
【日程】2021/10/17
【メンバー】6名
【行程】大弛峠9:56 →11:06朝日岳→12:25金峰山、13;12金峰山 →14;22朝日岳→15:19大弛峠
奥秩父の瑞牆から金峰、国師、甲武信へ抜ける尾根コースは雑誌で紹介されているのを読んだこともあり、その一部である今回の例会山行の大弛峠から金峰山へ行くルートは以前から歩いてみたいと思っていたコースだった。
当日の予報は、午前雨、日中は曇りであり、予報通り朝中央線に乗ってる間ずっと空はどんよりして雨が降っていた。だからなのか、普段はハイカーが多い車内はガラガラで、マスクを外してしゃべり続けているグループもいたが密でないので全然気にならなかった。
塩山駅に着いたら、集合場所は北口なのだが、まずは一目散に南口へ向かった。実は南口には野菜の無人販売があり、塩山に来た時は必ず覗くようにしている。今回は落花生とほうれん草をゲットしてすかさず集合場所の北口に向かい、皆さんと集合した。
ここから大弛峠までは予約制の路線バスで行くとのことなのだが、今日は雨で同乗予定者が皆キャンセルとなったため、バスではなくバンで行くこととなった。貸し切りである。バンは街からどんどん高度を上げていき、約1時間で大弛峠に到着。通常は途中でバスからバンに乗り換えるらしいのだが、今回はそれがないため多分予定より早く峠に着けたのだと思う。峠にはちゃんとトイレもあり、駐車場もあった。大弛峠は標高2350mくらいあり、かなり寒かった。そして相変わらずの雨。稜線に沿って東方面に国師への登山口、西方面に金峰へ向かう登山口がすぐあってわかりやすい。何もない峠道の登山口に大きくて新しそうなソフトクリームの置物が、寒い中雨に濡れて立っていた。雨と霧ではっきりとは見えないがどうもこの奥に小屋があるらしい。
一同カッパを着込んで出発した。尾根沿いに西に向かう登山口から入り、まずは通過点の朝日岳を目指す。このコースはバスでいっきに標高を上げて稜線まで連れてきてくれるので、あとは稜線伝いに緩く上り下りをするだけで金峰山に行けるコースになっている。道沿いには苔が沢山生えていてそれが結構きれいで八ケ岳の樹林コースに似ている。自分的には歩幅と段差が合っていてとても歩きやすい道だ。そして高度が十分高いからか、広葉樹はほとんどなく、針葉樹が主で秋でも落葉しないため、葉が傘代りになってくれて雨はそれほど気にならない。リーダーが、「帰りたくなったら言ってください、その場で引き返しますから」と言ったのは面白かったがもちろん誰も帰りたいとは言わなかった。樹林帯のため道中暗いかと思ったが、ところどころ立ち枯れになっていて、雨でもそれなりに明るく、しかも立ち枯れしている木の周りには幼木が沢山育っていてとてもきれいな風景だ。途中名も無いピークと馬の背に当たる朝日峠を越えると1時間程で朝日岳に着いた。朝日岳は狭いが開けていてベンチもあり、気持ちよさそうな所だったが、今回は天気がイマイチで景色も見えないため、小休憩だけで先を急ぐことにした。この頃になると、予報通り雨は止み、まだどんよりしているものの、たまに穴があいた雲の向こうに青空が見えたりしてきた。次のピークの鉄山は山頂は通らずに巻いて行き、鉄山を過ぎてから道が上り始めると樹林帯から抜けて視界が開け、崩れたらどうしようと心配になる大きな岩のトンネルをくぐるとあっけなく山頂に着いた。
出来過ぎた話のようだが、山頂に着いた時にはまだ雲は多いものの青空が出てきて、早速元気一杯の若者に集合写真を頼んだ時は、「逆光ですがいいですか」と言われる程日も射していて、確かに後で写真を見ると皆の顔がちょっと黒かった。朝は雨だったにも関わらず山頂には多くのハイカーが集まっていて100名山の人気に感心した。山頂から少し移動したところに大きな五丈岩という目立つ岩が立っていて、岩の前でまた集合写真を撮ってもらった。写っている皆の手がパーになってるのは五丈岩の「五」の意味らしい。甲府の街が見え、雲がかかっているものの八ケ岳が横に連なっているのが見えた時はとてもうれしかった。八ケ岳は2599mの金峰から見ても更に大きく見えた。帰って調べたら赤岳は2898mもあった。五丈岩によじ登っている若者もいたが、裏に周ってみたら岩に登るなと書いてあった。なんでも五丈岩は神聖な岩らしい。この報告書を書きながら、あの時の岩の前の集合写真を見たら、なるほど鳥居が写っていた。帰りも来た道をそのまま帰った。途中でふり返ったら、金峰の山頂の横に五丈岩が立っているのがはっきりと見えた。行きと違い帰りは青空が出ていて、ベンチもあり気持ちよさそうな朝日岳はゆっくりするのかと思いきや、皆の気持ちは、山から”下山後の温泉andビール”に移ってしまっていて先を急いだ。大弛峠では行きのバンがずっと自分達を待っててくれており、他の客はいないためすぐに出発してくれた。車窓からは、行きはガスでまったく見えなかった山並みや紅葉がきれいに見えた。
朝から雨だったけど、行くことを決断したリーダーのお陰で、青空の山頂に立つことができたし気持ちいい稜線歩きも楽しめて本当にいい1日だった。
今回は天気予報からも決行するかの判断が超難しい条件だったと思われ、リーダーには本当に英断していただきどうもありがとうございました。また、ご一緒させていただきました皆様、とても楽しかったです、どうもありがとうございました。
帰りに塩山駅で、また新しい野菜が追加されているかもと思い、まわり道して南口に行ってみたが、新しい野菜の追加は残念ながらなかった。
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- 2021-11-21
- 日帰りハイキング
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