日程:2017年3月19日
メンバー:4名

行程:登山口(9:35)~お鉢めぐり分岐(10:15)~山頂(10:35-11:00)~
分岐(11:30)~浅間神社(11:40)~分岐(11:50-12:00)~登山口(12:30)
八丈島滞在2日目、すっかり体が島モードになりノンビリ宿を出発。
日曜日は島のほとんどの商業施設がお休み、3連休なんてお構いなしだ。勿論コンビニは無い。宿のご主人に教わった唯一開いている食品店でお昼ごはんを調達し、登山口を目指す。
登山口近くの車道に車をとめ、身支度をする。
ちょっと風が強いが雲一つない快晴、登山日和だ。駐車場から山頂までは標高差300mほど、ゆっくり登っても1時間程度でお鉢にたどり着けそうだ。
入口のゲート(山羊よけ?)を開けスタート、目の前にいきなり長~い階段があらわれる。溶岩の階段と、それに沿うように作られたスロープが永遠と続く。685mの中間地点を過ぎた所で一息入れる。大して歩いていないが、樹木に囲まれた単調な階段は足にくるものだ。
上部に進むにつれて展望が開けてきた。眼下に海岸線が見え、気持ちの良い風にあたり足取りが軽くなる。海を見ながら山に登れるなんてなんとも贅沢!
1280段の階段を登り終え、やや平坦な道を少し行くとお鉢に到着した。
お鉢めぐりは時計回りと決められていて、全員同じ方向に進んでいく。今までは舗装された道だったが、お鉢は自然のまま。足元はイヌツゲに覆われアップダウンが多い。岩をよじ登ったり、下りれば亀裂や穴があったり、気が抜けない。これぞまさに山道、登山靴で良かった。
お鉢では海から吹き上げある猛烈な強風にもずっと悩まされた。瞬間的に吹く突風に体がふら付く。風を受ける側の頬が冷たく引きつりそうだ。
火口に目をむけると、そこは深い森となっており、数個の池が見える。何とも不思議な光景だ。
お鉢を3分の1ほど回った場所に八丈富士最高点(854.3m)があり、標識の下には三角点があった。スペースは狭いが他に休憩場所もないため、ここで昼食とする。
眼下の中腹には牧場があり、黒い牛たちが点在しているのが見える。その先、島のくびれた部分には滑走路と町、そして真正面には三原山(700m)がそびえている。海岸線には港が見え、あとは広大な海が広がるのみ。
風さえ無ければ文句なしのくつろぎポイントだ。
後半のお鉢巡りでは小八丈島が見え足場も安定してくる。途中あらわれたガレ場から断崖絶壁の火口を覗いたときは足がすくんだ。一周の間に様々な山の表情が見られて楽しい。
お鉢めぐり分岐点に戻ってくると、今度はお鉢の中にある浅間神社に向けて火口を下りてみる。そこは湿地帯になっており、緑豊かでジャングルのよう。風は無く、ムワッと湿気を感じ生暖かかった。10分程で浅間神社に辿り着き、石の鳥居をくぐってお参りする。神社脇の岩場からはうっそうとした木々に覆われた火口を覗く事ができた。
来た道を戻り、分岐からは階段を一気に下りる。あっという間に登山口に辿り着いた。
この後は山頂から見下ろした牧場に寄り牛と対面。その後、島の南半分をドライブし絶景の露天風呂で汗を流し、海に沈みゆく夕日を眺めて宿に戻った。なんとも充実した1日、お疲れ様でした。
【おまけ】
とにかく島の時間はのんびり過ぎて行く。
これといった観光地は無く、素晴らしい自然と美味しい魚、温泉、そして焼酎があるのみ。特にお魚はどれも美味しく感動した。到着日のランチで訪れた藍ヶ江水産の定食はかなりお得。目鯛の兜煮は男性の拳2個分ぐらいの大きさ、青むろ鯵のくさやは自分の顔ぐらい大きかったが、臭いに負けずふんわりとした身と程よい塩加減で美味。宿で出たマグロや鯛を漬けにした島寿司、トビウオのお刺身などなど、どれも新鮮で大満足だった。
ちょっとしたハイキングコースも点在している。私たちが行った裏見ヶ滝散策路(一周30分程度)や、硫黄沼&唐滝ハイキング(往復2時間、標高差250m)もなかなか楽しかった。
夜10時半竹芝発のフェリーに乗れば、翌朝9時には八丈島に到着、飛行機なら羽田からたったの55分だ。
都会の喧騒を忘れての~んびりしたい人にはかなりオススメ。
八丈島におじゃりあれ!
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