【日程】前夜駅中泊、10月18日(土)-19日(日)
【メンバー】TM(L)、TR、E
【コース】18日: 6:40 土合橋P - 9:00 松ノ木沢ノ頭 - 10:05 白毛門 ‐ 11:25 笠ヶ岳 ‐ 12:58 朝日岳 ‐ 13:10 水場(宝川温泉分岐下)- 15:06 清水峠 (白崩避難小屋 テント場)
19日: 5:45 清水峠 ‐ 6:53 七ッ小屋山 ‐ 7:45 蓬ヒュッテ ‐ 8:50 武能岳 ‐ 10:50 茂倉岳 ‐ 11:03 茂倉岳避難小屋 ‐ 11:30 茂倉岳 ‐ 10:50 一ノ倉岳 ‐13:04 オキノ耳 ‐ 13:15 トマノ耳 ‐ 13:22 肩ノ小屋 ‐ 14:10 熊穴沢避難小屋 ‐ 14:50 天神平ロープウェイ駅
【前夜】
21時 新宿集合、TM号で飛ばし、23時過ぎに土合駅到着。
待合室はすでに登山客で占拠されており、駅構内の隅っこに陣取ってビバーク。前日までの疲れもあり爆睡。
【18日】晴れ
5時半起床。朝食、荷物撤収後、土合橋駐車場に移動。
もう車でいっぱいで驚く。この人たち皆が白毛門経由で縦走するのだろうか??
6時40分歩き出し。
先頭のTMさんはテントにコッヘル、今夜の食材を担いで見るからに重そうな装備。
後ろのRちゃんも明日の食材を積んでいる。
ヤマレコなどによれば、谷川馬蹄形縦走・反時計回りのこのコースは白毛門までの急登で有名だが、
その後も大小のアップダウンが連続するタフなコース。
2人に比べると軽量な私だが、2日間のテント泊でCT約16時間、とにかく足手まといにならぬよう頑張らねば。
まずは松ノ木沢ノ頭までの登り。
急坂の最後に2箇所大きな岩があり、荷物に負けてずるずるすべる(私だけです・・・)。
空は雲ひとつなく、大気が澄んでいる。
西側には谷川岳の東壁が覗き、あれが一ノ倉沢かな、と目を凝らす。
白毛門が近づき、ジジ岩、ババ岩も見えてきた。笹の間から岩が覗いている様子が宮之浦岳を思い出させる。
10時5分に到着した白毛門山頂からは、赤城山、武尊山、至仏山、燧岳が見渡せる。
遠く、うっすら見えているのは火打、妙高。
結構な人数の登山客が休んでいたが、ザックは小さめ。ピストンの人も多そうだ。
白毛門から笠ヶ岳まで、稜線を下って、そしてまた登る。
右を見れば葉が落ちてグレイの枝がもこもこの樹林、左を見れば岩稜が連なり、コントラストが楽しい。
その先の朝日岳までは小さなピークが連続する。
多くの人はこの朝日岳から引き返すらしく、ぐっと人が少なくなった。
朝日岳の下りからは木道となり、池塘が現れる。上から見た池塘は水面に空が映って、真っ青な水溜まりのようだ。
宝川温泉分岐下の水場で水を補給し、今日の目的地、清水峠まであと2時間ほどと、気持ちを入れ直す。
続くジャンクション ピークには、巻機山への分岐がある。
ここから見る巻機山は優美で、つなぐ稜線の笹藪は気持ち良さそうに見えるのだが、道標には”難路・道ナシ”とついている・・・。
(このルートについては、TJさんの山行報告NO.2236に詳しいです。)
ジャンクション ピークから先の下りは、道の崩壊や、粘土質の滑りやすい急坂が続き、神経を使った。
清水峠には遠くからも目印になる三角屋根の小屋があるが、実はこれは送電線監視小屋で、
私達が目指すのはその傍の白崩避難小屋裏にあるテント場だ。
10人収容の小さな避難小屋は四角い建物で、トイレなし。この日の利用者は2人だけだったようだ。
15時過ぎに到着したこの小さなテント場は、すでにテント2張りがあり、抜きつ抜かれつした4人パーティも先んじて場所を確保している。
私たちも、急いでテントを設営。
その後はのんびり乾杯し、夕食にTMシェフのキャベツたっぷりスープパスタをいただき、20時前に就寝。
満天の星だった。
【19日】晴れ
4時起床。Rちゃん作、熱々のおうどんで体を目覚めさせる。
他のテントの面子が次々に出発、私たちも予定時間より早く、5時45分に出発する。
周りの山に遮られて日の出は見えないが、空はうっすらピンク色に染まり、雲ひとつない穏やかな朝だ。
まずは七ツ小屋山を目指してゆっくり坂道を登っていく。
昨日小さく見えていた大源太が近づいてくる。
朝日に照らされて格好いい。どこを登るのかな、今度登ってみたい。
振り返って東側から見ると、”日本のマッターホルン”と呼ばれているのが納得の、シャープな姿だ。
次のポイント、蓬ヒュッテまでの道で再び池塘が現れる。表面には2ミリほどの薄氷。
草や苔も、凍って白く縁取られているのが繊細なレースのよう。
7時45分、蓬ヒュッテに到着。
小さな古い小屋の前で、小屋主さんらしき人が出発する登山客を見送っている。
話しかけたり、写真を一緒に撮ってもらっている人もいて、どうも名物小屋主さんらしい。
(鮒ずしさんの山行報告NO.2311で納得。)
さて、先が長いので道を急ぐ。
武能岳、茂倉岳の登りはきついが、じりじり稼ぐしかない。
時折、清水峠や蓬ヒュッテ、笹藪の中の辿ってきた道を振り返り、よしよし、これだけ歩いてきたんだぞ、と自分を元気づける。
10時50分、茂倉岳に到着。今回ルート中の最高峰で360度の展望が素晴らしい。
昨日歩いた白毛門、笠ヶ岳、朝日岳、これから行く一ノ倉岳、オキノ耳、トマノ耳、昨年歩いた万太郎、仙ノ倉、平標山....
数えてみると谷川岳に登るのはこれで5回目だが、これほどの展望に恵まれたのは初めて。
しみじみ、いい山だなぁ。
茂倉岳山頂にザックをデポして、10分ほど下った茂倉岳避難小屋を見学。
谷川の避難小屋と言えばカマボコ型が王道だが、ここは綺麗な四角い建物で別棟のトイレも付いて快適そう。
見学を終えると、あとは一ノ倉、谷川岳 本丸を残すのみ。
静かな山にたっぷり漬かっていたが、この時間もあと僅かと思うと、少し寂しい。
一ノ倉岳あたりから登山客が多くなる。
向かうオキノ耳、トマノ耳は、北側から見ると耳が可愛らしいが、一方、切れ落ちた東側の岩壁は圧倒的な迫力がある。
最後の登りは、つるつると滑る岩あり(蛇紋岩?)、鎖ありで、疲れた体を持ち上げるのに苦労した。
オキノ耳から肩ノ小屋付近は、ここは観光地か?と思う混雑ぶりで、人混みを避けてさくさく下る。
と言っても、段差が大きく、斜めの木道が滑る道は歩きにくく、やっとロープウェイの山頂駅が見えた時はほっとした。
14時50分に到着、さあ、さっさと降りて、温泉に寄って、何時くらいに帰宅できるかな。
考えながら駅に近づくと何だか騒がしい。今日は何かイベントがあったのだろうか、最後尾はここです、という声もするが、
と気が付くと、それはロープウェイで下山しようとする人々の長蛇の列で、
老若男女、観光客も登山客も、何重にも列を折り返して並んでいるのだった・・・。
結局、1時間以上かかってロープウェイに乗り、「上牧温泉 風和の湯」に寄って、新宿に戻ったのは21時過ぎだった。
恐るべし、行楽シーズン・・。
でも、ロープウェイから見た紅葉は非常に鮮やかで、観光に訪れる人が多いのもうなずけた。
(でも、次はこの時期の土日は避けよう・・・)
お天気に恵まれた2日間、気になっていた馬蹄形コースを歩いて、ようやく谷川の全容が分かってきた気がします。
計画、運転し、重い荷物を背負ってくれたTMリーダー、美味しい(けど重い)朝食を用意してくれたRちゃん、
2日間、お世話になりました。ありがとうございました。
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