
【日程】9月9日(金)、10日(土)、11日(日)
【メンバー】4人
いつかは歩きたいと思っていた不帰ノ嶮、手ごわい岩場だけでなくアップダウンも多く、唐松岳に着くころには緩やかな唐松岳への山道を歩くころにはけっこう消耗していた。登りごたえのある大満足のコースだった。
天気は稜線に出てからも曇りがちだったが、時折雲が切れると眼前は鋭い不帰ノ嶮、右手前方は劔岳。左手側の雲海の向こうには高妻、妙高、火打、雨飾りが見える素晴らしい稜線歩きだった。
■ 9/9 小雨のち強雨
白馬9:50-タクシー10:17猿倉10:30―(道間違い)11:07鑓温泉分岐―13:30小日向のコル―15:13白馬鑓温泉
天気予報は午前中1mm弱雨、午後から晴れのはずだったが、止むどころか激しい雨になった。途中岩場もあり足元に気を付けながら進む中、多くの花が咲いて気持ちを和ませてくれた。午後鑓温泉に到着する頃に僅かにガスが晴れて、流れる水が美しい沢や遠くの雪渓が見えてきた。
鑓温泉に近づくと、山道を横切る溝にも湯が惜しげもなく流れている。雨はまた強くなり軒下の屋根をたたく音が賑やか。とにかく温泉に入り身体を温める。女性専用の囲われた露天風呂は想像しているより広く、白濁して丁度よい湯加減。炭酸の泡が湧きだす部分に手をかざすとパチパチする。いつまでも入っていたくなる名湯。
温泉に自炊コーナーはないが、広い軒下で十分に炊きしながら寛げる。ハンガーはあるが、乾燥室はない。濡れた服は着たまま乾かした。テン場の水はけはよかったが、張っている間に水浸しになるほどの雨だった。
素泊り\9,500(入湯料込)、天泊4,000円(テント1張、1人、入湯料込)。
■ 9/10 曇り一時晴
白馬鑓温泉6:07―8:35稜線―9:05天狗山荘9:30―天狗大下り―11:30不帰ノコル―12:05 1峰の頭―13:05 2峰 北峰13:13―南峰13:30―14:30唐松岳山頂14:37―14:50唐松山荘
鑓温泉の宿の後ろからの山道は急登で、鎖の岩場がしばらく続く。1時間ほど行くと広い場所に出てここで一休み。チングルマの群生、紅花イチゴ、黒豆の木の実などを積んで楽しみながら頑張って登るとようやく稜線へ。
しばらく下ると天狗山荘、ここで大休止。山荘は増築して新しい木の香りがする。ココアをオーダーして温まる。
天狗山荘は標高2,800m、ここから2,411mの不帰ノコルまで400mのガレ場を下る。途中滑りやすく長い一枚岩もあったが鎖があるので難しくはない。
先ずは1峰で一休み、ここまでは普通の山道。ここから2峰の北峰まではトラバースや鎖場の連続で登りごたえのある岩場。途中、鎖が頼りの高度感のある岩場も何か所かあった。2峰の北峰で核心部は終わり。一同ホッとして記念写真。2峰の南峰、唐松岳までは普通の稜線歩き。ここまでアップダウンの連続だったため、思ったより消耗していた。唐松山荘からは雲海に劔・立山、左手に大好きな五竜が・・月夜、朝焼けの劔とずっと楽しめた。
唐松山荘は、素泊まりでも本館は11,000円、別館なら10,000円でお高め。自炊用にステンレスの台が小屋脇にある他は食事をするスペースがなく谷からの風が吹き上げるベンチ以外に食事をするスペースがなかった。ヘリが1か月来ていないとのことで、飲み物はビールのみ。
■ 9/11 曇り時々晴
唐松山荘5:41―牛首―8:00五竜山荘8:35―遠見尾根―9:41西遠見尾根―10:04大遠見―10:44中遠見―12:00地蔵の頭12:20高山植物園
唐松に朝日が当たって美しい!牛首から岩稜線を行くと次第にハイマツの高山帯へ。五竜山荘で休んでいる間にへりが何往復もしていた。
遠見尾根の長い下り、途中西遠見の池では晴れ間が出て、逆さ五竜の映りこんだ写真を撮れた。
時折休みながら12時頃には地蔵の頭に着いた。テレキャビンでスキー場まで下って入浴予定だったが、コロナの為エスカルプラザの風呂営業は無し、急遽徒歩15分程の十郎の湯まで歩く羽目になった。
そこからはタクシーで白馬五竜の高速バスのバス停へ。バスは20分ほど遅れたので長野からの新幹線を予約する際は要注意だが、今回は蕎麦を楽しむ時間を十分に確保できた。
頼りないリーダー・幹事で先輩方にはご迷惑をおかけしましたが、鑓温泉も、不帰ノ嶮も、五竜への稜線歩きも、帰りの遠見尾根も、充実していてとても楽しめました。花の名前も沢山教えていただきました。楽しい山歩きをありがとうございました。
スポンサーサイト
コメントの投稿