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西丹沢/ミツバ岳~屏風岩山

日程  :2009年3月28日(土)
参加者:5名
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コース:新松田/バス=浅瀬入り口~滝壺橋尾根取り付き~ミツバ岳~権現山~二本杉峠~屏風岩山~東尾根~中川温泉(予定歩行時間約7時間)

 小田急新松田の駅に到着したのは、7時少し前。7時20分発の西丹沢自然教室行きのバスに乗らなければならないので、歳を取るに連れて、気ばかり焦り、早めに集合場所に着くのが習性になってきている。
 天気は、曇り空。予報によると徐々に晴れてくるはずなのだが、今のところその気配はない。
 7時20分までには、メンバー全員が揃い、増発便が出発した後、ゆったりとした定時便で浅瀬入り口のバス停に向かう。
 バスを降りた後、滝壺橋の登山口まで、5人でノンビリと歩いていく。軽装の中年の女性二人が、同じ方向へ歩いていく。彼女たちもミツバ岳へ登るそうだ。何とはない違和感。丹沢湖畔の桜はちらほら咲きで、見頃までにもうしばらく待つことになりそうだ。
 ミツバ岳への登山口(尾根取り付き口)は、すごい人だかりで、15人ほどの団体が大きなザックを背負って登っていく。続いて、タクシー数台で乗り付けた、次の団体が、登山口に集合して登り始めた。昭文社の地図には登山道が記されていない山なので、登山者など我々以外いないだろうと思っていたが、とんだ思い違いで、ミツマタの花が咲くこの時期にはミツバ岳は随分と人気の山だったのだ。
 8時50分に登山口から登り始める。先頭の三人が、偶然、トレールランニングをやっているメンバーだったせいで、物凄いスピードで進んでいく。後ろに付いていた私は、いつものペースを見失い、瞬く間に疲れ果ててしまうことになってしまった。このまま続けていれば、我が身が持たぬと判断し、リーダーにその旨を告げると、その後は私が先頭を務めることになった。有り難いことに、その後は自分のペースで歩くことが出来、幾らか体力も回復したが、登り初めの猛スピードには気を付けろという教訓も学ばせてもらった。皆さんも、頑張りすぎないようにしてください。
 さて、ミツバ岳を目指す人々の数は、登るに連れて増えていき、どこからこんなに人が溢れ出てきたのだろうという塩梅。そんな思いで登っている目の前に、突如、ビックリするような淡い黄色の木の花の大群が現れた。見渡す限りのミツマタの花・花・花……というのは大袈裟としても、そんな気持ちになってしまうような見事なミツマタの大群の眺めであった。
 取り敢えず、ここで写真を一枚。頂上でも一枚。三角点の写真も一枚。どう撮っていいのか分からず、次から次へとミツマタの花を撮りまくる。
 尾根伝いに権現山に向かう途中にも、ミツマタの花が咲いていて、今の季節、この山域はミツマタの花の楽園だったのだ。鞍部にそれは素晴らしい花を着けたミツマタの木が何本かかたまって群生していて、数人の登山者が三脚を立てて写真を撮っていた。ミツマタの花は、顔を近づけて匂いをかぐと、あるかなしかの品のよいほのかな香りがする。あの花の写真は、難しいだろうな。上手く撮れたかな。
 権現山から屏風岩山へ向かう登山者は、ほとんどいなくなり、我々の他には、3名ほどのグループのみであった。その3名ほどのグループと、時々、追い抜いたり追い抜かれたりしながら、屏風岩山に到着したのだが、屏風岩山は、ずいぶんと人でごった返していた。反対側の大滝橋登山口から、これもミツマタの花を目的に登ってきた人々であるらしい。
 昼食を屏風岩山で取る。桜もちらほら咲き始めた、3月も末の春の季節なのに、細かい雪が降ってきて、屏風岩山の頂上はうっすらと雪が積っていく。寒くて仕方がないので、早々に昼食を切り上げて、中川温泉に向かい下山を開始する。
 下山を開始し始めたとたん、Tさんの膝が、急におかしな具合に痛み始めた。突然の寒さのせいで、膝が驚いたのかも。持参のストックが役に立つ。
 下山途中の尾根道にも、所々、ミツマタの木が見事な花を着けていて、随分と我々の目を楽しませてくれた。下山道も踏み後がしっかり確認でき、ロープなども張られていて、全く迷うことはなかったのだが、尾根の上から丹沢湖と中川温泉の集落が直ぐ下に見える所になって、突然、踏み後がなくなってしまった。
 鹿柵を乗り越え、藪の中を下降し、鹿道を辿り、再び鹿柵を乗り越え、どうにか作業道に出ることができた。リーダーによると、予定通りの尾根道に出ることが出来たらしい。最後は、パイプの手摺りとセメントで固めた、雑な作りだけれど妙にしっかりとした階段を下りて沢に出た。
 沢から、中川温泉への道路に上がったのだが、その出口に、「屏風岩山登山口」とでも書かれてあるかと思いきや、「マムシ注意」と朱色で記された看板が出ているだけであった。時間は2時15分。8時50分に登り始めたので、5時間25分の楽園巡りというわけだ。当初の予定が、7時間だったから、相当早く到着したことになる。道路に上がったとたん、Tさんの膝の痛みも嘘のように消えてしまった。ともかく、皆無事で何より。
 最後は、中川温泉町営「ぶなの湯」に浸かり、ちょっと一杯ビールで喉を潤して、それぞれの帰途に就いた。
 リーダーには、こんな素敵な花巡りを企画していただき、感謝感激です。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
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