【日程】2016年9月24日(土)
【メンバー】W(L)、Y、E

【行程】ムジナ平(標高1,020m)6:55‐小水ノ頭8:10‐白嵓ノ頭10:00‐カミソリ岩10:25‐鳥甲山(2,037.7m)11:30~11:40‐屋敷登山口(860m)14:35
5時半起床。秋山郷 雄川閣の駐車場に張ったテントを撤収し、車で10分のムジナ平駐車場に一番乗り。
駐車場奥の細い道から樹林帯の急坂をひたひた登る。
天気が回復して青空が見えているのは嬉しいが、風のない山道は湿度が高く、たちまち汗びっしょり。
私の中で、鳥甲山はクサリ場やナイフリッジのある険しい山=岩稜帯、という思い込みがあったのだが、考えてみたら最高点が2,000m少々。ずーっと樹林と一緒だ。
1時間近く歩いてようやく視界が開けると、隣には山頂が平らな苗場山が見えている。
登るにつれナナカマドの実が真っ赤になってきた。山全体が紅葉するにはあと2週間くらいかかるだろうか。
昭文社地図に「クサリ場、梯子」とある小水ノ頭は、岩が階段状になっていて登りやすいが、中には抜けそうな突起もあるのでちょっと注意。
白嵓ノ頭から一旦下ってずぶずぶの泥沼地帯を歩き、道が細くなってきた、と気がつくとカミソリ岩の登りに入っている。
道が崩壊して無理やりな感じの迂回路があったり、土が削れて金属で補強されたナイフリッジがあったりと気が抜けない。
丁寧に歩けば問題ないが、ところどころにある鎖は支点がグラついているものが多いので、頼り過ぎないこと。
山頂は上がってきたガスで視界がない。残念ー。
下りの最初は小さなアップダウンを繰り返しながら、点在する紅葉を楽しむ。
登りルートとはまた異なり、赤土の山肌が露出していたり、足元がすっぱり切れ落ちていたり。
この山はヤセ尾根の連続だね、そのうちヤセ過ぎて道がなくなっちゃうかもね、と話しながら歩く。
標高1400m近くまで降りてきた辺りからキツーい下りになり、歩くのが下手な私は必死の形相・・・。
ラストを歩くYさんに「こういう時が怪我しやすいから、無理しないでゆっくり」と声をかけてもらい、気持ちを切り替える。(私的ヒヤリハット)
ようやく斜度が緩くなり、もうすぐだー、と思ってから、最後にもう一度“転げ落ちそうな”急坂が待っている。このオマケ、疲れました・・。
屋敷登山口からムジナ平までは宿の送迎サービスがあり、1時間少々の林道歩きをカットできてとてもありがたい。
雄川閣は村営の宿で、黒光りする大きな梁やつやつやした廊下、土地の食材満載の美味しいご飯、暖かなもてなしがたいへん気持ちの良い宿だった。
宿に着いて、まずBeer!そして温泉!
内湯でさっぱりした後は、中津川に湧くという河原の温泉に出かける。
残念ながら、前日までの雨で川の水量が多く、50度近い源泉の上を冷たい水が覆ってうまく混じり合わないとのこと。せめてもと足湯を楽しんだ。
3つ目のお風呂、貸切の露天風呂は、中津川を見下ろす、開放感いっぱいの素晴らしいロケーション。
紅葉の盛りは予約が取れないというのもうなづけた。
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翌朝、用事のある私は、苗場山へ出かけるWさんとYさんをお見送りしたのち、帰路に就く。
宿が和山という最寄りのバス停まで送ってくれることになり、そこからは津南、越後湯沢へとバスを乗り継ぐのだ。
和山バス停の後ろには、昨日登った鳥甲山が絶好の角度で聳えている。
鳥が羽をわさっと広げたように、横に大きな山の形。
下りでは苦労したけれど、味のある良い山でした。
リーダー、Yさん、
今回もおもしろい山と素敵な宿、楽しい山行をありがとうございました。
またどうぞよろしくお願いします。
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