【日程】2015・5・10(日)
【メンバー】16名
【コースタイム】8:54塩山駅北口発~9:10フフ着(準備)~9:31行動開始~10:35母恋し父恋し分岐~11:48小楢峠~12:01山頂(休憩)~12:27出発~12:55大沢ノ頭~13:37天狗岩~14:00林道~14:30差山~15:40鼓川温泉着

午前9時に塩山駅に集合、二台のジャンボタクシーに分乗して、登山口のオーチャードビレッジ・フフへ。大人数なので星組と花組の二手に分かれ、9時半、今をときめく宝塚「少年少女」歌劇団の一行は金網のゲートをくぐる。行く手には取りたてて見所のないコンクリート敷きの林道が蜿蜒とつづく。途中座頭塚、さらに先に地蔵仏(山の神)があり、寄り添うように立つ句碑がせめてもの好奇心を誘うが、半ば朽ちかけて判読しがたい。荒れたコンクリートの道を辛抱強く辿ることおよそ1時間、愛想の尽きる頃に母恋し道と父恋し道の分岐点。リーダーの命で名前の由来を看板に読んだのち、今は亡き母恋しの一途な思いを抱いて(年齢的に僕だけ?)前者の道に分け入る。目を遊ばせる余地もない小暗い杉の植林帯をようやく抜けて、ここからは瑞々しい新緑の山道だ。ゆったりした足取りだが、ほぼコースタイム(1時間20分)で小楢峠に着く。山頂は近い。緩やかに上る広い尾根の先に樹間を通して見えている。そこに立ったのは12時。
数ある山のなかでここの山頂の風趣は指折り、僕のいちばんのお気に入りである。広い山頂の南側は木一本ない一大パノラマ、重畳たる山並みのど真ん中に富士が鎮座し、その足下に甲府盆地がのびのびと横たわっている。それを前面に見れば、背面は花咲く草原と白樺の点在する樹林、ロマンチックな高原の雰囲気である。こんな山頂はめずらしい。おまけに今日はこれ以上望むべくもない絶好の山日和。
記念撮影、昼食のあと、長途の下山路に入る。小楢峠を経てすぐ大沢の頭への急な上りに取りつく。30分ほど登って頂上の父恋し道への分岐点を過ぎた先は地図上では点線コース、所によっては心もとない細道がつづくが、それでも踏み跡とおぼしきものや地面に埋められた道標、木に結ばれたテープが目につくし、随所にしっかりした道しるべも建っているので、道迷いの気遣いはない。ひたすら下って、一次の峠で林道に降り立つ(2時)。持参の2005・12に基づく地図(昭文社)では両側から延びて来る林道はまだこの峠でつながっていない。
峠から差山への上りはこの行程随一の急坂だが、そう長くは続かない。おまけに途中鎖のついた、ちょっとスリリングな岩場が気晴らしをしてくれる。その上の「見返りの岩」に立ち、来し方を顧みれば視線の先に大きな大沢の頭、いい眺めだ。小楢山はその向こうに隠れて見えない。
30分弱で差山の頂き。別名妙見山三角点峰であるが、妙見山はここからさらに20分、高度にして130mほど下った小高いところ、それを示す標柱が立っている。アップダウンはここで終り、この先下山口の皷川温泉までは滑りやすい急な尾根道を一気に下る。テレビの電波塔に出ると、人里は眼の下すぐ。3時半過ぎ下山。リーダーの細やかな心遣いで快く新緑の山を楽しむことができました。
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- 2015-06-08
- 日帰りハイキング
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