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爺ヶ岳・鹿島槍


【日程】2015年5月3日(日)、4日(月)、5日(火)
【メンバー】KS(L)、KM、TR、EB
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【行程】前夜 安曇野 松川 道の駅で仮眠
3日 扇沢登山口 6:25 -南尾根分岐 7:20 -ジャンクションピーク 10:55 -爺ヶ岳 南峰 13:10 -冷池山荘 テント場 15:10
4日 テント場 5:20 -鹿島槍 南峰 6:55 -テント場 8:15、雪上訓練
5日 テント場 7:20 -爺ヶ岳 南峰 9:30 -JP‐藪取り付 11:30 -八ツ見ベンチ 12:50‐扇沢登山口 13:25


◆1日目 晴れ

テントを撤収し、5時過ぎに「道の駅」安曇野 松川を出発。
アルペン ロードの両脇には水田が広がり、雪を頂いた逆さ北アルプスが映り込む。

大型連休の2日目とあって、扇沢登山口 直近の駐車場には車が停められず、少し下った場所に何とか滑り込んだ。
登山口で今年は雪が少ないと説明を受けた通り、途中は雪が殆どなく、予定よりも少し登ってから南尾根へのルートに取りつく。
リーダーのKSさんが数年前のGWに登った時はしっかり雪がついていて歩きやすかったそうだが、今年は雪解けが早く、木の根、石楠花、笹に足を取られながらの藪漕ぎとなる。

ようやく雪面に到着、アイゼン、ピッケルを装着してジャンクション ピークまでは急登だ。
腐ってざくざくな雪の斜面だが、滑ると一気に下まで落ちそうな箇所もある。
ところどころの急勾配では足が掛からず、ずるずる落ちるが、とにかく爪先を蹴りこむ。

ピークを越えしばらくするとザレ道に。雪は無し。
アイゼンを外し、浮き石を落とさないように、ゆっくり折り返しながら歩く。
目の前に爺ヶ岳、左手には劔、立山が見事!

じりじり登り、13時過ぎにようやく爺ヶ岳 南峰に到着。今日の目的地、冷池山荘が小さく見える。
考えてみれば、雪山テント泊装備で歩くのは、これまでせいぜい3-4時間だった。
のんきに『せっかくだからテント泊!』と盛り上がっていたのだが、行動時間が長いとやはり堪える。
テント装備を全部担いでくれたKMさんはたいへんだったはず。
それでもここまで来れば、後はもうひと踏ん張り!
TRちゃんが差し入れてくれた爽やかな葡萄に励まされる。

15時過ぎ、冷池山荘に到着。重かった・・・。
テント場を確保して、水を作り、夜はお鍋。

ずっと天気が気になっていたが、やはり明日は良くないらしい。
お天気ナビ、ヤマテン、小屋番さんの情報を照らし合わせながら明日の計画を確認する。
午後から崩れるのは必至なので、早起きして何とか鹿島槍 南峰を目指すことに。

◆2日目 一時雨、曇り、雨のち暴風

4時起床、一瞬雨。止むのを確認して5時過ぎに登頂スタート。
雲海に陽が柔らかく差し込み、劔、立山もくっきり見えているが、それも徐々にガスに包まれる。
小屋の周辺を過ぎると、雪は無く、アイゼンの出番はない。
西から吹き付ける風がどんどん冷たくなり、顔が半分凍える。

7時前に鹿島槍 南峰に到着。残念ながらガスで視界は無い。
北峰への道を覗くがこちらも雪は無く、ガスが掛かっている。今日はここで引き返す。

帰路で雷鳥に遭遇。
天気が悪いのは残念だけれど、可愛い番を二組見ることができて、ちょっとホクホク。

8時過ぎにテント場に戻ると、殆どのテントは既に撤収済み。
私達も急いで下ることも考えたが、西からの雲がみるみるうちに黒くなっていく。
予報よりも早く天気が崩れているようだ。
今夜は暴風雨の予報、とくにヤマテンで雷雨とあるのが個人的には心配だったのだが、
雨の中での行動時間、食材で重い装備等を考慮し、当初の予定通りもう1泊することに。

まだ天気も小康状態なので、この時間を利用してリーダーに雪上訓練をつけてもらう。
歩行訓練:特にトラバース時の歩き方、ピッケルの抵抗を利用した使い方。
滑落停止訓練:基本態勢の確認(脇を〆る、ポジションに入るスピードを上げる)
更に、堤講師方式で、どんな態勢からでも滑落停止のポジションに入れるよう、頭を下にした上向きから、
頭から突っ込んで回転した状態から、ピッケル無しで全身(両腕、両足)を使って停める方法、等々。

雨が強くなるのを潮に、11時頃、訓練終了。冷池山荘に避難してコーヒー タイム。
ひとり、談話室でのんびりして戻ると、テント内は何やら異様な熱気。
何でもトランプの7並べで、勝率の高い1人に対して、残り2人が口惜しがっている様子。
私も仲間入り。結局3名はどんぐりの背比べ、1名が圧勝で「策士!!」と呼ばれていました。
(さて、誰でしょう?)

夕飯はKMさんがご飯を炊き、TRちゃん作のペミカンとガラムマサラのホットなカレーと共に堪能。
雨が強くなり、外に出るとずぶ濡れになる。8時頃就寝。

◆3日目 暴風のち晴れ

夜中、風が吹き狂ったが、雨は恐れていたほど降らず、何より雷も免れた。
風が弱まるのを待ってテントを撤収、7時20分に下山スタート。ザックが軽い!
小屋周辺ともう1箇所の雪渓ではアイゼンを装着、昨晩の冷え込みで良く刺さる。
風が収まるにつれ、空は徐々に深い青に変わり、今日の鹿島槍は優美にすら見える。

9時半、爺ヶ岳 南峰に戻ってきた。
火打、妙高、高妻、鹿島槍、針ノ木、立山、劔、槍、穂高、八ヶ岳・・・、360度の景色だ。
ここからはもう下る一方なので、最後にこの山並みを記憶に焼き付ける。

ジャンクション ピークの雪も解け、昨日の訓練の成果か、きつい斜度も少しは落ち着いて下ることができた。
いつまでも続くかと思える藪漕ぎを耐え、夏道への分岐を経て、13時25分、登山口に帰着。
皆で握手!
足かけ4日、ありがとうございました。お疲れさまでした!
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