
【日程】2022年4月10日(日) 快晴
【メンバー】5名
【行程】
土合山の家5:10→5:30登山口→9:00松ノ木沢ノ頭→(ルート探索)11:12白毛門頂上11:35→12:50松ノ木沢ノ頭→(休憩複数回)15:30登山口
春の雪訓の翌日だったので土合山の家に宿を取った。温泉棟ができてから初めての宿泊。夕方16時の露天風呂は37度ほどで、21時位にはちょうど良い温度になっている筈とのことだったが夜もさほど熱くなかった。露天からの星空はきれいだった。嫁女将が元気に世話をしてくれて感じがよい。
前日から気温が高く、4月初旬だというのに前橋は真夏日の予報が出ていた。雪崩が怖いので予定を早めて土合山の家を朝5時過ぎに出た。山の家周辺は雪がなかったが、白毛門駐車場からは積雪がありすぐにアイゼンを装着した。
5:30に登山口の橋に到着。しばらく雪はたっぷりあったが途中からはアイゼンを履いたまま泥と木の根の山道を登る。前日教えられたように、しっかり足を踏み出して体重を乗せてから前に進むことを心掛けた。途中からはほとんど稜線の直登になる。皆暑くてシャツ一枚で登る。だんだんと傾斜も増す中をひたすら登っていると左手に谷川岳が間近に見えてくる。素晴らしく美しい。
日陰を見つけて少し休憩を取り、まずは松ノ木沢ノ頭を目指して樹林帯をひたすら登り、気づくと景色が開けて頂上が見えてきて松ノ木沢ノ頭に到着。開けて持ちよくここで休憩を取る。ここからはクラックが目立つようになる。雪庇を避けながらツリーホールに足を取られないよう、踏み抜き跡をよけながら、低木沿いを注意してそっと歩く。緩やかなアップダウンを超えて頭を上げると溶けかけた頂上が目の前に現れた。
2m~3mほどもある分厚い雪の層が恐ろしいほど口を開けて崩れている。割れ目の端から地面を挟んで向かい側の雪面に飛び移ることもあった。リーダーが慎重にコースを選んで進んでくださる後ろを4名が続く。デブリが大きな塊になっているところを左に避けて登っていくと雪が溶けてかなり急斜の笹薮が広がる。夏道はその先を右に回り込むはずだが、分厚い雪の壁に阻まれる。進む方向が分からず立ち往生する。頂上直下は分厚い雪のクリームが垂れ下がって今にも落ちてきそう。よく見るとそこに張り付くように降りてくる2名の登山者がいる。あそこを登るの?そして下るの?怖すぎる・・・。
仕方なく、背丈より高い雪の層の下をトラバースするが、倒れこんだ長い笹の枝をつかんでアイゼンで歩くのは容易ではない。諦めかけたが頂上直下で戻るのはいかにも惜しい。リーダーがさらに笹薮をトラバースして偵察して下さった。かなり無茶だが何とか左に回り込むと雪のある所に辿り着き、しばらく行くと先ほどの雪のクリームの上部の稜線に出た。ありがたい!
目の前の小高い岩場を越えれば頂上だ。角度は40度位の岩が3mほどあるが雪が溶けていたので鎖を使って登ることができる。土が崩れそうだが岩を回り込む道もあった。そこを過ぎてしばらく行くと広い頂上に出た。谷を挟んで谷川岳を間近に臨む絶景だ。反対側は笠ケ岳、朝日岳への縦走路が続く。苦労して登った達成感と絶景に一同ずっとここに居たい気分になる。 ほどなく到着した柏崎登山会の一行に写真を撮ってもらい下山開始。
気温はぐんぐん上がっている。正面の南側から太陽が照り付けて、松ノ木沢の頭に着いた頃には厚さもピーク。思わずヘルメットを脱いで雪に頭を突っ込んだ。ヒンヤリ気持ちよいのでメンバーに勧めたが誰も続いてくれなかった。ジップロックに雪を詰めてヘルメットの内側に入れて頭を冷やしながら歩いたら快適だった。お勧めしたい。
登りの際時折谷川岳から聞こえていた地鳴りのような雪崩の音が、下山時には15分おきに聞こえてくる。恐ろしい・・。登山道はますます雪が溶けてクラック、ツリーホール、踏み抜き跡だらけなので慎重に下る。樹林帯に入ってからはシャーベット状の雪をサクサク降りることができた。高度が下がると木の根が張り出した土の山道が交互に現れ、アイゼンを付けたまま慎重に下った。ようやく登山口へ。
リーダーの粘りのお陰で皆頂上に立つことができた。素晴らしい景色だったことは忘れない。前月白毛門に登られたのに我々に付き合ってくださったことに一同心から感謝した。
帰りは土合山の家で泊り客優待500円で温泉に入り、荷物をまとめて帰路についた。途中水上温泉で美味しい焼き肉屋を発見。チャーシュー麺がまた絶品だった。
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- 2022-08-18
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