取り付きへのバンドまでもう少し距離があって登る必要があるので、セカンドで登ってきた B にそのままリードしてもらう。通常は一気にバンドまで上がった方がもちろんいいだろう。バンドから左奥にトラバースするのだが、少し危険なのでビレイしてもらいながら A が安全地帯までリードで移動。そこからコンテ状態で少し歩く。踏み跡をしばらくたどっていくとカンテ状の大きな岩が現れる。これが本当の1ピッチ目。百岩だと 5.7 あるいは III となっている。見た感じホールドもしっかりありそうだったので B にまずはリードで行ってもらう。さくさく順調に登り見えなくなる。適当にピッチきってね、と声をかける。自分はセカンドで上がる。調べるとそのままカンテをいくのではなく 2P 目から少し右に移動するようである。しかし後で聞いた話ではやはりカンテをそのまま行くのが正式のようだ。事前に調べたとき、カンテにはボルトが見当たらなかったので横に少し移動とあって、我々もその通りにした。もう少し調べれば良かったのかもしれないが、あんま調べ過ぎちゃうとつまらなくなってしまうし。うーむ。このトラバーズは A がリードして、いったんピッチを切る。次,A が再びリードで登る。2P 目 5.7 かな。このピッチ、ヌンチャクが実は足りなかった。4本ずつ持ってきて、1本予備でキープしてもらっていたので手元に7本あったのだが足りず。。一個支点用の予備に持っていたアルパインヌンチャクで、終了点が見えていたのでもう1個はランナウトしてそこでピッチを切る。次は B がリード。終了点はスタート地点からは見えない。順調に登り岩陰に入ってブッシュを左に移動する。ダブルロープが交差する。クリップの順番がよくなかったが、まぁこれは仕方が無い。しばらくして登れの合図。セカンドであがると立木で支点をつくってビレイしていた。そこから見上げると弱オーバーハングでどうやら最終ピッチのようである。順番に A がリード。5.9 かな。このオーバーハング。適度にピンはあるが荷物があるので実際は 5.8 程度かも。ホールドもガバがいっぱいあるので焦らなければ問題なし。無事登り切る。尾根に出てここがルートの終了点のようだ。立木で支点を作る。最後のビレイ。B はオーバーハングが無理だったようで横にトラバースすると声が聞こえる。ビレイ点を奥の立木に作ってしまったので終了点からは見えない。もうちょっと手前の立木でやればよかった。しばらくすると登ってきた。無事登り切って終了。初めてきた岩場のマルチピッチルートだったのでそれほど長くはないけどそこそこの充実感。なかなか楽しかった。そのまま尾根伝いに登ると一般道に出る。せっかくなので荷物を残置してここから城山頂上にいく。頂上からは展望がそこそこ楽しめる。富士山も見える。ただアルパインと違い、標高は低く市街地が近い。自然が展望できるのではなく街が一望できる感じ。しばらく休憩した後、登山道を下山し,もとの岩場にもどる。まだ時間はあるし、たいして疲労もしていないのでスラブのトレーニングをすることに。B とわーわー言いながら本当の「ホームボーイ」を見つけのぼる。怖い怖い言いながら登る。OS。うむ。やはり苦手で難しく感じるがホールドはそこそこある。5.8 だよ、これ。トップロープは張るの面倒なので、そのまま上で B をビレイ。懸垂で降りる。つぎ、もう一方の 5.8 の「とんとん拍子」を登る。うーん、だいぶなれてきたからかさくさく登る。低グレードだけど2本苦手なスラブをじっくり登ってまぁ満足。明日もあるので今日は終わることにした。
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