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蓼科山

【日時】2015年1月4日(日)曇時々晴 (前日発日帰り)
【山名】蓼科山
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【行程】
(3日) JR西国分寺駅前(16:00発)=北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(19:20着,泊)
(4日) 北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(6:30発)=女神茶屋登山口(7:00発)~2110m標識地点(8:25)~幸徳平(8:40)~森林限界(9:30)~蓼科山頂(9:50登頂,10:05下山開始)~幸徳平(10:30,昼食)~2110m標識地点(11:00)~女神茶屋登山口(11:40着)
【メンバー】CL:KSさん,TRさん,TDさん,Eさん,報告:TK
 
(3日) この山行は最初1月下旬に計画されていたが,お正月休み最終日に変更になった途端希望者が殺到。そんなわけで先月の雪上訓練以来,メンバー全員が今シーズン初めての雪山,初心者もいないということで実践雪山足慣らしという意味合いの強い山行となった。予定どおり16:00にJR西国分寺前を出発したKS号は,上り線の帰京大渋滞を『大変ね~♪』とよそ目に中央道をスイスイと順調に西進する。途中,双葉SAで夕食をとる。
 
本日の目的地は北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅待合室。19:20に現地到着。ここは(緊急避難が目的?冬季の間だけ?)終夜開放されており,暑いくらい暖房が入っている大変贅沢な恵まれた環境でビバークさせて頂いた。洗面所はお湯がでて,水洗トイレにはウォシュレットが完備されている。年配男性一名が先着しており,既に就寝中。邪魔にならないよう,ちょっと離れたところでプチ入山祝いをして,明日に備えて早目(21:50)に各人シュラフの中へ。
 
(4日) 他人様の目覚まし時計で4:45起床。『外は星が出てますよ』とのTDさんの言葉でモチベーションが上がる。朝食と準備を済ませ,6:30山麓駅を後にし,車で移動。6:45女神茶屋登山口駐車場到着。除雪が行き届いた登山道側の駐車場は既に満杯で,ビーナスラインで隔てられた向こう側の駐車スペースを確保。人出が多いのに驚く。このエリアも今シーズンは例年よりも雪が多くラッセルも覚悟していたが,入山者が多くてしっかりとしたトレースがついており,ワカンは車に残置して予定どおり7:00に登山開始。
 
登山口を入ってしばらくは,白樺の明るい林の中をなだらかに進んで行く。しかし,10分も歩くと急な登りへと変わる。先行するパーティはみな最初からアイゼンを装着していたが,危険箇所がないこととアイゼンなしで登れない硬い雪質ではないことから,訓練を兼ねてしばらくはツボ足歩行を続ける。傾斜があるので,きちんとキックステップを踏んで体重移動をスムーズに行わないとズリズリと滑り落ちてしまう。まさに,ゴマカシが効かない状況でとてもよい歩行訓練になったが,想定外の体力の消耗。アイゼン装着組に追い越される際に,『頑張りますね』と声をかけてもらったりしているうちに,2110m標識地点手前の急坂でアイゼンを装着。歩行ペースが上がる。
 
2110m標識地点からは道はいったんなだらかになり,この付近から展望が開け,八ヶ岳等の周辺の山々が森林の切れ間から綺麗に見えるようになる。そして,幸徳平を過ぎたころには前方に独特の巨大な円錐形をした蓼科山が姿を現し,みんなで『まだあるね。これからが本番やね』と言うやいなや,すぐまた急な登りとなる。
  
息を弾ませて急坂をしばらく登ると,樹林についた雪が次第に大きなお団子のようになっているのに気づき,森林限界付近ではすっかりモンスターに成長。このへんですれ違ったお兄さんは『山頂付近は風速10mくらい』と言っていたが,森林限界を越えるとかなりの強風。右谷合いへの滑落に気をつけながら山頂を目指す。
 
9:40登頂,記念写真撮影。独立峰の特権である360度パノラマ展望をもっと楽しんでいたかったが,風がより強くなり体感温度が急速に低下したので早々に下山を決意。山頂ヒュッテには寄らず,来た道をそのまま戻り,森林限界付近まで再び滑落に注意しながら急ぐ。
 
森林限界まで下ると風はウソのように弱まり,一斉にシリセードの練習が始まる。すれ違った常連さんに『露出した岩稜に衝突して歩けなくなった人がいたから気をつけて』という忠告も聞こえているのやら,いないのやら・・・幸徳平で昼食休憩をとった後もシリセードをしながら下山。11:40女神茶屋登山口到着。その後,白樺湖畔の日帰り温泉施設『すずらんの湯』で入浴・軽食をとった後,帰途についた。
中央道上り線は前日の大渋滞とは打って変わってガラガラで,普段の日曜日よりも空いており,17:10JR西国分寺駅前で解散した。
 
蓼科山登山は季節にかかわらず,コース全体に多少単調な感が否めないが,今シーズン最初の雪山実践としては十分であり,歩行訓練を始めとして雪上訓練で学んだ要素技術を確かめることのできたよい山行だったと思う。この山行で学んだことを肝に銘じて,今シーズンの安全雪山登山に生かしていきたい。
 
KSリーダーをはじめ,参加されたメンバーの皆さん,楽しい山行をどうも有難うございました。これからも宜しくお願いします。
 
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