① アイゼンをはかず、ツボ足で全方向の歩行練習 つま先、サイド、かかとのエッジを効かし、キックステップで雪上歩行の練習をする。方向を変えるごとに先頭のメンバーを入れ替え、歩行の要点を参加者に説明しながら手本を示す。・・しかし、なかなか実際の説明となると頭の中はからっぽで、言葉はたどたどしく滑舌も悪く、TM講師のように滑らかな解説ができない。もっと練習が必要だ。 さらに手本を示す段でも自己流が目立ち、意外に「正確な歩行」が難しい。正しい歩き方というのは、なかなか難しいものだ。この点についてはTM講師からも「静歩行」「動歩行」という理論付きで要点の説明を受けた。 雨脚が強くなり、寒さも加わってくる。歩行のついでに、休憩時のバケツの掘り方も実習した。
② アイゼンをつけてフラット歩行。前爪を蹴りこむキックステップ 次にアイゼンを装着して、同じく全方向の歩行練習をする。ツボ足と異なり、山靴のエッジを使わずに靴底を平に雪面に置き、アイゼンのすべての爪を効かせて歩行することが要点だ。あ、WUさんのアイゼンは最新鋭の縦爪・・シャルレ・ペツルの高価なリンクスだ。しかし、まだ装着に慣れていないためか、他のメンバーの2倍の時間がかかってたどたどしい。みんなで、冷た~くそれを眺める。 フラット・フッティングの練習の後は、急角度の雪面を使い、アイゼンの前爪を蹴りこむキックステップの練習をする。この時、ピッケルはダガーポジション・・石突きでなくピックを雪面に刺してホールドとして使う。さらに急角度、70度程度の雪面も登ってみた。う・・、雪が柔らかくてピックが効かない。そこでピッケルのシャフトを雪面にブチ込み、もう片方の手は指を雪面に突き立てて支点にし、思いきり前爪を蹴りこんでしゃにむに雪面を登った。うん、われながら上手い。自画自賛!
③ 滑落停止 小休憩の後、バディを組んで滑落停止の練習をした。「慣れた方向に体を捻り、一刻も早くピックを雪面に突き立てるのが一番」というが、訓練なのでやはり双方向にピックを突き立て、滑落停止姿勢の確認をする。アイゼンが引っかかるの避けるために、膝下の足上げを忘れずに!「よし、きれいに止まったぞ」と思ったらすかさずバディに両足を持たれ、ズルズルと後方に引きずり降ろされた。 さらに前のめりに転がってから滑落停止姿勢をとったり、頭を下の状態から態勢を立て直して停止姿勢を作ったりもした。わたし、これ嫌いだ。逆さ感覚が苦手で、そもそもジェットコースターも恐い。高いビルの屋上に立つと目眩に襲われる。真っ白なオーバージャケットだって汚れてしまう。辛すぎる。早く終えよう。
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