていくと少しずつ目線が変わっていき、稜線上のパノラマを楽しみに歩みを進める。
 難所の地獄を通り抜け、標高2400メートルあたりから広葉樹林帯になり、うっすらと黄葉がはじまっている。
 空木平の東側の分岐のあたりから森林限界を抜ける。空木岳もその姿を表わし、木曽駒や南アルプスも見える。所々であるが、紅葉も始まっていて、青い空と白い斜面に映えて美しい。
 13時過ぎ、ようやく今夜の宿駒峰ヒュッテに到着。先週は70人泊まったとのこと。この小屋は予約制ではないので、18時頃まで登山者が来るとのこと。すいている事を祈りつつ、詰めて寝袋を用意する。
 KリーダーとM女史は少し午睡を取り、T女史と私は南アルプスの山座同定に挑む。雲が湧き上がってきているためいまひとつ判然としなかったが、そのうち鋸岳が見えてきて、甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、塩見、悪沢、聖・・・までは何とか判ったが、光が判らない。先日光に登ったT女史はどれだろうと一生懸命探すが、どうもよくわからない。
 やがて、午睡タイムを終え、全員で空木岳に登頂。と言っても10分ほどだが、空身なのに足が重い・・・でも頂上からの眺めはすばらしい。
 下山して、ヒュッテ前のテラスでビールタイム。ここでM女史持参のポップコーンの調理が開始。山で作るポップコーンは楽しい!!(油を忘れない事と調味料を忘れない事がポイントだそうです。ちなみに塩&黒胡椒味と塩&ガーリック味を作成。)ビール他お酒がどんどん進む。
 やがて寒くなってきたので、自炊部屋に戻り各自夕食の準備。これで「おでん」から開放される。(と思ったらこの後また、おでんの呪縛が・・・)
 結局、今日の客は一ケタ台で余裕をもってスペースが取れた。20時の消灯前に、全員就寝。

9月22日(月)
 夜半からガタガタと小屋が揺れる。風が強くなったようだ。早朝、頂上にご来光を眺めに行こうと思っていたので、強風はやだなと思いつつ、小屋外のトイレへ。ガスで何も見えない。ご来光は諦め、またシュラフに潜り込む。
 5:30起床。各自朝食を取る。朝はやはり、皆さん水気の多いラーメンや雑炊が多い。私も、サッポロ一番塩ラーメンにコーンと餅を投入して今日の体力をつける。
 7時小屋を出発して、再び空木岳頂上へ。
 快晴の空の下、遠くは白山、槍・穂高、目を転じれば、南アルプス全山が今日は雲ひとつなく勢ぞろい。Kリーダーに昨日わからなかった光岳を聞いて満足するT女史。
 行く手には、これから行く南駒が岳が赤梛岳と仙涯嶺を従えて堂々とそびえる。
 少し下ったところに、遭難プレートが。ここから暫く岩場が続くので、気を引き締めて歩みを進める。
 一旦百メートルほど下った後、赤梛岳へ登り返す。ここでも景色は100点満点。左手伊那側に摺鉢窪避難小屋がかわいく覗いている。でも小屋の下は物凄いガレ場になっており、果たして行き止まりの避難小屋に利用者はいるのかな?
 再び登り返して南駒が岳。ここからも雄大な景色が広がる。今回はここに来たかったんだと笑みを浮かべるKリーダー。確かに良い山。
 南駒が岳からは、岩場とザレ場の下りと登り。仙涯嶺の直下にはいやな感じにザレている場所もあり、雨天時は通過したくない感じ。特に北上ルートではザレ場を下ってきてから岩場に入る箇所があり、ここで滑ると谷底へまっ逆様。ここへ行かれる方気をつけてください。
 仙涯嶺を過ぎると越百山に向けて緩やかな稜線歩き。伊那側の斜面は紅葉し始めている。
越百山からもすばらしい景色が広がる。さらに先には、恵那山方向に向けて、更に稜線が続く。こちらも行ってみたいな。
ここから、赤い屋根の越百小屋へ3百メートルほど下る。
越百小屋は、定員20名の完全予約制の小さな小屋。小屋の外壁は黒塗り、屋根と窓枠は赤の北欧調。小屋番さん一人で切り盛りしている。今日は8人だけとのこと。
17時夕食。野菜のてんぷらとおでん!うっ。夕べと重なった。重いだけでなくこんなところでまたおでんの呪縛が・・・でも美味しかったなあ。
夕日が南駒が岳を赤く染めた後、夜は満天の星。20時には就寝。夜具はふかふかのシュラフで、暑いくらい。

9月23日(火)
 4時半頃起床。今日も快晴。5時朝食。ご飯の後にストーブにかけてあったぜんざいを頂く。甘くて美味しい。
 6時前に小屋を出発。福栃山の中腹へ登った後、ひたすら下り続ける。途中、見晴台と称する所があるが、樹間から南駒が岳がちょっと見えるだけ。
 下のコルで休憩。コースタイムより1時間も早い。予約したタクシーの時間を変更しようとしたが、携帯は圏外。
 下の水場を経由してそのまま福栃橋の登山口へ下山。タクシーの待ち合わせ場所のゲートにもやはり1時間早着。
 ここで、Kリーダーの持ってきたパウンドケーキでお茶会をして時間を潰すことに。すると大阪からのツアー客を乗せてきた貸切バスの運転手さんもポットを持参で参加。
聞くと、お客さんを送った後は、帰りまでやる事はないけど、バスから下ろしてから2時間くらいは、引き返してくる場合に備えて待機する必要がある。また、明日から台風の影響もあり天気が悪いので、お客さんたちが早めに撤退してくるかも・・・とのこと。ツアーを支える人たちもいろいろ大変。運転手さんお茶ご馳走様でした。
 そうこうしているうちに、タクシーが30分早く到着。聞けば、早く降りてくる人が多いとのこと。やはりコースタイムが長めなのか。
 タクシー30分・5400円でJR中央西線須原駅へ。木曽福島の旅館の「いわや」で入浴後、塩尻であずさ号へ乗り換えて帰京。

 4日間とも晴天に恵まれ、とにかく大変きれいだし、思ったよりも人も少なく、とっても楽しい山行でした。メンバーの皆さん、大変お世話になりました。どうもありがとうございました。


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